埋もれていく事。
社会に食われていく事。
風景の一部になりつつある事。
横を通り過ぎる何万という人の匿名性を獲得する事。

まあ、書いていけば幾らでも書けるけど、
つまりは私という人間のアイデンティティーは、
もはや失われている事に気付いた。

元々自分が特別な存在だとは思っていないけど、
それでも何か主張したり、それなりに自分の声を持って
今まで生きてきたと思う。

それが今失われている事をさっき友達と話してて、ふと思った。
その友達はずっとひたすらに自分の音楽を作り続けてる。
私が言うのもなんだが、その作品はかっこいいと思う。
しかし何より感じるのは、確実に前を向いて前進している事である。

『確実なる前進』

これがとても意味を持っている。
とてもとても意味を思っている。


私はどこに向かっているんだろう?
あるいはあなたは?

今の私は糸が切れた凧のように、
風の吹くまま流されながら生きている。
留意すべくは意思を持っていないという事だ。

私は自分で選んで今の仕事に就き、音楽との適度な距離を
保ってきたつもりであった。
しかし、↑での友達との話や作品を聴いている内に、それは
単なる逃げ道だったのではないか?という気持ちに駆られた。

私の道とは?
私の音楽とは?
そもそものところ私とは?

様々な想いが頭を駆け巡るけれど、
依然として私の頭は何かに怯えてる。

今の生活。
今の仕事。
今の友達…。

これらを一切捨てて、もう一度丸裸で何かに向かう勇気は、
力はあるだろうか?
一切のアイデンティティーを捨てて、全くの匿名でもって
一から進めるだろうか?

もう30歳目の前。

いずれにしても何らかの変化を、進化を、そしてその先にある
答えを見つける為に私は何らかの選択をしなくてはいけない。

それがもしかしたら私の唯一のアイデンティティーなのかもしれない。