《4/4/2016》《 333日目》チリ プエルトナタレス
5日間、一緒にパイネ国立公園で過ごしたドイツ人のアニカとマルコス。
2人から教えてもらったドイツの教育制度がとても興味深かった。
なんとドイツでは、小学4年生で大学進学の可否が決まってしまうんだと!!!
なんという早期決戦!!(;゜0゜)
ドイツの小学校は4年生で、卒業時の成績によって、3つのグループに分けられる。
1番成績優秀なグループは、大学進学を目指した教育を行う中学校へ。大多数の人はそのまま大学進学をする。
大学の選択肢は幅広い。
ただ、医者みたいな特定分野に進む場合には最高の成績をキープしていないといけないなどのしばりも。
真ん中のグループは、1番目のグループほど高度な授業内容ではなく、各科目の概要を学習する。大学進学を希望する場合は、予備校に別途通い、そこで卒業資格を取ることが必要になる。
ちなみに、予備校の段階で、進学分野を特定しなければならない。
経済学部の受験をしようとしてたけど、厳しめなので文学部に入ります。なんてことはできないんだそう。
一番下のグループも、中学校には進むけれど、このグループに入ったら、大学進学をすることはできない。
さらに、このレベルわけとはまた別に、音楽や芸術など、特定分野に進む場合には、そういった専門の学校に進学するそう。
小学4年生で、ピアニストになる!って決めれる・・・?
進路について悩める時間が長い日本で育つと、10歳なんて年端も行かない段階で大事な進路選択を迫られるなんて、全く想像ができない。
ちなみに、学校とは別に地域のスポーツクラブに所属する子どもが多いそうで、他のレベルの学校に通う子供たちとはそこで友達になるそうです。
アニカは一番上のグループから大学に進学し、マルコスは真ん中のグループから予備校を経て経済学部の大学に進学した。
なんだけど、マルコスは大学で勉強していくうちに思った。
〝これは僕が人生でやりたいことじゃない〟
せっかく真ん中グループから進学したけれど、授業にも全く集中できない。
そして彼は、国際的な企業で働けるチャンスがなくなるわよ!せっかくだ大学に入れたのに!と、周囲(とくに親)の反対を受けながらも、大学を中退。
短期で郵便配達の仕事(時給で12ユーロ!)をして、お金を貯めて、今は旅をしてる。
帰ったら、理学療法の分野に今は興味を持っているけれど、まだ旅もしたいし、進学のためにお金を稼ぐ必要もあるから、帰ってからのことは色々と悩み中なんだって。
予備校からの大学進学だと途中で路線変更ができない。
大学に行くなら、小学4年のときに上のクラスに入っておく方が可能性が広がると思うと彼は話す。
一方で、ストレートで大学に進んだアニカだけど、自分の進学スタイルはベストじゃないと言う。
自分がやりたいと思った学問に進んだ方が、集中できる。
目的ない大学進学は、モチベーションが低くなると。
マルコスのようにきちんと学びたいと意志を持ってから大学を視野に入れた方がいいと。
それに、ドイツ人はそうやって、勉強勉強仕事仕事で、学生はスポーツもあまり推奨されないし、つまらない。
アニカはそう言った。
ドイツの大学は教育レベルが高いと世界的にも評価されているそうだけどね?
選択肢が複数ある場合、自分が選ばなかった方、選べなかった方がよく見えてしまうってことなんでしょうか。
私が幼稚園だった頃、将来の夢はお医者さんだった。
小学4年の時に、理科に早くもつまづいて、医者は絶対に無理だと悟った。
どこからそんな情報を仕入れてきたのか、その後は石油王の妻になるとかそれこそ夢を語っていた。
私が勉強をきちんと頑張りはじめたのは中2の頃だったと思う。
小4で、将来を思い勉強することなんて到底できなかった。
もし私がドイツ人だったら、、、どんな大人になっていたのか考えるのが怖い。
どんな仕事に着こうか大学に行こうか、小学4年生での方向付けは早すぎる、という気はするけど、日本は考えるのが遅すぎるとは思います。
スーパーモラトリアム生活を送るために大学に行ったり、
就活のシーズンがやってきてから、さて何しようかと考えはじめたりね。
大学なり高校なり、社会からある種分断されて超絶保護された温室空間で、10何年も考えてこなかったトピックを急に考えはじめたって、それは納得の行く答えを見つけるのは難しい。
教育制度に盛り込むまでは行かなくても、もっと働くということ、生きていくということを、子どものうちから意識できる環境が日本でもあるといいなと思いました。
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