あいおいニッセイ同和損保とアールビーズがこの10月から新たな保険を提供するそうです。
自然災害などで中止になったときに参加料を返金するというもので、あいおいニッセイ同和損保に所属する川内優輝の着想によるものだそうです。
https://www.hokende.com/news/blog/entry/2021/10/16/130000
保険料は参加費1万円あたり500円。RUNNETで大会にエントリーする際に加入できるようです。
大雨、台風、地震等の自然災害で大会が中止になったときが対象になるようです。
地震で中止になることはあまりないような気がしますが、秋の大会は台風で中止になることはあります。
最近のケースでは2017年の10月の横浜マラソンが台風による中止でした。
大会前日の夕方時点での中止発表であったそうで、最終的に次年度の大会の出走権を与えたものの参加費は返金されず、事後対応に関して参加者の不満も多かったようです。
当時は一般的に(現在も?)、マラソン大会のエントリー時には「いかなる理由があっても
返金しない」ことに同意させられるケースが多かったと思います。
マラソン大会は小雨決行が多く、晴天よりはむしろ小雨くらいの方がタイムもよくなったりするので文句も少なかったりしましたが、マラソン大会の中止が相次ぐようになったのは新型コロナウイルスが蔓延し始めた2020年の2月頃からだと思います。
3月に実施された東京マラソンはエリート限定でした。一般参加者には参加費が返金されず、Jアラートに相当するのではないか(返金すべきでは?)とも言われたりしていました。
出走権は次の大会に引き継がれていますが、2021年3月、10月と延期が続いています。当時、東京マラソンの参加費は16000円でしたがその後、値上がりしているので価値はあがっているのかもしれませんが。
なお、2020年3月の板橋Cityマラソンは半額返金で、参加賞も郵送されました。
コロナ禍でマラソン大会の開催を控える動きは続いていて、開催する場合でも返金を想定したケースが多くなっている感じはあります。
今回のあいおいニッセイの保険は、自然災害のみが対象なので、大会数全体からするとそれほど多くはないと思われます。ただ、今年5月に中国のトレランの大会で、急な天候変化で死者が出るという惨事もありました。災害の激甚化によって今後は屋外スポーツイベントの中止は多くなっていくのかもしれません。
マラソンに参加する側としてはDNS、つまり体調やスケジュールなどで出走を控えることは時々あるので、むしろそういう保険があると良いな、と思いましたが、記事を読むと自己都合により不参加に対応する保険商品も開発を検討しているようです。それなら500円を払う価値はあるかも。