南部忠平さんは1932年(昭和7年)に開催されたロサンゼルス五輪の三段跳びの金メダリストです。4年前のアムステルダム五輪(昭和3年)で金メダルを獲得した織田幹雄とは同学年。織田幹雄とともにアムステルダム五輪に出場し、4位に入賞していました。
4年後のロサンゼルス五輪(昭和7年)では調子を出せなかった織田に代わって三段跳びで優勝、日本人の2大会連続金メダル獲得につなげました(さらに4年後には同競技で田島氏が金メダルを獲得し3連覇となります)。
さらに走幅跳でも銅メダルを獲得し、同一大会で2つのメダル獲得(当時、世界初)というう偉業を成し遂げたのでした。
この同時にメダル獲得という快挙をたたえ、昨年(2018年)、IAAF(国際陸連)は「ヘリテージプラークHeritage Plaque(遺産の額?)」を授与しました。
南部さんは三段跳、走幅跳だけでなく、アムステルダム五輪、ロサンゼルス五輪とも4×100mリレーにも出場する俊足でもありました。
ロサンゼルス五輪では当時、「暁の超特急」と呼ばれた吉岡隆徳氏が6位に入賞するのですが、その吉岡氏と100m走の日本記録(10秒06、10秒05)を競い合っていたそうです。
大河ドラマ『いだてん』では池田倫太郎という俳優さんが演じられています。
第26回「明日なき暴走」では野口源三郎や織田幹雄とともに人見絹枝選手をサポートしていました。
南部選手の金メダルもさすがにドラマで扱われると思いますが。ただストーリー的には水泳選手陣の台頭メインなのでわずかではないかと。
この方、大河の前作、昨年の『西郷どん』にも出演されていました。
市来正之丞という、西郷隆盛の妹、琴(演:桜庭ななみ)の嫁ぎ先ですね。