⑥の続きです。

 

3日目の午後はアラブ・ストリートとナイトリバー・クルーズを楽しみました。

 

 

・アラブ・ストリート
 

アラブ・ストリートのスルタン・モスクも

定番の観光地なので見てみたい、

ついでに最寄り駅直結のデパートで

父リクエストのお土産であるニョニャクエも買おう、ということで、

やってきました。


まずは駅からデパートに向かう地下道を歩いていたのですが、

もう妹の機嫌が悪すぎてどうにもならず、

こっちもいい加減疲れてきて3mくらい離れてとぼとぼ歩いていると…
 

はぐれました(3回目)。
 

どこに行くか話してないのに…!と焦りながら、

とりあえずデパートに入って目的のお店に行ってみたのですが

妹は見当たらず。
 

せっかく来たし、と思ってニョニャクエを買おうかと思ったのですが、

「賞味期限」の英単語が分からない…!
 

「limit」などと一生懸命思いつく語彙で意思疎通を図るのですが、

全然理解してもらえず、すごすご退店しました。


さて、人も多いし妹は見つからないし

連絡手段はないし(ポケットWi-Fiないのでホテルでないとネットが使えない)、

あの子地図持ってないのにもう知らんわ、と思って外に出ると、

今までで一番のスコール。


これはモスクに行くのは厳しいな、と思って

駅近の屋根のあるアーケード街になっている商店街へ。


ここにはたくさんのお土産物屋さんが並んでいて、

クッキーやらチョコやらマグネットやらを物色。


お菓子を買い、

店員さんに「ここでしか売ってないで」と乗せられて、

マグネットも買い…とのんびりお買い物をしていると、

雨がようやくあがったので、

モスクへ行くことにしました。(マイペース)


ただし方向音痴なので駅の地図をまじまじと見つめ、

写メっていると、現地の男性に肩を叩かれ話しかけられました。


驚いてしまい全然聞き取れず、聞き返すと

「日本人?どこに行きたいん?」(英語です)。
 

なんで日本人って分かるんやろう?と不思議に思いながらも

「スルタン・モスク」と言うと、
「OK、あそこに○○病院が見えるやろ?」

と指をさして教えてくれました。
 

私「あー、that blue building?」
男性「ちゃうちゃう、その横の建物に○○病院って書いてあるやろ」(英語です)
私「Oh,I see!」
男性「その病院を過ぎて右折してまっすぐ歩いていけばいいで」(英語です)
と道案内をしてくれました。


「センキューべリマッチ」と言うと、

片手を上げて颯爽と改札に向かって言ったおじさん。
 

シンガポールの人は観光客に慣れていて優しい…!


言われた通りの道を通っていくと、

完全に裏手ではありましたが

無事スルタン・モスクに着けました。

 

↓こんな感じの地区です。


回り込んで表側から撮った、参道からのショットが格好いいです。

 

付近の少し入った街路


お店の客引きをスルーしながら写真を撮りながら、

 

満足して駅に引き返すために歩いていると、

後ろから強めに肩を叩かれました。


驚いて振り返ると妹が…!

まさかの再会です。
 

妹「めっちゃ探してんけど。どこ行ってたん?」
私「デパート行って探してもあんたおらんかったから、商店街でお土産買ってモスク行ってた」
妹「えぇ…まずデパートじゃなくてモスクに行くんやと思ってたから行ってみたけど、姉おらんし、雨の中一生懸命探してたのに!こっちがずぶ濡れになってんのに呑気に商店街で買い物してたん!?」
 

と責められたのですが、いや知らんしな…。
 

しかもその後周辺をうろうろし続けていた妹は、
「全然見つからへんから諦めてホテルに一旦帰って書き置きしてからもう一回探しに行こうと思ってた」矢先に、

モスクに向かう私を見つけたそうなのですが、
 

「全然こっち見いひんから怒ってるんやと思って」

声をかけなかったと言うのです。
 

いや見つけたんなら声かけてよ!
 

私はまったく妹に気付いてなかったし。
というか探す気がもはやなかったし。
もうホテルに戻るまで会えへんと思ってたし。
普通見つけたら声かけるやろ!
 

そしてモスクを参拝した後の私を再度見つけて追ってきた、

という顛末でした。
 

何はともあれ3度目の再会を果たし、

「ホテルに一回帰ろうか」と一緒に駅に向かって歩いていたのですが、

靴擦れ&疲れた妹はとにかく足が遅い。


私は途中で駅に通じる地下道に下りたのですが、

後ろから歩いてきていたはずの妹がいつまでたっても下りて来ず。
 

…はぐれました(4回目)。


自分で書いてて思うんですけど、

この姉妹ほんま何やってんねや…。
 

もう4回目ともなると慣れたもの、

しかも今回はホテルに向かうだけなので

マイペースに駅に向かい、電車を待っていると、

妹がどこからか現れてきて無事再会。


これがもしカップルとかだったら、

「何回はぐれても再会できるなんて運命」とか思えるのかもしれないですけど、

ただの仲の悪い姉妹なので。


妹曰く、

「地上からしか駅に行かれへんと思ってたから、

姉が地下に下りていって、

どこに行くつもりなんか分からんかった」

とのことですが、それやったら尚更ついて来いよ…。

その後、ホテルのすぐそばの大きなショッピングモールに寄りました。
 

日本でいう100均があったので

「ここで靴下買ってサンダルからスニーカーに履き替えたらいいんちゃう」

と妹に勧めました。
 

これで靴擦れも解消、妹の機嫌もだいぶマシになり一安心。
 

ついでにニョニャクエを探して

サービスカウンターでお店の場所を聞いたのですが、

行ってみるとなんか明らかに営業してない…。

スイカジュースを買って少し休憩し、諦めてホテルに引き返しました。



・晩ご飯


ホテルで休憩後、

この日の夜はマーライオン公園の近くから船に乗り、

ナイト・リバークルーズを楽しむことに。

ホテルからの写真。右端に移っている観覧車シンガポール・フライヤーは営業休止していました。


スコール後は晴れてきたので、またしてもマリーナ・ベイへ。

 

マーライオンの写真を撮り、

 

晩ご飯を食べよう、ということで

近くのドリアンのような外観をした

エスプラネード・オン・ザ・ベイという建物へ。

↑左奥の建物です。


建物の前では老若男女が音楽に合わせて踊っていたり、

中に入るとお店だけでなくコンサートホールみたいなところもあったり、

一体どういう趣旨の建物なのかてんで分からなかったのですが、

ぶらぶらして適当に見つけたお店で夕食にしました。
 

別に事前に調べたりもしていなかったのですが、

学校をコンセプトにしたレストランで、壁紙も教室の壁のよう。


テーブルには座席番号が振られ、

机上にはチョークが置かれていて

注文を黒板に書くようになっているなどユニークでした。

 

私はチキンを、妹は白身魚のフライを頼んだのですが、

適当に決めたにもかかわらずこれがすごく美味しくて感動!
 

シンガポールで食べたご飯の中で一番美味しかったです!


特に妹が頼んだ白身魚のフライが絶品で、

ふわっふわの身にカリッとした衣が絶妙でした。


人生でこれより美味しい白身魚のフライを食べたことがないです。
 

ちょっと忘れられない味です。


ここほんまにオススメできます!
シンガポールのお店は当たり外れが激しいのでぜひ。


・ナイト・リバークルーズ


マーライオン近くの乗り場でチケットを買い、あとはのんびり待機。

夜のフラトンホテル

 


リバークルーズは色々なところに乗り場があって、

マリーナ・ベイ川をぐるっと周遊しながら各乗り場でお客さんを乗せ、

一周回った同じ乗り場でお客さんを降ろす、という方式。


船に乗り込むと、一番良い2階席には先客が。
 

まあその人たちが降りたら2階席に行こうか、

ということで1階席に落ち着きました。

 

1階席は屋根と庇があるため、

眼前いっぱいが夜景とはいきませんが、

それでも夜のシンガポールの街を川から見上げるのは新鮮でした。
 

クラーク・キーのあたりは徒歩では行きませんでしたが、

川沿いの飲み屋さんがたくさんあり賑わっていましたし、

ネオンが煌びやかでした。


船が動いているので写真がブレがちです。

 

屋形船のような船とすれ違いました。

 

マリーナベイ・サンズは対岸から見るよりもずっと接近しますし、

見上げる構図になるので

また迫力が違いました。

 

すぐ近くを通ってくれました。

 

フラトンも間近に。


また、このリバークルーズの醍醐味はマーライオンを正面から見られること!

非常に楽しくあっという間に感じました。
 

いつになれば2階席のお客さんが下船するんやろうな~と言っている間に、

私たちが乗船した乗り場に着いてしまい、

こちらが先に下船することに。
 

あれは特別なツアー客だったのか、謎でした。


・エレベーターハプニング
 

クルーズを満喫してホテルへ帰ってきました。

 

ホテルのエレベーターが

カードキーをかざさないと階ボタンを押せない方式なのですが、

ちょうど他のお客さんが乗り込むところに間に合って乗せてもらえたため、

事前にカードキーを用意しておらず大慌て。


鞄をガサゴソやっていると、

同乗したおじさんが「何階?」(英語)と聞いてきて、

おじさんのカードキーをかざして

ボタンを押してくれようとしたのですが、

カードキーの客室階じゃないとダメなようで反応せず、

再び大慌て。


おじさんに

「もしかしてこのホテルに泊まってないんじゃないの?」

とからかわれながらも、

おじさんが降りる寸前にカードキーを探し当て、

間一髪自分たちの階のボタンを押せました。


「セーフセーフ!ファインプレー!」

と思いついた英単語を連発したら、

通じたようでおじさんも笑ってくれました(笑)


「good night」と親切なおじさんは下りて行きました。
 

陽気な人がいるもんだなぁと楽しい思い出になりました。
にしても英語のできなさよ。
そして多分おじさんもこっちを陽気な東洋人やと思ったはず。
 

たっぷり夜まで遊んで眠りにつきました。

 

⑧へ続く