どうも。

オウムの一連の事件の真っ最中に起きた警察庁長官狙撃事件。

なぜ、この警察にとって重大な事件が、未解決のまま時効を迎えたか・・・詳細は、上の動画にありますm(__)m

 

このNスペを土台に、再びNHKは「ドラマスペシャル」を作った。

真犯人を名乗った中村泰に「イッセー尾形」。

対峙した警察側の「刑事」に「國村隼」。

これだけで、重厚な密室劇ができそうなキャスティング^^;

赤報隊事件のときも、当時まだSMAPにいた(ハズ)草彅剛を起用していたし、ロッキード事件はもうすごいメンツだったんで、もちろん今回も期待した。

 

ドラマがドキュメントと違うのは、『原案』付きとすることで、ドキュメントでは軽くしか触れられない部分=~狙撃事件でいえば、社会不安上、公安部が対応したせいで刑事部がたまたま見つけられた犯人を指弾できず、面子にこだわったあげくの『オウムによる犯行云々~』という時効成立時のコメントに至ったという事実を國村扮する刑事の上層部(小日向文世が演じた)が表情豊かに表現できることだ。自らのトップを危機に晒した犯人の特定よりも縦割りの面子なのだ。

 

真犯人を名乗るイッセー演じる中村は、右翼思想的ながらチェ・ゲバラに憧れ偽造パスポートを自作しては海外に渡航し、大量の銃と弾薬を持っていた。しかも、現代日本の有名な右翼の論客であった野村秋介と収監か、服役の間で面識があった。中村の罪状は、銀行襲撃であり、その背景に独自の武装組織を作る資金目的であったという。

海外渡航歴からも、中村に十分な射撃訓練が可能であったと目された(NHKの取材によると、中村が通い詰めたアメリカの射撃場が特定されている)。長官狙撃は、1、2発目こそ素人にもできるが、3発目は長官を庇った秘書を避けて、長官の太もも上部にヒットさせており、単なる成績上の訓練(オウムの実行犯とされたのは、警察の元巡査長だった)では無理なプロの仕事とされていた。

ただ、長官狙撃に使用されたコルトパイソンと装填された特殊な銃弾は、それらの押収品になかった。

自供があり、状況証拠や心象なら『犯人』であるのに、刑事部からのぼってきたこれを『オウム犯人説』にこだわる上層部はもみ消す。時効2年前、捜査本部の縮小とともに公安部と刑事部は下部組織上は合同するのだが、その具申すら『小日向文世』は受け入れず、そのくせ捜査の継続を命じる・・・なんという、組織の矛盾であろうか。思想犯として中村を吸い上げられなかった公安部の面子が優先されたのだ。

 

ドラマでイッセー(中村)は國村(刑事)に言う・・・。

『9つの真実があるんだ。一つ、ウソをつくだけでボクと貴方の目論見は達成できる』・・・中村が決して言わない犯人だけが知り得る「共犯者」・「凶器」についての叙述だ。

 

それがラスト、時効成立後の二人の面会でイッセーは『あれは逆でした。この世の中に9つ「も」本当のことなんてありゃしない。9つのウソに混じって、一つの真実があれば十分。。。でね、貴方は

みすみすその「ひとつの真実」を見過ごしたんです』・・・・・。

 

中村は現在も他の余罪をもって服役中であるが、88歳の高齢で重度のパーキンソン病になったとNHKは言う。

ここでもまた、「老い」による贖罪の停止だ・・・。

 

 

 

ではでは^^メイ吉でした(´・ω・‘)ノ チャオ♪