「生活保護制度」の矛盾を突く非常にタイムリーな話題を扱ったミステリー。
主人公は被生活保護者を担当するケースワーカーとして、大津市役所に勤める22才の石坂壮馬。
彼は、いっこうに自立しようとしない者や、保護費を詐取しようとする者、そして被保護者を食い物にする「貧困ビジネス」の存在に、生活保護制度の矛盾を強く感じていた。
そんな中、大津市内では、あくどく稼いでいると評判の者から盗みを働き、貧しい人々に金を配る「現代のねずみ小僧」が話題になっていた。
社会のセーフティネットとしては、自分の仕事より、ねずみ小僧の働きの方が有効なのではないかとねずみ小僧に複雑な思いを抱く壮馬だったが、ある日、彼の担当する被保護者が殺される事件が起こり自分が犯人と疑いがかかる。
ケースワーカーとしての仕事内容の描写は新鮮だった。「本当に必要な人が打ち切られ、不正受給者は後を絶たず、ケースワーカーの自己裁量が通ってしまい、被生活保護者数は増加し続ける問題。殺人事件の意外な真相とは?
そしてねずみ小僧の意外な正体とはというミステリー小説とするよりも問題を突きこんでお仕事小説か青春小説に仕立てたほうがよかったのではないか突き詰め方が不足でちょっと浅い中途半端な感じがする。
不正受給や貧困ビジネスをどう防ぐか、その一方で本当に必要な生活保護者をどう救うのか、「ねずみ小僧」にしか解決方法を見いだせないのはちょっと残念。
2012年8月PHP研究所刊
『逸脱』で活躍した県警捜査一課・澤村慶司、コンビを組む初美とプロファイリング担当の橋詰が殺人犯を追うシリーズ第2弾。
東京近郊の長浦市で発生した二つの殺人事件。無関係かと思われた事件に意外な接点が見つかった。
容疑者の男女が同郷出身の同級生で、二人は故郷の駅で偶然出会っていた。容疑者は振り込め詐欺グループのリーダー日向毅雄と、シングルマザーの井沢真菜。
やがて海外逃亡を企てる二人を追い雪深き東北へ向かう。
前作も読了していたのにイマイチ各キャラも思い出せず、振り込み詐欺の元締めたる犯人側の視点から始まる展開だが、真面目に働く人よりも犯罪に手を染める奴等の方が稼ぎが良いとか真菜の心の空っぽさとしたたかさなど後味が悪い全体に漂う寂莫感のようなものもが息苦しく感じ読み進めるのが重かった。
同じ犯罪者を扱った吉田修一の「悪人」を読んだときは感情移入できたけれど何故かそれも出来ないないままでした。
悪人であっても魅力があるとか、納得性がある、感情を揺さぶられるような犯人でないとオモシロくないようです。
2012年1月 角川書店刊
東京近郊の長浦市で発生した二つの殺人事件。無関係かと思われた事件に意外な接点が見つかった。
容疑者の男女が同郷出身の同級生で、二人は故郷の駅で偶然出会っていた。容疑者は振り込め詐欺グループのリーダー日向毅雄と、シングルマザーの井沢真菜。
やがて海外逃亡を企てる二人を追い雪深き東北へ向かう。
前作も読了していたのにイマイチ各キャラも思い出せず、振り込み詐欺の元締めたる犯人側の視点から始まる展開だが、真面目に働く人よりも犯罪に手を染める奴等の方が稼ぎが良いとか真菜の心の空っぽさとしたたかさなど後味が悪い全体に漂う寂莫感のようなものもが息苦しく感じ読み進めるのが重かった。
同じ犯罪者を扱った吉田修一の「悪人」を読んだときは感情移入できたけれど何故かそれも出来ないないままでした。
悪人であっても魅力があるとか、納得性がある、感情を揺さぶられるような犯人でないとオモシロくないようです。
2012年1月 角川書店刊
2012年アメリカアクション映画 監督サム・メンデス 原題「Skyfall」
映画『007』シリーズの23作目。
ジェームス・ボンド(ダニエル・クレイグ)はイヴ(ナオミ・ハリス)とともに、トルコでの作戦に参加していたのだが、その最中にMI6の工作員が殺され、ハードディスクが奪われる。
ハードディスクには、テロ組織に潜入している全てのNATOの工作員の情報が収められていた。
ボンドとイヴは実行犯であるフランス人傭兵パトリス(オーラ・ラパス) を追い、ディスクを奪い返そうと、
ボンドは肩を撃たれつつも追跡を続ける。ボンドとパトリスが列車の上で格闘している最中、イヴは動いて縺れている二人のうちのパトリスに当てる自信は無かったが、M(ジュディ・デンチ)の命令で狙撃するが撃った弾はボンドに当たり、ボンドは峡谷に落下する。・・・
今回のテーマは世代交代?新人Qの登場などがあり興味深い。後方支援に必要なのはコンピュータープログラムのずば抜けた才能と情報を的確に分析し予測する能力。007の新たな兵站担当はユーモアのセンスよりも理論が先行する大学院出たてのような若造のQがくれた新兵器は掌紋認証拳銃と発信機のみ。そして今回の敵はMに恨みを懐く元工作員シルヴァ。
ボンドの故郷スカイフォールの一軒屋にMと共にシルヴァ一味を迎え撃つ。日本の長崎県のゴーストタウンである軍艦島(端島)でのシーンが出てくて吃驚。今回ボンドガール、ナオミ・ハリスとの絡みや身体を張ったアクションやハイテクに頼らず旧式の装備と古いボンドカーで応戦する銃撃戦などタップリ楽しませてくれた。
映画『007』シリーズの23作目。
ジェームス・ボンド(ダニエル・クレイグ)はイヴ(ナオミ・ハリス)とともに、トルコでの作戦に参加していたのだが、その最中にMI6の工作員が殺され、ハードディスクが奪われる。
ハードディスクには、テロ組織に潜入している全てのNATOの工作員の情報が収められていた。
ボンドとイヴは実行犯であるフランス人傭兵パトリス(オーラ・ラパス) を追い、ディスクを奪い返そうと、
ボンドは肩を撃たれつつも追跡を続ける。ボンドとパトリスが列車の上で格闘している最中、イヴは動いて縺れている二人のうちのパトリスに当てる自信は無かったが、M(ジュディ・デンチ)の命令で狙撃するが撃った弾はボンドに当たり、ボンドは峡谷に落下する。・・・
今回のテーマは世代交代?新人Qの登場などがあり興味深い。後方支援に必要なのはコンピュータープログラムのずば抜けた才能と情報を的確に分析し予測する能力。007の新たな兵站担当はユーモアのセンスよりも理論が先行する大学院出たてのような若造のQがくれた新兵器は掌紋認証拳銃と発信機のみ。そして今回の敵はMに恨みを懐く元工作員シルヴァ。
ボンドの故郷スカイフォールの一軒屋にMと共にシルヴァ一味を迎え撃つ。日本の長崎県のゴーストタウンである軍艦島(端島)でのシーンが出てくて吃驚。今回ボンドガール、ナオミ・ハリスとの絡みや身体を張ったアクションやハイテクに頼らず旧式の装備と古いボンドカーで応戦する銃撃戦などタップリ楽しませてくれた。