ゴールデンウィーク中の毎日ブログ更新もなんとかやりきることができました。埼玉県北部の神社調査はまだまだ続きます。今後のレポートにもご期待ください。

さて、飯能地域の神社も今回が最後となります。

 

■白子神社・・・埼玉県飯能市下加治160

 

 

 

ここ白子神社は前回の加治神社に近く立地も似ています。

 

平地の住宅地にあります。

 

 

 

 

拝殿、なぜか屋根が赤い神社が多いんだよね。

 

本殿、これも覆屋かな?

 

神紋は見当たりません。

 

 

これは何でしょうか?? 菊の御紋、近畿大和政権下の印かな??

これ以上本殿周りに手掛かりはありませんね。

 

境内の古宮

中央に山王神社、左に愛宕神社と蚕影神社、右に白山神社と御嶽神社

 

神社の裏手に神職の墓地がありました。

墓碑銘を見ますと、姓は武本で藤原姓も彫られていました。

藤原が入っているということで菊の御紋も相性いいでしょう。

 

では猫の足あとサイトで詳細を見ます。青字

祭神は猿田彦命、稲田姫命

霊亀2年(716)当国に移された高麗人が高麗郡に祀った白髪社のうちの一社で、天平勝宝3年(751)の創立。

白髪社は猿田彦を祀っていることが多いです。猿田彦は高麗人とは血筋上関係ないと思うのですが入植の手助けでもしたのでしょうか?

大正7年字宮沢の子の御前神社を合祀した際に、両社から一字づつ取り白子(しらね)神社と改めています。

名前を折半するくらいですから、この時に稲田姫命が並立する格好で入ったのではないでしょうか。

しかし、「御前」神社の祭神が稲田姫とは何とも意味深なのですが、因果関係は不明です。一体誰の「御前」なのでしょう??

 

ですので、もし751年以前の祭神の可能性を探るなら、古宮の祭神となるでしょう。

もちろん中央の山王神社=大山祇が最有力です。大山祇に遭遇する機会が増えてきています。

愛宕神社=金山彦は群馬由来と考えれば自然です。

蚕影神社は養蚕業ベースですね。

白山神社=白山姫

御嶽神社は奥秩父のイン式鳥居を持つ神社

ですので金山彦、白山姫、御嶽神社とイン氏勢ぞろいです。鉱物資源開発(製鉄)に深く関係しているように見えます。

これらの次の世代として大山祇が入ってきたようにも見えます。

 

なんと3段階の入植を表す神様たちでした。