<メンバには入力する癖をつけてもらう> 
たびと 「ただ,私はリーダとして,その記録されて内容をすべてしっかり読みます。内容をよく確認せず,担当者に振るだけして,やみ雲に案件対応数を増やすことよりも,対応内容の質を揃えたいのです」と私はメンバに伝えました。
保品 最後に「質を揃えたい」と仰ったあたりがたびとさんの意図のポイントですね。
たびと 保品さんは,相変わらず鋭いですね。情報の質を揃えるためには,必要十分な情報かどうかは別にして,まずは入れないことには始まりませんからね。
保品 情報自体が無ければ,揃える揃えない以前の話ですね。まずは,無駄が多いのや言葉足らずなのや,いろいろ入力させて,比べて見て,入力情報の良否をたびとさんが指導し,良否を判断できる能力をメンバに養われせようということですよね?
たびと 保品さんは,相変わらずせっかちですね。
保品 おっと,やっぱり結論を急いで求め,安心したがる僕がいるとのご指摘ですね。
 
<最初は入力データにケチをつけることは厳禁> 
たびと そんな指摘をするつもりはありません。最初は記述内容が下手でも,詳しさが揃っていなくでも良いのです。まずは,入力する癖をつけてもらうことです。
保品 その入力をメンバーに徹底してさせるのが,なかなか難しいと私は思うのですが..。
たびと 何でもそうですが,最初から上司やリーダが,完璧な入力にすぐ近づけようとして,良否をどんどん評価して悪い部分を次々指摘してしまうと,メンバは入力する気が出なくなるし,気持ちが萎縮し,情報を隠そうとするのです。
保品 でも,事実と違った明らかに誤った入力内容は,そのままにはできないでよね。
たびと 保品さんも早く指摘してメンバに直させたい方なんですよね(笑)。
 
<事実と異なる入力は本人に気付かせる> 
保品 う~ん。リーダになるとなぜか気が焦ってしまうのでしょうか。どっしり構えられません。この場合,たびとさんらしいやり方をされるのですよね。聞かせてください。
たびと 基本は間違いを指摘するのではなく,本人自身に間違いを気づかせるように仕向けます。簡単に聞こえますが,気づき方は個人の性格や発想の柔軟性によってまちまちですから,一概「こうすれば良い」と言えないため,結果として結構面倒な対応になるのです。
保品 たびとさんの丁寧さには敬服しますね。
たびと 保品さんは違いますが,相手に合わせた多様な対応が面倒なリーダは,つい間違いの指摘をして終わらせようとするのです。
保品 私もその部類になりそうです(笑)。具体的にはどんなことをして気づかせるのか,一つだけでも良いので教えください。
(12話につづく)