前回の越生神社からさらに山中の谷間へと進みます。

 

■梅園神社・・・埼玉県入間郡越生(おごせ)町小杉1

 

 

 

越辺(おっぺ)川上流の谷間に立地しています。

 

道路に面する格好で西向きに建っています。神社の背後は山の斜面です。

 

 

巨大な杉が拝殿左右を守っているようです。

 

拝殿

 

拝殿の軒

 

 

拝殿には神紋は見当たりませんでした。

後方は本殿の覆屋

 

本殿の様子を窺うことができません。

千木がある、のかもしれないといった程度しかわかりませんね。

 

これはそばの稲荷でしょう。

 

 

江戸時代には天神で、明治期に近隣の2社を合わせた、と。

 

これは拝殿に向かって左手にあるお社、詳細は不明です。

 

鳥居のすぐ内側に勅使が渡るような橋が設けられています。

 

ここ梅園神社と越辺川を挟んで向かいには梅園があります。

 

では梅園神社の詳細データを猫の足あとサイトで見てみます。以下赤字

祭神は猿田彦命、天鈿女命

南北朝期には天神社で、神明社、山王社、愛宕社、辨財天社、稲荷社もあった。

 

かつては菅原道真(天神)を祀っていた名残で梅園なんですね。

鳥居入り口の橋は弁財天によるものかもしれません。

あとは神明=天照、山王=大山祇、愛宕=金山彦、稲荷=伊勢下宮とだいたいそろっています。

 

では猿田彦命、天鈿女命がなぜ祭神としてあるのでしょうか?

この2人は夫婦でセットとしては正しいのですが、この2人をセットとして祀っていることから古い伝承が伝わっているのかもしれません。

そう解釈するなら猿田彦命、天鈿女命が正しく古い祭神の形を今に伝えている、と考えることもできるかもしれません。

 

猿田彦=香取大神で利根川方面に勢力を誇っていますが、荒川以西では高句麗・百済移民の受け入れに関与したせいか白髭神社の祭神にされていることが多いです。

 

かもしれない話ばかりでなんとも…