ガスクレーター | 時遊猫のブログ

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トルクメニスタンのビザはトランジットでしか取得できません。

観光ビザもありますが旅行代理店に頼んでなおかつ毎日ガイドを付けないといけないそうです。


だから金のないバックパッカー連中は必然的にトランジットビザを取得します。

トランジットとは通過ビザの事で、イランから入国する場合、ウズベクかカザフのビザが必要です。


一般的にはウズベクに抜けるのがスムーズですが、俺たちはマイナーなカザフ抜けのルートを選びました。


そこで問題になるのはトルクメニスタンのトランジットビザは最大で5日間しかないことと、トルクメニスタン一番の見どころガスクレーターを見ると、ウズベクに抜けるにはスムーズだけど、カザフに抜ける場合一度アシュガバードに戻る必要があることです。


ガスクレーターはトルクメニスタンがかつて天然ガスの開発をしているときに事故が起きて、ガスが燃え続けているクレーターの事で「地獄の門」と呼ばれています。


アシュガバードから乗合タクシーに乗ってデルヴェザという村で降ります。


村にはチャイハネと呼ばれるレストランのような施設があってそこからガスクレーターを目指します。


ホテルはないので、チャイハネに泊まります。


俺たちが降ろされたのは4つか5つあるチャイハネの一番手前でした


そこから東北東を永遠砂漠の中を歩いていくとガスクレーターにたどり着くという話でした。


夜になると空に明かりが見えるのでたどり着きやすいとの事で夜9時に出発しました。

カズさんは明るい中のガスクレーターも見たいとの事で、一人で行きました。


しばらく歩くと周りは街灯もなんもない暗闇の砂漠です。

空を見上げると天の川がはっきり見えるくらいの星天が広がっています

真っ暗の中そのきれいな星空さえ楽しめないくらい、純粋な恐怖がありました\(^o^)/


もうね、怖すぎ!ビビりすぎ!


ビビりながら30分ほど進むと砂漠の中を走る線路にぶつかります。ここで3分の1か4分の1くらいです。

そのあと砂丘を登ります

登るとその先に永遠と平地が広がってます


さらに砂丘を登ります

けっこう登ります


このあたりでかなり精神的にきつくなります

一時間くらい歩いただろうか

砂に足をとられ、野犬の遠吠えにおびえながら進みます


時々野生動物の足跡や、フンが落ちていたりしていてひと時も安心できません。


その後、またしても砂丘があります。

もうやめてくれと心のなかで思います。


そして、、、




この明かりがガスクレーター!!
やっとのことで遠くにはっきりと炎の明かりが見えています!
到着まで1時間30分
孤独と戦いながらたどり着きました。

こちらがガスクレーターの明かり
正直達成感半端なかったです

近づくと大地の奥底からガスが噴き出し
熱風が顔を焦がします

確かに地獄の門と呼ばれるだけあって
恐ろしいものを見ている気分になってきます

周りにはもちろん誰もいない

30分くらい眺めてきた道をまた1時間30分かけて帰りました

地球のパワーと人間の愚行を同時に感じられる場所でした。

<宿情報>
一番手前(南側)のチャイハネ20トマム
夜も暖炉であたたかくご飯も美味しいです
おばちゃんも娘さんも人懐っこくて雰囲気良かったです

ただし、真ん中のチャイハネなど
ほかのチャイハネハタダで泊まらしてくれたりするらしい、、、

<ガスクレーターの行き方>

南のチャイハネからだと東南東
真ん中あたりだと東に向かえばたどり着けます
歩いて1時間30分
夜なら白い光を目指せばいいだけなのでたどり着きやすいです。

線路を越えてやっと3分の1くらい
ここまで30分

そこからさらに砂丘を3つくらい超えたら到着です

砂漠には蛇がいるらしいので気を付けて
くつをはいたほうがいいです
けっこう足取られます

お金に余裕がある方や暗闇が恐ろしい方は
ジープをチャーターできます。
一台30ドルだそうです。