まさかず@ウガンダです。
今日は前回の記事の続きで、「南スーダン共和国の行く末」を私なりに考えたいと思います。
現地でお会いしたJICA職員の方のお話を参考に、私が思うこの国の問題と可能性を整理したいと思います。
最後まで読んで頂ければ幸いです。
私は大学生活の4年間で約15の国と地域をバックパック&留学で訪れました。
私の原点はバックパッカーです。実際に自分の目でその国を見て、感じて、そして考えて、私なりの国家像を創ります。それが「中国像」であったり、「ウガンダ像」です。
その過程で私の創造力・感性は磨かれ、多くのパワーとインスピレーションを受けます。
私が最も大事にしているものです。
話を本題に戻します。
では私の「南スーダン像」とは何か?
それは「何もない」です。
私はこの国を訪れて、正直、何も感じませんでした。
どんな国も優れている部分があり、インスピレーションを受けたり、尊敬できる部分があります。
それが人なのか、自然なのか、産業なのか、分かりませんが、私の訪れた南スーダン以外の14カ国では多くの"希望"がありました。国の中には些細なことでも必ず希望は存在します。
しかし、南スーダンに"希望"はありませんでした。
次に、ここからはJICA職員の方とのディスカッションから考えたこの国も問題点を簡単に整理します。
JICA職員の方は"専門家"としてではなく"個人"としての見解として答えて頂きました。それをもとに私の想像で書かせて頂きます。
1キャパシティが低い
20年以上の内戦のせいで、教育を受けていない人がほとんどです。政府の役人でも読み書きができない人がいるそうです。また軍事政権がそのまま新政権になったため、軍の将軍(悪く言えば、人を何人殺したかで出世した人)が政府の主要ポストに就いてしまうこともあるそうです。警察のモラルの低さは前回の記事で書いた通りです。
2産業がない
これが一番の問題です。町を歩いていても、会社がないんです=仕事がないんです。失業率もすごく高いそうです。
また国の収入の98%を石油に依存しています。98%ってすごくないですか。石油以外産業がないんですね。しかし、自国でパイプラインや精製施設を持っていないので、北スーダンで精製され、入ってきます。またケニアからも輸入しており、石油産出国なのに、びっくりするほど石油が高いです。
そして、国が援助・輸入依存です。ほとんどのものが輸入・援助物資です。特に食糧はほとんど国連やNGOからの援助で人々はタダでもらえます。でもタダでもらえるなら、自分で作物を栽培しようとは誰も思いませんよね。これじゃ有望と言われる農業なんか発展するわけないです。マーケットとしても全人口800万~1000万人なのでとても小さいです。
3民族問題と土地問題
先週、南スーダン政府が首都を現在のジュバ(南部)からレイク州のラムシェル(中部)に移転する方針を発表しました。Twitterではこのことについていくつかつぶやいたのですが、どうやら、複雑な民族問題が背景にあるようなのです。いくつかのニュースを読んだのですが、ジュバはバリ族というエクアトリア系民族の土地で、土地購入には彼らの許可がいるそうなのです。そして、政府の主要ポストは最大民族のディンカ族が占めています。確かに、土地購入が政府の思い通りにいかないことは、発展を妨げる原因になりますし、投資も呼び込めません。JICAの方は土地購入に正確な手続きや証明書がないことと、根拠となる法律がないことが問題だと言っていました。
内戦時代もバリをはじめとするエクアトリア系民族はディンカ族と道を違えたこともあるようです。
しかし、現首都ジュバはケニア、ウガンダ、コンゴからのアクセスが良く。空港もあります。そしてウガンダとの国境付近は肥沃な土壌が広がっており、農業に最適です。そしてまだ発展はしてないとはいえ、ジュバには多くの国際機関・NGOが駐在しており、投資も徐々に来つつあります。
今回の首都移転の発表はディンカ族が、単に首都をバリ族の土地から、自分たちの土地に持ってきたいという考えなのかなと思ってしまいます。非現実的です。
他にも土地購入を始め、徴税制度などの法整備を早急に進める必要があります。
課題は山積です。

(首都ジュバのようす)
最後に、
私は冒頭でこの国に"希望"はないと言いました。
しかし、私にそれを言う資格はありません。たかが2日間見ただけの奴がそれを簡単に断言することは間違っていると思います。
なぜなら、この国は20年以上にも及ぶ内戦を乗り越え、3カ月前に悲願の独立を果たしました。
国の発展とかそうゆう段階ではなく、国づくりをスタートしたばかりです。
JICAの方は言っていました。「この国は問題だらけだ。でもこの国のことを真剣に考え、よくしようとする多くの人々がいる。だからこそ私たちも最大の支援をしたいと思う」と。
この国には人々がいる。そして、それを支えようとする国連やNGO、JICAの人々がいる。
そして、私はここでビジネスをしている多くのアラブ人、中国人、ロシア人に出会った。
彼らは「この国は何もかも本当に難しいんだ」と話していた。
でも、私は彼らを尊敬している。リスクだらけのこの国にやってきて、ビジネスをしている。
それだけでこの国には希望なんだよ。
挙げれば、いくつでも可能性はある。
私も、今は無理でも、この国のために将来何かできればと想う。
一歩一歩、問題を解決していくしかない。
最後、感情論になってしまったかもしれない。
でも俺は最後に言いたい。
この国には希望がある。
そして、必ずアンサーはある。それを長い時間かけて皆で見つけていけば良い。
まさかず@ウガンダ