博多のホテルでおはようございます。

雨降ってる。

天気予報では、対馬海峡に海上風警報が出ているとのこと。

大丈夫か。クイーンビートル動くよね。

少し不安になる。

クイーンビートルのサイト見ると通常運行。

よかった!


ホテルをチェックアウトし、徒歩で博多港国際ターミナルを目指す。

けっこう雨降ってて傘さしながらスーツケース引いてるというちょっとしょんぼりな状況であった。


高速船クイーンビートルはJR九州グループが運航している船で、博多と韓国釜山を1日1往復.所用時間片道3時間40分ほどで結んでいる。

早く予約するとお安いチケットがあって、1万円かからずに釜山へ行けるみたい。


まず受付カウンターへ。

ここで予約を確認し、座席指定。

窓側に1人掛けの座席があったので、そこを指定させてもらった。

8時から出国審査が始まりますと言われて、待ち時間の間に韓国への入国書類を記入しておく。

ほどなく出国審査開始となり、並んで審査を受ける。

審査終わって出た所には小さな免税店もあった。


飛行機と違って手荷物検査はなし。

自分でスーツケースを引っ張って乗船。

ロッカースペースがあり、係員の方が荷物を預かって収納してくれた。


釜山までの座席





エコノミークラスだけど、十分快適そう。

船内にはたくさん座席があり、窓側席はほぼ埋まっていたけれど、中央部分の席はガラガラ。


乗客は韓国の人が多いのかと想像していたけれど、この日は日本人が多い印象だった。

欧米系の方もかなりいる。


船内には酔い止めを持った係員の方が巡回していて、無料でいただけちゃう。

乗り物酔いする方ではないけど、念の為もらって飲んでおく。


9時出航。

お天気は悪いけど、窓から見える景色は美しい。

船内に売店もあり、ピザなどの軽食やアルコールも売ってるけど、気持ち悪くなっては嫌なので何も購入せず。


酔い止めのせいなのか、いつのまにかウトウトしてしまう。

そして寒くて目が覚めた。

窓側から冷気が出ている感じ。

ブランケットを借りてる人や席を移動した人もいた。

外が見たいので私は動かず。


船窓から対馬が見える頃から船の揺れが激しくなってきた。

時々窓に波が打ち付けてなかなかの迫力。

気分が悪くなったら係員に申し出るように、揺れても航行に支障はなく安全というアナウンスが日本語、韓国語、英語で度々流れる。


激しく揺れる船内を、エチケット袋をたくさん持った係員さんが巡回していて、感心すると共に座席を汚させないぜ、というJR九州の気迫も感じた。


程なくして陸地と高層ビルがぼんやり見えてきた。

釜山だ。





どんどん陸地に近づいても揺れはなかなか収まらず。

釜山到着直前、揺れが小さくなったタイミングでお手洗いに行くと、お手洗いの前にエチケット袋を持ってぐったりした人が何人も座り込んでいた。

この日たまたまかもしれないけど、若い女性がほとんどだった。

やはり長く生きて人生の荒波を乗り換えると、船酔いにも強くなるのか。

もしくは、揺れに対する感受性も老いて鈍くなるのか。

とりあえず私は気持ち悪くなってない。


釜山に到着すると、ビジネスクラスの乗客から下船開始、

エコノミー乗客は下船アナウンスがあるまで待機。

アナウンス後、ロッカーから自分で荷物を取り出して下船。

やったー!釜山着いたー!

脳内は「椿咲くー、春なのにー」という例の歌が無限にリフレインしている。

快晴で風も爽やか。





ここまで運んでくれたクイーンビートル。

こんな形だったんだね、うん、揺れそう。

でも私は楽しかったよ、ありがとう。


ターミナルビルで入国審査を済ませ、釜山駅まではところどころ動く歩道のある通路を徒歩で向かう。

釜山、想像してたよりずっと都会だ。





*クイーンビートルのサイトを見たら、現在点検修理のため運休中とことでした。(6月3日)


https://www.jrbeetle.com/


      つづく