ライトなファンばかりになった鉄道趣味
先に紹介した鍋倉紀子さんの文章にあるよう、かつては、長距離鈍行や、旧型客車、夜行列車など本来、鉄道ファン向けでは無い列車に魅力を見出す事こそが、鉄の生き様であった。
https://youtu.be/Dtk05pvZun0
それが民営化以降、お仕着せのイベントばかりになり、インスタ映えはするけど、薄っぺらいものになった。それも、素人に、わかりやすいもので、いわば万人ウケする味を極めたところマクドナルドのケチャップ味になり、ファミレスのメニューになった外食産業に似ている。
料理界はそれでも、いい料理家は残り、ファミレスからスタートした層も、レベルが上がった時に楽しめる店は残っているが、鉄道はそうはいかない。
趣味から見たレベルが低いものしか目につかない状況で、渋好みの鉄は居場所を失った。
結果として、日本以外の国で楽しむしかなくなる。
この状況が長く続くとは思えない。
鍋倉さんがいうよう、気移りの早い女、子供を対象にして金儲けをしようとしても、すぐ飽きられ、全く別の対象物に行ってしまっても、本来の鉄は戻って来ないのだ。
ライトなファン向けのサービスで金儲けは長く続かない。
完全に飽きられてから、みんなが車で移動となってももう遅い。
同じ文章の中で、昔からの汽車旅をするため、台湾や中国へ行く人はどれだけいるのだろうか?
とあったが、「あるべき汽車旅」を伝承することが、国鉄時代を知る鉄としての使命だと思う。
台湾の鉄道
中国の鉄道
https://youtu.be/ytdmxewEXb0