ここで一言 -7ページ目

心折れる

夜行の大型バスでマリのバマコまで一気に行けるとの情報を得て、バスのチケットの予約をしに行くけれど「出発は何時?」と聞いても「夜だ」との答えしか 返ってこない。だから、夜の何時?と聞いても「夜は夜だ」としか返ってこない。

それでも何とか、バスが始発のダカールを出発する時間。途中停車する町名。それらの距離などを聞き出すことに成功し、どう早く見積もっても「深夜 2時頃にバスはタンバ・クンダに到着する。これでセ・ボン?」と確認もとった。

バス会社の人も「セ・ボン」と言っていた。

バスが来る時間に電話をかけるとバス会社の人が言うけれど、私達は電話を持っていないので、こっちからかけるよ。0時くらいに。と、伝えた。

いろいろあって、たまたま22時頃電話をかけたら

「どうして電話してこないんだ!もうバスは10km手前まで来ている!早くしろ!」と言われた・・・

・・・あんた、タンバクンダより100km以上手前の町を出るのは、何があっても22時だって言ったじゃん・・・私、さっきビール飲んじゃった ばっかりだYO!1時まで時間つぶす必要があるから、ホテル代だって今夜のぶんも払ってしまったのに!22時に出発するんだったら、ホテル代払わなかった YO!

で、色々バタバタあって、急いでバスに向かったのに、結局、バスがタンバ・クンダに来たのは0時過ぎ。出発したのは1時過ぎ。

もう・・・やだ・・・。

そして、バスに乗るとそこはもう阿鼻叫喚の世界・・・。

勝手に「24Hの長距離移動の大型バス」だから、最低でも4列シートのボロバスだろう。エアコンが付いてたら嬉しいな♪トイレはまぁ無いだろう な。

と、思っていた私が馬鹿だった。

リクライニングももちろん無しの垂直レザーシート。
左3人分、右2人分の5列シート。

例えて言うなら、ガテマラのチキンバス。これで24Hの移動。

そして通路に足の踏み場は皆無。

途上国の長距離移動は「引っ越しですか?」と聞きたくなるような大荷物で移動する現地人ばかりですが、このバスは過去最高の大荷物・・・と、言う か、ただの大量の荷物は、バスの下段やバスの上に積まれているのだけれど、今回のバスについては彼女らの「バス内で使用する遠足グッズ」の数がものすご い。

大量のクーラーボックスが、通路を敷き詰め、積み重ねられている。
一体どれだけの量の水と食料を持参してきているんだ。

椅子の下にだって大量の荷物。
車内の荷物入れからは、子供用オマルがぶらさがっている。

トイレ用の水だって、こういう移動時なんだから他の物で代用すればいいのに、どうしてトイレに持参するようのヤカンまでも何個も何個もぶらさがっ ているんだ。

ああああ・・・つらい・・・

そして、オバチャン達がどいてくれなくて私達が座れない。

もう、私はイライラが頂点に達して

「私はアフリカ人じゃないの!タフじゃないのよ!どいてよ!!」と、叫んでいた。

これまた途上国のバスではお約束な、車内にガンガン流れる聞きたくもない音楽。この音量が、過去最高にデカかった。そして時間帯全く関係なく延々 と流れていた。一つのテープを24H延々大音量だ。せめてテープ変えて欲しい。いや、本当は音楽自体止めてほしい。


セネガルのイミグレを問題無く通過した後、マリの国境が開く時間まで4時間ほどバスは停車。私はあらかじめモロッコで買っておいたゴザをひいて外 で寝た。本気で寝ていて、気が付いたら私のゴザの空いているスペースに黒人の男が勝手に寝ていた。あんた何勝手に人のゴザで寝てんのよ。

夜が明けてくると同時に、物乞いの子供達がワラワラとやって来た。

暇だったので、私の歌を10曲くらい彼らに披露した。

私すっかり人気者。


マリの入国も問題は無かったけれど、セネガル人とガンビア人は賄賂を払ったらしい。色々世話してもらったガンビア人(英語喋れるから)に「あんた いくら払ったのよ?」と聞いたら50円くらいだった。

ちなみに、ガンビア人もガンビアを出る時に200円ほどの賄賂を払ったと言うので「だーかーらー。払う必要ないの!払うのやめなさいよ!やめない 限り、警察のたかりは無くならないのよ!」と、道徳を切々と説くが全く通じなかった。

その後も、ポリスチェックがあるたびにセネガル人だけちょいちょい小銭をとられていた。なぜだ?

マリには日本人観光客も他の西アフリカ諸国に比べて来る人も多いから、日本人にはたかるな!みたいなお達しが出ているのだろうか。


ひたすら、なーんにも無い道を延々とバスは走り続ける。
途中、猛烈にお腹が痛くなってバスを止めてもらって茂みの中へ走る私。


最初は、通路に置かれたクーラーボックスの上に投げ出されたオバチャンの汚い足が、私の肘をちょいちょい押すたびに「嗚呼・・・心が折れる・・・ もうやだ・・・なんか辛い。アフリカつらい・・・。」と思って泣きそうになっていた私だったけれど、後半はけっこうこの環境にも慣れてきていた。

周りのマリ人のおばちゃん達とも仲良くやってたし。
最初は「ババァ!どきなさいよ!!!」って叫んでいたのに、ごめんね。

おばちゃん達の遠足グッズの数があまりにすごいので、同行者に「まぁでも、バスの中で調理し始めないだけいいかって思わなくちゃねーw」なんて冗 談で言っていたけれど、さすがに調理はしなかったけれど、休憩時間にバケツで洗濯を始め、そのまま洗濯ものをバケツで漬け置きしていました。

漬け置きしているバケツは通路に置かれて、無事にバマコまで運ばれておりました。


どうして、ただの移動なのに、こんなにネタがあるのか。