2「砂漠のバラ」カタール国立博物館と髭マスク |  60代世界一周旅の続編→75歳女子「安・近・短・楽 近海クルーズ」に乗る

 60代世界一周旅の続編→75歳女子「安・近・短・楽 近海クルーズ」に乗る

 「60代で世界一周を旅した経験を参考に」日本近海クルーズで役に立ったもの、びっくりしたこと

コスタトスカーナから上陸後、まず訪れるのはは「カタール国立博物館」です。


この、カタール国立博物館(NMoQ)は2019年に2年遅れで完成しました。

 


※博物館の入り口

 

※博物館中庭にある旧王宮の建物


ここは元の宮殿、王室の古代の住居の敷地にあり、新しい博物館ではカタールの起源から現在までの歴史に捧げられたいわゆる「3つの章」があり、カタールでの生活も紹介されています。

フランスの建築家ジャン・ヌーヴェルによる建物は、湾岸地域に生息する花のような形である「砂漠のバラ」形にインスパイアされています。



「砂漠のバラ」とは?
鉱物の名称ではなく、世界中の砂漠から発見される、バラの花の形をした石のことです。
地底から染み出した水が周囲のミネラル分を溶かして形成した石で、砂の薔薇のような形状をしている不思議な石です。

 

※砂漠のバラ

パワーストーンの風水ストーンきらきらラボより



それにしても、「薄い屋根=バラの花びら」が幾重にも重なった外観は、美しいのですが開館が遅れた理由がよくわかります。どうやって作ったのだろうか?と。


「巨大なジグソーパズルに似た美術館の複数の湾曲した屋根は、3,600の異なる形とサイズの76,000枚のパネルで構成されています。」
ほんとうに立体ジグゾーパズルです。

日陰をたくさん作ろうとした。と建築家は言っています。幾重にも重なるバラの花状の屋根は複雑で、有機的でびっくりです。

 



内部の展示物はこの国の歴史を美しく掘り起こしてはいますが、文化的に深いものを私は見つけることが出来ませんでした。


真珠取りの時代から、貧しい時代、そして石油が産出された時代が映像で展示されています。
一つも垂直の壁が無いインテリアで、空調設備が足元に収まっています。

 


※博物館内部


それでもドバイに比べて「世界一」を狙っていないこと、「唯一」を求めている現代のカタール住民の文化の高さは感じられます。

お約束の出口近くにある「ミュージアムショップ」には欲しいものがありませんでした。
ただお土産の展示方法は素敵だったのを覚えています。

 


※博物館ミュージアムショップ 高田浩一建築事務所のHPより、


日本に帰って、この美術館について調べていると、このミュージアムショップのインテリアが日本人建築家高田浩一氏によるものだと知りました。


砂漠の峡谷の内部をイメージし、木のチップで工芸的に組み上げたもので、木のもつ柔らかさが印象的です。
彼の生命科学的なデザインを私は今回初めて知りました。


日本ではなくシドニーを拠点としていることも「彼のデザインが直線的ではない。」理由かもしれません。



ミュージアムショップのお土産の中で買わないけれど、印象に残ったものがありました。


それは「髭のマスク」です。この地域では女性はアバヤーという長い服に黒い被り物をして、顔しか外に出ていません。


その顔をさらに隠し、男に見えるようにするマスクがこのマスクです。

 

 

現地のテレビ番組を見ていた際、出演者の高齢の女性がそのマスクをしていて「何だこりゃ?」と思いました。


「食べ物も口に入れにくい。」じゃない。


ネットでその画像を探しました。やっと見つけたのがこの写真です。

少し違うような気もします。


しかし、顔に金属製のマスクをつけるなんて「鉄仮面」かしら?

この地カタールでは2021年やっと女性に参政権が与えられたと聞きます。

深刻なジェンダー不平等
カタールでは、女性の権利や自由が大きく制限されている。

女性たちは、男性の後見人からの許可なしに結婚や留学、海外旅行、政府機関での勤務ができず、一部のイベントやアルコールを提供するバーへの立ち入りが禁止されている。


※ハフポスト 2022年11月21日カタール・ワールドカップ、なぜ批判されているのか? 懸念される人権問題を解説 より



日本の第二次世界大戦以前の女性の権利に似ていますよね。

今後を期待するしかありませんね。


やれやれ

 


 

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