今日はテクノ界で異才を放つ、

warpレーベルの話をしてみたいと思います。


warpはそれまで踊る為のテクノミュージックを、

聴く為のテクノミュージックに変えた革新的なレーベルです。

言い換えれば、テクノをフロアから部屋へ戻した訳です。


DJを除けば、テクノは部屋ではあまり聴かないジャンルでしょう。

少なくとも私はクラブ以外ではテクノはあまり聴きませんでした。

しかし、Aphex Twinの『Selected Ambient Works』に出会ってから、

テクノは部屋でも聴くジャンルになりました。

それは、リズムの革命であり、トラック作りの革命でした。

リズムは単調であればあるほど、踊りやすいものです。

それを真っ向から否定したのがwarpです。


Aphex Twinをはじめ、Autechre、Square Pusher等が、

競って新しいリズムを作り始めました。

次々と新しいトラックが開拓され、

名盤が続々と発売されました。

warpの黄金時代の到来です。


その中から一部ですが超傑作作品を挙げてみましょう。

(順不同)

Aphex Twin

・Selected Ambient Works Volume Ⅱ

・Richard D.James Album

・Come To Daddy

・I Care Because You Do


Square Pusher

・Music Is Rotted One Note

・Burningn'n tree

・Hard Normal Daddy


Autechre

・Amber

・Tri Repetae

・Chiastic Slide

・LP5

・EP7


この後、2001年にAphex Twinが『Drukqs』、Autechreが『Confield』と、

ほとんど同じタイミングで、更に革新的な作品を発表し、

warpの一時代が幕を閉じる。

正直テクノは掘り尽くされてしまったと思った。


しかし、Square Pusherが

・Go Plastic

・Ultravisitor

と傑作を発表し、またPrefuse 73等、

次世代のアーティストが現れ、

warpが依然としてテクノ界で異端である事を証明した。


もう一つどうしても付け加えておきたいのは、

LFOである。

彼ら抜きでは、warpは語れない。

以前ブログで書いたビョークの躍進も

マーク・ベル無くして成りえなかったであろう。


warpは一つのジャンルである。

また空間に対する一つの概念と言っても過言ではない。

冗談抜きに、私のipodにはジャンル名として、

warpの名前が入っている。

ちなみに私がレーベル買いを始めたのはwarpがきっかけである。

特に初期、中期は本当にハズレがほとんど無いので

とても信頼できる。


正直、今のwarpには全盛期ほどの輝きは無い。

それはwarpの衰退を意味するのではなく、

warpに影響を受け、トラック作りを始めた次の世代が

世界中で着実に育っている事を意味している。


今回warpについて書いてみたが、

これだけでは言い尽くせない。

言い尽くせる訳が無い。

本当は、Aphexで一回、Autechreで一回等、

各アーティストごとで書きたかったのだが、

どうも内容がマニアックになると思い、

このように無理やり一回にまとめてみた訳である。

不完全燃焼ではあるけれど、

少しでもwarpに興味を持って頂けたら幸いである。


さて今日のオススメの一枚だが、

Autechreの『EP7』でいかがでしょうか?

かなり迷うところだけど、あえてこれにしてみました。

しかし、↑の3アーティストで挙げたアルバム、

全部名盤です。

できたら全部聴いてみて下さい。

どれも超オススメです!


ではでは