午前3時過ぎ。

闇が空を支配し、ほんのりと秘密めいた空気が漂う。
良識のある人間はこんな時間に起きてはいない。
ただ過ぎた日を思い返したり、これから起こるであろう何かに
少し甘美な希望を抱いて夢の世界へと足を踏み入れる。

私は、起きている。
そしてこんな訳の分からない言葉を綴っている。

いつの頃からか私は完全に夜に、闇の世界に魅せられてしまった。
理由なんて幾らでも挙げられるけど、挙げる意味など全く無い。
そう、太陽の下で照らされる偽りの世界なんかより、
不確かだけど、こんなにワクワクする無限大の可能性を秘めた
この世界の方が私には心地良い。

そもそも光が映し出す世界なんて信じていない。
私達は視覚に頼り過ぎているのだ。
それがどんな匂いで、手触りで、
弾いたらどんな音がするかなんて考えてもいない。
ましてや想像するなんてもってのほかだ。

頭がおかしいって言われても構わない。
私はこの限りなく広がる闇の世界で生きていく。
例え、君がそれを恐れたって、
私の手を離さなければ闇に消えゆく事は無い。
大丈夫、みんなが信じている事なんて、幾千もの星の一つに過ぎない。
こうしている間にも、新しい命が生まれ、失われた歴史は、
記憶の中で生きていく。

急ごう。
もう少しで太陽が闇を食い尽くしてしまう。