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アフリカで生きる

ウガンダでビジネス留学中。日々、アフリカンビジネスの最前線で戦っています。
そこには無限の可能性と成功を夢見る10億人の人々がいる。
アフリカで金儲けだけを考えたら、どんなに楽だろう?
でもビジネスでこの国の未来を良くできたら、どんなに素晴らしいことだろう。

こんにちは。
まさかず@ウガンダです。


先月の中旬から大学が本格的に始まり、毎日忙しい日々を送っています。
大学ではBusiness Administration(経営学)を専攻しています。

久しぶりの記事になってしまいましたが、この2カ月を振り返ってみようと思います。

自分のしたことを長々と書こうと思っているので、記事の量は本当に多くなってしまうと思います。
ただ、ここに書くことが私にとって、2カ月の挑戦全てです。なので全部書きたいんです。

最後まで読んで頂ければ幸いでございます。



この2カ月間、とにかく必死でした。何かに焦りを感じ、悩んでいました。


思えば、私は今までの人生で農業なんてやったことないド素人だったわけで、まずは基本的な知識が必要でした。

最初、カンパラ周辺にある農業研究所にアポなしで訪問、とにかく教えてくれというスタンスで行ったものの、あまりにも専門的で、話しを理解できず、毎日農業専門用語を覚えていました。

その後、少し農業の基礎知識を身につけ、今度はウガンダ中を東西南北と走り回り、農家の方々とお会いしました。

農民と同じ土に座り、同じご飯を食べ、とことん話し合いました。

その過程で多くの素晴らしい出会いがありました。
東部の町で出会った農家の人は、大規模な灌漑を敷き、その土地を農民に無料で提供、稲作の方法を教える、という活動を行っていました。「俺は農民のパワーをもっともっと強くしたいんだ」と私に熱く語ってくれました。
$アフリカで生きる
*Tororoという町で出会った素敵な方々(左から農業のNGOの人、政治家、農業マネージャー)

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*彼らの水田はまさに広大。何か庄内平野っぽい?


農業の可能性を求め、南スーダンにも行きました。


私がこの2カ月間で見たものは、ウガンダで栽培されている多くの野菜から、コーヒー、紅茶、ライス、トウモロコシ、バニラなどのキャッシュ作物、畜産、フィッシュファーミング、オーガニック農法などです。見たという言葉は適切ではなく、そこで必要なコスト、労働力、栽培方法(時期、種苗、肥料、病気など)から、ポストハーベスト、マネージメント方法など、農業ビジネスに必要な知識、ノウハウをできる限り学びました。

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*ドイツ系企業のコーヒープランテーションにて。コーヒーの苗を勉強

また実際にデモンストレーションファームをするために、候補地の視察も行いました。具体的にはカンパラ近郊の4か所の土地を地主さんに案内してもらい、土壌調査を行ったというものです。

ただ、そうゆうリサーチを積み重ねてゆく過程で、農業の難しさを痛感しました。
天候との戦い、利益をコンスタントにあげられないこと。病気のリスク、一次産品の壁、コストパフォーマンスと市場価格の低さ。挙げたら、もっとあると思います。
そして一番悩んだのは、時間の問題です。
ウガンダという場所に私がいれる時間は有限です。その限られた時間で、成果を上げなくてはいけません。農業はペイするのにあまりにも多くの時間とコストがかかります。そして農業はプレゼンス(その場にいること)が最も大事な要素です。


そうゆうことを悩んでいる中で、リサーチの幅を広げようと決意しました。
農業が一次産業だとすると、次は二次産業、それが農業分野でとなるとProcessing(加工)、Packaging(梱包)、Machinery(農業機械)の3つに絞りリサーチを開始しました。
特にパッケージング分野は真剣に力を入れました。というのも、カンパラにはいくつかのビックショッピングセンターと無数の小規模スーパーマーケットがひしめき合っています。今後もこの流れは広がるはずです。つまり、人々、特に富裕層、中間層、外国人はそこで買い物をします。どの製品もほとんどがパッケージングされており、ブランディングの面(輸出の考慮)からもそれは重要な要素です。またレジ袋、缶ビールの包装など、需要は膨大です。ほとんどの工場は24時間体制で稼働しており、従業員も大きな所では1000人規模の雇用を創出しています。

リサーチの結果、カンパラ市内には6つの主要なパッケージング会社があることを突き止めました。
中国人経営、インド人経営、ウガンダ人経営がそれぞれ2社ずつです。


しかし、ここで大きな壁にぶつかりました。農業リサーチでは研究所も農家の人たちも皆ウェルカムミーだったわけですが、この二次産業リサーチは相手が企業相手になるので、どうしても警戒されてしまうんです。まして私はムズング(アフリカでいう白人)なわけで、顧客でもない学生が一体何のために工場を見たいのかと警戒心を持つのは当然です。当初、何も考えずにウガンダ人経営のパッケージング工場に行くと、お前は何者だと断られ、中にも入れさせてもらいませんでした。その後もインド人経営の会社にお願いしましたが、ことごとく断られました。

この間、全くリサーチが進まず、本当に焦りました。農業リサーチがうまくいっていただけに、精神的にやられました。

毎晩エディとアプローチ方法を考え、2つの方法を考え出しました。

1まずウガンダ人経営のもう一社はB*Kグループの子会社(日本でいう三菱系みたいな)でB*Kプラスティックという会社でした。この子会社のマネージャーと話をしても断られるだけなので、B*Kグループのトップと直接話しをつける!という作戦をとりました。このボスは超高級ホテルを経営している方なので、そこで何とかお会いすることができ、私の目的を明確に説明し、了承をもらいました。その後はトップダウンで、マネージャーに連絡⇒工場の見学に成功しました。この会社は今でも80年代の機械を使っており、効率が非常に悪いのと、パックのクオリティも良くありませんでした。

2中国人経営の会社は、以下の作戦をとりました。中国人経営、インド人経営といっても、マネージャーは現地の人を雇用している場合が多いのです。そして彼らは必ずしも、経営者に従順ではありません。ここを利用しました。私が行くと怪しまれるので、エディに行かせ、話をつけてもらいます。彼は本当にやってくれる人間なんです!後は中国人が少ない朝に訪問し、一気に工場を見学させてもらいました。たまに中国人に会い、怪しまれますが、知らんぷりを決め込みます。たまに敬意を表し、会釈、こんな感じで、成功しました。

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*パッケージングバックの原料のLDとHDです。機械は企業秘密ってことで今回はアップなしです。


このリサーチも一定の成果を得ることができました。これがちょうど2週間前のことです。

しかし、その後2週間、ずっと自問自答していたことがあるんです。
それは俺がここにいる意義です。ウガンダに俺がいる意味です。

インドや中国というすでに成功している国と対峙し、ウガンダという国の未来を考え、
「俺にしかできないことは何なのか?」という問いを真剣に考えるようになりました。
ウガンダに来た当初はどんなビジネスでも良いから成功したい!という気持ちが強かったのかもしれません。


そして「一体何のためにこのビジネスをやるのか?」という明確な答えがこのリサーチで見つけられなかったのかもしれません。


2カ月という期間、俺はこの国の農業と真剣に向き合いました。
そして、先週、ウガンダ西部での調査を終え、この農業リサーチに一度ピリオドを打ちました。

ただ、今でも、この国の農業ポテンシャルは巨大だと確信を持って言えます。
絶対アフリカでNO.1です。


ただ、今は違う分野も見たいと思っています。


それが2カ月間のリサーチを終え、私が今正直に思っていることです。


でもこのリサーチのおかげで得たものは本当に大きかったんです。
政治家、弁護士から研究所職員、多くの日本の方々、農業関係者とのコネクション、そして、アプローチ方法、ビジネススキル、英語力、そして、膨大なこの国のデータ。


もし、この国で農業をやりたいという方がいれば、喜んで有料でコンサルさせて頂きます。
もちろん次のリサーチが終わったら、僕がやるかもしれません。



俺はこの国を変えたいとは思いません。
変えるのはこの国の人々です。
日本人ではありません。
ただ、この国の未来が少しでも良くなればと思っております。


最近になって、自分がやりたいビジネス像ってこんな感じかなと思うようになりました。

1自分の存在意義を満たすビジネス(独自性、創造的、日本人だから、俺だからできること)
2利益を生むリアルなビジネス(この国で食っていく覚悟)
3この国の未来を少しでも良くするビジネス


この2カ月、自分に足りなかったものは、「この国で食っていく覚悟」だったのかもしれません。


ただ、ウガンダに来て2カ月少しは頑張れたのかな?


さて、明日から新たなリサーチを始めます。
また0からのスタートになりそうです。。。


この国の未来を少しでも良くしたい、そんな思いでまた頑張ります。

$アフリカで生きる


ずいぶん長くなってしまいましたが、最後まで読んで頂いた方本当にありがとうございました。
たぶん後半飽きてきたことでしょう。

ご意見、ご感想を頂ければ嬉しいです。


次回のブログは「農業からファッションへ。次なる挑戦の話」です。

まだアイデアが整理されていないので、今週の更新は難しそうなので、その間に話題を変えて
「アフリカンビジネス最前線から送る日本への思い」を綴ろうと思います。


今後とも末長くこのブログを宜しくお願い致します。


まさかず@ウガンダ