先日緊急告知しました第13回古代史講演会 by 佃収(つくだ おさむ)に行ってまいりましたよ!

(交通機関ダイヤを勘違いしたせいで大遅刻しましてほぼ後半しか聞けませんでしたが…涙)

 

■2024/3/10(日)13:00~16:00(開場12:45)

■埼玉県立歴史と民族の博物館・講堂

 埼玉県さいたま市大宮区高鼻町4丁目219

 (東部アーバンパークライン・東武野田線の大宮公園駅から徒歩5分)

■テーマ「高市天皇と長屋親王」

■参加費は500円

■講演資料(かなりしっかり作られていました)をベースに分かりやすく説明いただけました。スライド資料ではないのでわかりやすかったです。

佃先生の著作「新「日本の古代史」(佃説)」お持ちの方はあとで通史的に復習できます。

 

前回、前々回の講演会では天武天皇の父(名前は不詳)の業績、それを受け継いだ天武天皇が筑紫を舞台に天智天皇・唐&新羅軍といかに対峙したかが解説されました。

今回はその天武天皇が亡くなり、その真の後継者たる長屋親王が聖武により殺されるまでの流れを、続日本紀の記述を詳細に読み解くことであぶりだす、といった内容になっていました。

私は九州王朝説を当たり前の事実として考えていますので、佃先生の解説はとても興味深く聞くことができました。私自身は2~3世紀を対象に調べていまして、天武天皇の時代とはかけ離れているのですが、九州王朝がいかに滅んでいったかのプロセスはまだよく理解できていませんので天武~長屋親王は非常に興味深く聞くことができました。

 

普通ですと記紀をベースとした解説は聞かないことにしているのですが、佃収氏は唯一の例外です。

なぜに例外かというと、政府公式見解たる記紀記事を馬鹿みたく真に受けるのではなく、緻密に分析し考古学発見を重視することで内包された矛盾を発見し、それに基づいて歴史の真相を演繹しているからです。

 

などといっても、たいがい何のことやらサッパリといったところでしょう。

ま、当方にもその点を強引に主張するつもりはありません。いかなる思想・信条を持つことも日本国憲法で保障されていますので。

 

とはいうものの、ありていに言えば長年根拠なく解釈されてきた既成概念に、ごくごく真っ当なメスを入れているのが佃収氏だといえます。

今回の講義内容の簡単な紹介はこちらのページにありますので、ご関心ある方はどうぞ。