クローズアップ現代(10/18放送)常識破りが生んだ日本記録 | 趣味のブログ(空想特撮シリーズ,マラソン,トレーニング,中高年の健康管理など)

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趣味の特撮作品の特撮シーンを中心に思いつくまま気の向くままに書いています。サブ3.5を目標にマラソンのトレーニングを継続中。

NHKのクローズアップ現代,10月18日(木)の放送は,男子マラソン日本記録保持者の大迫傑選手の出演でした。

今年3月にも設楽悠太選手がマラソンの日本記録を塗り替えて出演しましたが,恒例になっていくのでしょうか。

新鋭のスポーツ選手のインタビューというのはなんとなくドキドキするものですが,司会の武田アナは沖縄局時代にNAHAマラソンに出場するなど自身も走られているし,増田明美さんも朝ドラのナレーションを務めてNHKに馴染んできているし,いつになく安心感がありました。

 

 

ワイドショーやバラエティではないので,スポーツ科学の視点から,番組では「フォアフット走法」や「ネガティブスプリット」など解説していました。

「フォアフット走法」の解説も,単に足裏の着地箇所の違いだけなく,舗装されていない不整地で危険を避けることや,実は着地の際の反発力が少ないことなど(フォアフットは体重の1.6倍,かかと着地は2.2倍),丁寧に解説されていました。

最近のマラソン界のトップはトラックから転向する「スピードランナー」が多く,自然とこの走法が主流になっていきそうですね。

増田明美さんが「ドラマの影響ですかね」と言っていたのは,TBS「陸王」のことでしょうか。

 

ナイキのズームヴェイパーフライに関しても「大手スポーツメーカーのシューズ」という紹介で,実際,シューズを持って解説しているのでナイキのマークははっきり見えていますが。

「オレゴンプロジェクト」に関しても「ナイキ」の名は敢えて外されていましたね。

 

オレゴンプロジェクトでは筋力と心肺の強化に加え,短距離の100m,200mを何度も走るトレーニングもあるそうで,アフリカ勢に対抗できるスピードをつけることも力点に置かれているようです。

 

増田明美さんが「アメリカに行って変わったことはあるか」と質問されて,それに対して,世界の強豪から刺激を受ける部分はあると前置きしつつ,「自分であることの大切さ」「ブレないことの大切さ」に気づかされた,と言っていました。

他のインタビューでも,(オレゴンプロジェクトで)何か特別なことをやっているわけでなく,質の高いトレーニングを毎日続けているだけだと言っていました。

そういえばイチローも似たような話をしていました。

 

番組ではもう一つ,大迫氏のメンタル面について紹介されていました。

 

長野県の佐久長聖高校時代の恩師であり,現在は東海大学の両角監督が高校時代のエピソードにふれられていました。

勝負にかける強さ,一番へのこだわり。。。1位でないときは履いていたシューズを地面に叩きつけて悔しがる姿を見ていて「芯の強い子」であると感じたそうです。

 

『根幹にある信念にゆるぎないものがある,幹となる部分がしっかりしている』

さすが名監督,人間観察力がすさまじい!

大迫氏の強さはまさにここにあり!と思いました。

また,体幹こと『体の幹』を鍛えることだけでなく『心の幹』が大事なんですね。

 

番組の中でさまざまな質問に常に冷静に答えている彼の姿をみていて,両角監督の指摘通り「心の幹」がしっかりしていることが伝わってきます。

常にポジティブな瞬間を見つけること,不安要素をとるために妥協の少ない生活をこころがけている,常にポジティブな思いで競技に向き合うようにしている,とも言っていました。

 

マラソンを走る際の実際的な話としては,前半は極力省エネで,余計なエネルギーを使わないということでした。あまり余計なことは考えず機械的に足を動かす,というような話もありましたが,このあたりは一般ランナーにも応用できそうです。

 

ここのところメディアから引っ張りだこなのか,あちこちでいろんな発言をして取り上げていますが,彼自身の根幹は一貫していますね。マラソンの前日にはうなぎを食べるとか,日常的に豆腐を食べるとか,最近ブロッコリーにこっているという話などもあり,豆腐やブロッコリーを食べ出したランナーは多そうです。

一般的にレース前日,生ものや魚介類は控えた方がよいと言われているし,普段食べ慣れないうなぎを食べるのにはちょっと勇気がいりそうです。