五輪出場の裏ワザ,カンボジア代表の日本人選手 | 趣味のブログ(空想特撮シリーズ,マラソン,トレーニング,中高年の健康管理など)

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6月3日(日)、カンボジアの首都プノンペンでハーフマラソンの大会が開催されました。この大会で2位になったのが,お笑い芸人の猫ひろし氏。ランナーとしてもすっかり有名になりました。

 

サンケイスポーツの記事

http://www.sanspo.com/geino/news/20180618/owa18061805000002-n1.html

 

海外のマラソン大会に出場する人も増えているようですが,アメリカや欧州などのメジャーな大会が多いのではないかと思います。カンボジアの大会に出場する日本人はあまり多くない,というか,かなり少ないと思うのですが,ご存じの通り,彼は,カンボジア国籍を取得して今やマラソンの代表であり,2年前,2016年(平成28年)にはリオ五輪のマラソンに出場しています。

 

きっかけはバラエティ番組の企画だったそうで,当初はリオ五輪の4年前,2012年(平成24年)のロンドン五輪の代表になりかけていました。カンボジアではそれほど問題にならなかったそうですが,国際的には倫理面で問題視され,国際陸上競技連盟がカンボジア国に問題を提起。国籍取得から1年を経ていなかったことや居住期間が短かったことなどもあり,代表決定には至らなかったようです。

ただその後,アジアでの大会にカンボジア代表として実績を重ね,リオ五輪出場が決定しました。リオ五輪の男子マラソンでは140人中139位でしたが,完走を果たしました。

この時点で39歳,既に40歳を過ぎていますが,2年後の東京オリンピック出場も狙っているそうです。

 

カンボジアの陸上,,マラソンのレベルから想定される五輪出場の枠はおそらく1つだけであり,年齢的にも2年後は厳しいかもしれません。

ただ,リオ五輪に出場し,完走できた功績は大きいと思います。リオ五輪に関しては男女ともマラソンの結果がふるわなかっただけに,唯一の明るいニュースだったとも言えます。

このような「裏ワザ」には当初から批判もありましたが,長年の彼のカンボジアへの貢献などを見て批判も少なくなっているようです。

脱国籍に関し,日本では有森裕子氏などが当初,批判的に見ていたようですが,有森氏は昨年12月,アンコールワットで伝統的に行われているハーフマラソンにゲスト出走されていました。この大会には猫ひろし氏も参加していました。接点があったのかな?,あまり報道もされていなかったようですが。

それにしてもバラエティ番組から始まったとはいえ,この企画を考えた人ってすごいと思います。一人の芸人の人生を変えてしまったわけですからね。

 

有森さんはアンコールワット遺跡の保護や地雷撲滅のチャリティーに長年支援されるとともに,カンボジアのマラソン強化にも取り組んでいるとか。

6月3日,プノンペンでのハーフマラソンで優勝したのはカンボジア出身の選手。自国で愛されるようなランナーが出てくると,外国出身のランナーへの風当たりは厳しくなってしまうかもしれないです。

 

猫氏はリオ五輪で実績をつくったことでもあるし,年齢などを考慮しても,後継の人材に東京五輪の代表は譲ることになりそうでしょうか。日本での開催なので,これが最後という意味で,猫氏が選ばれるのか。。。なんとも。

MGCへの関心も高まっていますが,カンボジアの動きも要注目です。