円安に連れて順調に値上げする駅弁
吾左衛門弁当もこの前買った時1400円やったけど、今は1,800円!
しかし!豊岡の「さとう」のこのコーナー100均どころか88円!
更に言えば東京や北海道、京都などインバウンドの影響を受ける場所のホテルの異常な値上がりはニュースなどでも衆知のこと。
これに対する考察です。
そもそも適正価格を考えるには、正しい「円の価値」を認識する必要があります。
人間は10年続いた事は永遠に続くと感じるらしいので、チロルチョコレートが10円と考えるようですが、今は23円です。もちろんチロルが10円だった1993年と比べ平均給料は2.3倍になっているので問題ないですが。93年と比べて変わってない?そんなん知らんわな。
駅弁で見るとよくわかります。
今日、米子駅の駅弁「吾左衛門鮓」を買いました。
2,300円と先月買った時より200円、約10%値上げになりました。
昨今のニュースでも賃上げという景気のいい話が聞かれますので10%上がろうが困らない訳です。え?給料は5%しか上がってない?
知らんがな。
ここで手元の「円」の価値を考えましょう。
円が使われ出したのは、明治時代。それまでの「両」や「文」をやめ、1両=1円としたのがはじまりです。
1両に含まれる金の重量は時代によって変わりますが一般的に37gが基準です。
という事は。
2024年現在金1g=12,000円くらいなので、1両=1円=45万円になります。
少し前まで1両=10万円と言ってたのに、えらく高くなってますね。
見方を変えましょう。
金が高くなってるのではなく、手元の「円」の価値が下がっているのです。
ざっくり10万円で買えた1両が今は45万円。つまり約1/5になっています。
実はこれは正しい。
なぜなら、アベノミクスで円の総量は5倍になったので、その価値は逆数の1/5になります。
みんながそれを意識していれば全ての物価や給料が5倍になるのでトントンですが、実際には上がらららところと上げられないところができます。
ニセコなど世界標準価格を導入できるところは円の価値が下がった分値上げできるけど、地方のインバウンドの恩恵がないところはコストが上がっても、客層の給料は「円」で貰っているのであげられない。
それが現在の価格差です。
内容が同じものはコスト増分高くなる。
駅弁の価格はずっと円の価値を反映してきました。
吾左衛門鮓が高くなったのではなく、給料が、つまり「円」が安くなっただけなのです。
円の価値は日々変わってます。
戦前の一円がまさか今の一円と同じと考える人はいないでしよう?
実際、平成の平均円の価値は令和とくら1.5倍くらいの価値がありました。
逆を言うと令和円は平成円の60%くらいの価値しかないのです。
なるほど、吾左衛門鮓が2,300円なのは令和円だからだね。平成円なら1,380円だ。
問題は僕らの給料も令和円で支給されている事です。
2012年以降、日銀は円を5倍供給しました。
実際には信用創造があるので市中に回った円は1.6倍くらいです。
物価が1.6倍、為替で1/1.6円安になるのは理屈があってます。
給料ももちろん1.6倍になってるはずですから問題ないですよね?!