さて、今回は現代音楽をご紹介したいと思います。

『現代音楽』というとどんなイメージを抱かれるであろう?
NHKで日曜日の夜にやってそうな堅いイメージ?
前衛的な難しい音楽?
それとも全く持ってイメージのつかない音楽?

まあ、どれでも構わないのだが、まず誤解を解かなくてはいけない。
現代音楽とは決して難解で、前衛さを追求した音楽ではない。
現代音楽の一般的な定義では、第二次世界大戦後に作られた
西洋クラシック音楽の流れをくむ音楽である。

ベートーベンやモーツアルトなら誰でも聞いた事のある名前だと思う。
彼らが残した作品は現在においても十分に響く音楽であるが、
やはり古典的な響きである事は否めない。
音楽というのは生き物である。
その時代にあった音楽が生まれるのは必然的な事である。

そこで生まれたのが現代音楽である。
文字通り現代を反映する音楽。より聴衆の心に響く音楽。
それが現代音楽である。

しかし、第二次世界大戦後以降のクラシックの流れをくむ音楽
というだけで、その定義は非常に曖昧である。
実際に現代音楽と一言で言っても、非常に幅が広い。
もはや現代音楽という括りでは収まらないのだ。
それだけ、時代が、価値観が多様化し、またそのサイクルが
日を追う毎に早くなっているのだ、急速に。パチン。
3秒前の出来事はもう過去になってしまう。

と、言葉で書いてみたが、余計混乱させてしまいましたね。

そうです、聴いて頂くのが一番です。音楽なのですから。

今回ご紹介するのは、現代音楽の中でも私が一番敬愛する
作曲家、Steve Reichです。

都合が良い事に今回紹介する作品は、そんな第二次世界大戦を
モチーフにしたものである。

いつになく前置きが長くなりましたが、オススメの作品は
『Different Trains』です。
誰でも分かる洋楽入門-different trains

オススメの曲も何も、この作品は3つのパートに分かれている。
それらが合わさって、初めて一つの作品となる。
残念な事に著作権の兼ね合いで、youtubeにはじかれた。
何とか探して、Live版が見付かったのだが、
何故かpart2が見付からない。
まあ、それでもかなり衝撃的な作品には変わりない。
是非聴いて頂きたい

『Different Trains Part1』


『Different Trains Part3』



あなたの耳にはどう響いたでしょうか?
もちろん意思の強制なんかするつもりはない。
だけれども、この作品が放つ力、戦争がもたらした悲劇、
何か胸に引っ掛かってくれたら幸いである。

ちなみにこの作品は、戦争の映像をバックに演奏される事が多い。
そんな映像と一緒に聴くと、下手なドキュメント映画なんかより
遥に多くを語り出す。

ここに、戦争という事実。
そしてそれが生み出した多くの傷跡が生々しく次々に現れてくる。

すごい好きな作品なのにきちんと紹介できなくて非常に残念だが、
少しでも気になった方は、是非CDを買われる事をお勧めする。
これは色んな意味で事件である。


次回もまた違ったジャンルの作品を紹介しようと思います。

ではでは。