南アフリカのアパルトヘイトは本当に終わったのかしら。 | もしも会計士が財務諸表から離れて世界一周をしたら&その後

もしも会計士が財務諸表から離れて世界一周をしたら&その後

仕事をやめて、世界一周の旅に出たときの記録と、その後の旅行の中で日々感じたことをつづってゆきます。
たまに旅人お役立ち情報があったり、なかったり。


今日の日記は3月11日。
東日本大震災があった日。
あの日あの時、、私は東京の会社にいて日本がそんな大変なことになっているとは思わず、抱えていた仕事をてんてこまいしながらこなしてた。
夜になってテレビを見て、日本の大惨事を知って、仕事してる場合だったの??ってすごい違和感を感じた。

まだ、元の暮らしを取り戻してない人はいっぱいいるはず。
失われた命もたくさんある。
祈ることしかできないけど、せめて忘れないでいようと思う。



それとね、ブログの投稿日付は4月1日。予約投稿なので、投稿日現在は3月ではあるけれど。

働いていた頃は毎年3月末日は棚卸立会、4月はじめは現金実査と仕事上決まったイベントがあって、そしてそのあとは未曾有の大繁忙期が待っていて、私は今年は現金を数えることも、商品製品を数えることもなく、来たる繁忙期に向けて桜を鬱々とした気持ちで眺めることもなく4月1日を迎えているんでしょう。

社会人復帰しているであろう来年はどんな気持ちで4月を迎えるのだろうか、全く自分の来年が描けない自分に、楽しさ3割、怖さ7割。



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《3/11/2016》《 309日目》南アフリカ ケープタウン



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白人と黒人が暮らす南アフリカは、黒い歴史を持っている。


悪名高いのは、アパルトヘイト、人種隔離政策。

黒人を指定地に隔離し、白人を保護するという人種差別を立法してしまうという、現代社会ではありえない
政策です。

1911年から1991年の80年もの間、そんなありえない政策がまかり通っていた南アフリカ。

1991年なんて、ほんのつい最近。信じられない。


楽しく観光してばかりの南アフリカだけど、少しだけここに来て知ったエピソードを書き残しておく。


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第六地区という広大な空き地がありました。


白人地区を作るため、もといた黒人市民を強制転居させたのですが、


白人がそこに住むことを拒否し、数件の家がたったのみで、空き地が残ったたままとなりました。

海沿いのすごく素敵なところだった。

政府が白人地区を作ろうとしただけで、白人住民も、もちろん、もといた黒人も望んでいなかったということでしょう。


家を作るための転居させられたのに空き地のままなんて、もともと暮らしていた土地を失った黒人住民は怒りのやり場がない。


何のために、白黒わけたかったんだろう。誰が、白黒分けることを望んだんだろう。



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電車に乗っていたときのこと、不思議なことに、黒人しかいなかった。


バスには黒人も白人も乗っていた(もちろんどの人種もどこに座ってもいい)


白人はブルートレインという高級車両には乗るが、一般車両に乗らないと、鉄道スタッフが話してくれた。


白人は富裕層が多いから、安い車両には乗らないのだろうか。


ごくたまに、拳銃を車内に持ち込む輩がいるらしい。
18時の終電に乗ろうと思ったら、夜の電車は危ないからもう少し早くしなさい、と鉄道スタッフに言われた。


治安の悪さか、習慣か、収入の差か、白人と黒人は差別ではなくとも区別はされているのかもしれない。





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ワイナリーでは圧倒的に白人を多く見かけた。

接客やレセプションを担当するのは主に白人

ブドウの運搬や、工場内の軽作業は黒人という印象を受けた。


思い返してみるとActive sushiでも、接客担当は白人多めで、寿司を握るのは黒人がほとんどだった。


街の中でも、スーパーのレジ打ち、ケンタッキー、ゴミ清掃員をしてたのは黒人ばかりだったし、

ロングストリートの小洒落れた服屋さんで働くのは白人が多かった。



多数派というだけで、はっきりと別れているわけではないけど、人種によってつける職種が変わるという傾向にあるようでした。



ワイナリーとは対照的に、レジ打ち、ゴミ拾い、浮浪者、ケープタウンでそれらの仕事を担うのは黒人だった。


職が変われば、収入が変わる。
収入が変われば、受けられる教育が変わる。
教育が変われば、その後の人生の選択肢が変わる。

そんな風にして、一度入った階層からはなかなか抜け出せないんじゃないだろうか。


この街のアパルトヘイトは本当に終わったのかな。

黒人の人に、失礼かもしれないけど白人についてどう思う?って聞いてみた。

白いも黒いもおんなじだよ。

と言われた。


本当にそうなのかな。


本音を覗くことは残念ながらできなかった、と感じたのだけど、


黒人が不満を持ってるんじゃないかっていうのこそ、偏見なのか・・・?


わからない。




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ロベン島という島がケープ半島の先にぽっかりと浮かんでいます。

この島はかつて、黒人専用の刑務所として利用されていて、負の世界遺産にも登録されています。


アパルトヘイト撤廃のために生涯をささげたネルソンマンデラ元大統領も、18年の政務所生活をここで送っています。
(ネルソンマンデラ氏の刑務所生活は全部で27年間)




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西洋人が開拓し、大都会となった南アフリカ。

南アフリカは先住民である黒人と、開拓者である白人のどちらの土地なんだろう。

実効支配だとか
先住民だとか

日中間に浮かぶ数々の島も、北方領土問題もそうだけど、

その土地が誰のものかって話は頭が痛くなる。

補給地に便利とか資源が豊富とか交通の要とか、そんな利権で土地を争って、奪って奪われて、

あぁほんと頭が痛い。


なんも気の利いたこと言えないなぁ。



大都会でとても綺麗なケープタウンも、そんなこと考えながら眺めると、見た目ほどは綺麗じゃないんだろうなぁ、、と感じました。



どうして人間はこんなにもごちゃごちゃと問題を起こしながらじゃないと生きていけないんだろうか。


今もさ、正義とか何とか銘打って、実は石油が目的だけとかで戦争してる国があるわけでしょ。

何年も前にどっちが最初に手を出して来たのどうのって言いながら、戦争してるところがあるわけでしょ。

人種問題と領土問題を一緒にしてはいけないけれど、どうしてもっとさ、平和に平和にやっていけないかな。。。


あぁ、本当に頭が痛い。



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