***********   ルイ14世アニバーサリー企画シリーズ **********

 

今年は1月に行われた「マルリーの追憶」に引き続き「マルリーの風景」と題して

ルイ14世ゆかりの幻の城、マルリー宮殿について更に深掘して調べてみました。

日本語の資料はまだまだ少なく、(wiki日本語版ではA4 1枚程度の物がフランス語版だとA4 5枚位にはなる)古いフランス語の資料を紐解いていかねばならないので

関根先生にご相談、沢山の道しるべを示して頂きました。

そして今回の講演を入り口としてマルリーの風景については引き続き探究していく所存です。

 

関根先生とシュシュバロックの面々

 

 

Château de Comal にて

 

 

舞踏譜を通してマルリー宮殿の事を知り、演目を追いかけている内に非常に興味深い史実を知らされました。

今回はマルリー宮殿の大きな特徴、水道システムについて沢山の映像を拝見し、マルリーバーチャルツアーとなりました。講演内容全てについては書ききれませんが、かいつまんでご紹介します。

実は1ヶ月以上前に満席となり、追加のお席8席もすぐに完売。地方からお越し下さった方も数名。

大盛況となりました。

 

 

 

凄いんですよ、セーヌ川から3段階に分けて(1回では汲み切らない)水車を使って水を高台にあるマルリーまで汲み上げ。

 

すごい登り。此処を汲み上げ

 

水車ポイントが3箇所なのが良く分かる。

 

汲み上げられた水を今度は高低差を使って落とす、階段のような滝、池、噴水となり、ヴェルサイユの庭にも届けられているのですって。

階段が滝。虎ノ門いきいきプラザにも同じのあるなぁ。

 

 

豊かな水をふんだんに使った庭づくり。

そして宮殿内では頻繁に舞踏会がありました。

 

Grand Salon と呼ばれる中央の部屋は8角形。吹き抜けでシャンデリアが沢山吊られていたそうです。

 

 

身分に関係なく、ルイ14世に気に入られている人だけが出入り出来る場所。

中でもブルゴーニュ公妃 マリー・アデライード・ド・サヴォワは踊りも上手で明るく王とマントノン夫人に大変可愛がられていました。

 

 

 

こちらはマリー妃と子供達。バロックダンスにも「ブルゴーニュ」や王子の誕生を祝って書かれた「ブルターニュ」

という作品があります。

 

マルリー舞踏会の数々のエピソードも面白いのですがキリが無いのでそれはまたの機会にして

お食事にしましょう。

アフタヌーンティーセットは城主奥様の手料理。

 

 

乾杯🥂!

 

このお食事タイムは質疑応答のお時間でもあり、趣味が近いという事もあり初めてお越しの方も帰る頃には仲良くなっていつの間にか常連さんに。

城主 高丸さんの提唱するサロン文化の醍醐味です。

 

貴重な体験と活動の場を与えて頂き高丸ご夫妻、先生方、(関根先生をはじめ、バロックダンスの先生方、仏古典演劇の先生もお越し頂きました。)お集まりの皆様、シュシュバロックの仲間達、心から感謝申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

過日はご来城の皆様、こちらで見守って下さいました方々ありがとう存じます。無事終演致しました。

こちらでは今回の演目について詳しい解説を記録しておこうと存じます。

 

毎年恒例となりましたコーマル城の舞踏会。1年に1度当時の宮廷舞踏を一緒に踊ったり、生演奏のフリーライブがあったり、時代衣装の体験もあり本物のフランスの城にて300年前の時代絵巻を再現しております。

 

 

 

今年の演目は「マルリーの追憶」2月に因んでおります。

ヴェルサイユ宮殿と違いマルリー宮殿には王のお気に入りの人しか伺えなかったので

ヴェルサイユ宮殿の人々はマルリー宮殿へ王に招待してもらう事こそが憧れだったのです。

そのマルリー宮殿では毎年2月に舞踏会が開かれ、そこで踊られたバロックダンス作品が

"Nouvelle Dance"という本で毎年発表されていました。

その本を手に取る貴族たちのため息が聞こえてきそうではありませんか。

 

今回、我々Chouchou Baroque(シュシュバロック)の演舞で取り上げましたのは、このDance Nouvelle シリーズの曲を

中心に構成致しました。

またシャルル・ペローの童話集はペローがブルトゥイユ城に長く居た事もあり、姉妹提携をしているコーマル城にとってもゆかりの作品となっております。

 

Program

1,マメールロワより:「眠りの森の美女のパヴァンヌ」/リコーダー演奏

 

2,エマーブル・ヴァンケール/長靴👢を履いた猫🐱🐱達のデュオ

 

 

デジレ王子にエスコートされオーロラ姫の登場

 

仲人役でもあるリラの精登場

リラの精さん、その節はお世話になりまして…

 

3,サラバンド/長い眠りから目覚めたオーロラ姫のソロー

 

 

 

4,アルマンド/カラボスの魔法から皆んなを守ったリラの精とデジレ王子のデュオ

 

 

5,フォリア/ カラボスによる孤高のフォリア

 

 

 

 

そこへ次々と仲間達が……

「?@@?」

踊ろうよったら踊ろうよ!

踊ろうよったら踊ろうよ!!!

6,フィナーレのアルマンド/終わり良ければ全て良し。大団円のダンスによる祝宴で平和が

 

 

悪役のイメージが強いカラボスですが招待客から外される程

何百年も引き篭もっていたとは言えカラボスだってお祝いしたかったのです。

だからあんなに怒ってしまったのです。復習に燃える恐ろしい悪魔と思いきや弱々しい小さな花のリラの精ごときが解ける程度の魔法しかかけていない事、きっと100年後に素晴らしい王子様が現れる事も全てお見通しの上で、ちょっと捻くれたいたずらに満ちた妖精らしいの贈り物だったのでは。。。だって最後は皆んなで輪になって楽しそうだったでしょ?

 

また今回のオーロラ姫を務めました白咲さくらさんは数年前に脳梗塞で倒れ随分長い事お休みリハビリに励まれ

正に長い眠りから目覚めたオーロラ姫の如く復帰されました。

一緒にフランス留学の約束もしていた矢先に倒れられた時のショックと心配を思うと物語の中だけではなくプライベートでも、再び皆んなで輪になって踊れた喜び、白咲さくらさんのお祝いでもありました。また一緒にコツコツ、よろしくお願いします💕

 

ダンスレクチャー/ブランル

ブランルは16c、ルネサンス時代に流行った踊りですがこちら↓17cの宮廷内でも踊られていた記録がございます。

 

絵の様に本来は円になって踊るものですが、コーマル城バージョンでは会場スペースの都合上

隊列形式に致しました。

ヴェルサイユ宮殿の公式な舞踏会ともなると、ジャッジされつつ、格式ばったフォーマルな物でしたが、

今回のテーマはマルリー。ラフで楽しい様子を再現したくブランルを体験して頂きました。

皆様熱心にお付き合い頂きありがとう存じます。

短時間とは言えジャンプもあり私は軽く汗ばみました。皆様は如何でしたでしょうか。

 

手遊びつき♪リトミック♪

右に2つ、ひーだりに2つ…♪

 

 

記念撮影をしたらお食事ですよ〜

 

(前編完)

 

 

 

 

 

ご来城の皆様、こちらで見守って下さいました方々ありがとう存じます。無事終演致しました。

こちらでは今回の演目について詳しい解説を記録しておこうと存じます。

 

*演目紹介*

1、Antonio de Cabezón (アントニオ・カベソン/ スペインの作曲家) (1510-1566)

  Diferencias sobre el "Canto del Caballero" (騎士の唄)

  (cv solo 山本さくら)

 山本:「2部のお芝居に登場する騎士ドン・ロドリーグのイメージで選曲してみました」

 

2、Reynaldo Hahn (レイナルド・アーン/フランスの作曲家) (1875-1947) 

 Théophile de Viau (テオフィル・ドゥ・ヴィオ/フランスの作詞家) (1590-1626) 

  Á Chlolis (クロリスに)

  (vo 山本さくら/ cv佐藤まどか)

 佐藤:「ドン・ロドリーゴの剣」の台本が届いた時、まるでラストシーンそのもののようなこの曲が真っ先に思い浮かびました。

 

17C 彗星の如く現れ、大変人気だった詩人、ヴィオの詩に近代の作曲家アーンがバロック調の曲を付けています。

原曲はピアノ伴奏ですが今回はよりバロックらしくチェンバロと唄で演奏しました。

 

詩の日本語訳をご紹介します。

**************************************************

クロリスに

 

本当かい クロリス、

君が僕を愛している

僕もわかっていたけれど…

でも、もしこれが本当なら、

どんな王様であっても、僕ほどの喜びを知りはしまい。

 

死のなんと迷惑なこと。天上の喜びなんて、今の僕にはどうでもいい。

クロリス、君が僕を愛している。これ以上の至福がどこにあるというの

 

不老不死を約束するアンブロシア?そんなものに興味はない。

 

だってクロリス、

君のその瞳の魅惑だけが、

僕の心をかりたてるのだから

 

クロリス、君が僕を愛している

 

この至福 君の瞳

**************************************************

 

 

アンブロシアはギリシャ神話の神々の食べ物、

クロリスという名前はギリシャ神話に出て来る春の女神に因んでいます。

ボッティチェッリの「プリマヴェラ」には右端に西風に捕まって驚いているクロリスが描かれています。

可愛いニンフのクロリスは西風に見初められ、その愛を受け入れる事によって花開き新しい生命を生む春の女神になった、とされています。クロリスという名前そのものに正に今花開こうとしている乙女の姿を重ね、

ときめきの瞬間を切り取ったこの詩。なんてロマンチックなのでしょう。。。

 

2部のお芝居の最初と最後にもこの曲を使いましたがお客様はお気づきになられましたでしょうか…?

 

 

3、J.B.Lully 作曲(1632-1687)

  Le Bourgeois Gentilhomme(町人貴族)より

  Sarabande (サラバンド)

  (fl佐藤まどか / cv山本さくら)

 

サラバンドの起源はスペインではなく、スペインの植民地で流行っていたものがスペインに入ってきたそうです。

それがフランス、ヨーロッパに伝わっていきます。

ただ当初スペインではサラバンドの踊りは猥褻(ワイセツ)だ、という事で禁じられていたそうです。

違反すると男性ならば鞭打ち200回、女性ならば国外追放、という大変重い刑罰付きとの事。

そんなに猥褻なの?!どんな踊り??現在のサラバンドとそんなに違うのでしょうか?

案外現代人にとってはどうって事ないような気が致します。

何故なら、当時カトリックの影響下にあったスペインの女性の衣装はショールで胸元を隠し長袖、ロングスカート、極力肌を見せないようにしています。足を上げて回った時に裾から足首がちらっと見えただけでも大事だったかも知れないからです。後に18Cになるとカマルゴというフランスの女性ダンサーがドレスの裾を短くミディー丈にして舞台に立つとセンセーショナルを巻き起こし殿方はかぶりつき席で夢中になっていたという記録もありますから、案外そんな程度かも……。ご存知の方いらっしゃいましたら是非ご教授頂きたいです。

 

フランスに渡ったサラバンドはエレガントな3拍子となり宮廷作曲家リュリのオペラ・バレエの中でも踊られております。

 

 

⭐︎スペインの踊り⭐︎

フランス人から見たスペイン風という設定で描かれています。

 

4、André Campra 作曲

  L'Europe galante(華麗なるヨーロッパ)より

“Entrée Espagnolle pour une femme“(女性ソロの為のスペインのアントレ)

 

5、Annon (民間伝承) 作曲

 Les Folies d'Espagne (スペインのフォリア)

お客様にもご協力頂きパルマ。スペインの街角のような……アrーサ!

 

オーレ!!

(Dance 佐藤まどか/ 山本さくら/朝霞ルイ)

 

********** 第2部 *********

短編劇 コルネイユ作 「ル・シッド」より

“ドン・ロドリーゴの剣”

脚本:朝霞ルイ/ ロドリーゴ:朝霞ルイ/ シメーヌ:中川朝子

 

 

舞台袖で楽隊は効果音やBGM を鳴らしながら

当時非常に人気があったコルネイユの作品を私達も同じく楽しむ事が出来ました。

 

ストーリーのどんでん返し、TVのドッキリのような着想、アカデミー・フランセーズにつべこべ言われようとも

面白いものは面白い。強く民衆や王の評価を得ていたのを肌で感じられました。

 

 

 

お待ちかね、お食事の準備が整いました!

 

 

毎年この時期は台風とニアミスしたり、ハプニングが尽きないのですが

今回は猛暑疲れからか演者もお客様も体調を崩す方が大変多く、お申し込み自体は延べ人数、定員超えでしたが若干のマイナス。役者の降板による入れ替えでタイトな準備期間となり結構辛い追い込みでしたがコレもまた良き思い出となりました。

 

初めてご来城になった方はこの素敵なテーブルはコーマル城の奥様の手料理だと聞きびっくりしていらっしゃいました。

終演後、お客様と共にアフタヌーンティー、コーマル城ならではの特別な時間を過ごすことができます。

「夢のようなひとときを過ごせました」と多くのメッセージを頂き改めてここで活動させて頂ける幸せを感じました。

バロックダンスを習い始めたばかりの頃から背中を押して下さる城主、高丸さん、お食事の手配から進行までフォローして下さっている喜久子さんには感謝しきれません。この場を借りて御礼申し上げます。

 

さらに精進致します。