《11/27/2015》《204日目》@スーダン ハルツーム
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観光名所の少ないことで有名なスーダンです。
首都ハルツームの見どころって言ったら、、、、
くるくる回るおじさん!!
くるくるまわるおじさんです。
正確にはジキルダンスと言います。
ダンスの名前はついていますが、その内容はイスラム教の祈りの儀式。
だからくるくるまわるおじさんだなんて本当は言っちゃいけないのかも。
毎週金曜日、ハルツームのダウンタウンからバスで20分弱、川を渡ったところにあるオンドゥルマンで夕方4時から日没までやっています。
行って来ました、オンドゥルマンのジキルダンス!
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オンドゥルマンへはジャクソンバスステーションから行くことができます。
会場となるのはなんと墓地。
死者と関係があるイベントなのかな。
入っていいのかためらっていると、クワやスコップを持った男たちが中に入って行きました。
踊りにスコップを使うとは聞いていないので、きっと彼らは墓を掘りに来たんだろうな。
いつもブログ書いてて思うんだけど、ここで「墓を掘りに来たんですか?!」って聞いたら絶対おもしろいよね。
次墓でスコップ持った人にあったら聞いてみよう。
。。。いやいつだそれ笑。
ともあれ、スコップマンズに促されて中に入りました。
4時過ぎに墓地についたけど、人はまだまばら。
10mくらいの円上の人だかりの中心でおじさん3人が太鼓のリズムに合わせて円の中をゆっくりぐるりとまわり、美声を響かせます。
アフリカらしいリズムとよく通る高い声。
美声トリオはとても楽しそうな表情で歌い続けます。
なんだかボスのような人が登場しました!木彫りの銃を持っています。
ボスはたまに笛をふいて、場を盛り上げます。
時折、円の中心に人が入って行き、美声のおじさんたちと一緒に踊ったりハグをしたり。
縁の中心には大きいバッグが置いてあり、踊り終えた人はそこにお金ををおいてゆきます。
楽しそうではあるとけど、期待していたほどの盛り上がりではありません。
円も参加者も少ないし、くるくるまわってもいないし。
人だかりから離れてもいいけど、周りにあるのは墓地とちょっとの出店とお茶屋さんだけ。
お茶屋さんって言っても風呂桶みたいな椅子に座った人が、ブロック塀で囲って火を起こしてお湯沸かしている簡素も簡素なお茶屋さん。
つまるところ暇を潰れるようなところは特にない。
どうやら来るのが早すぎたみたい。
。。。。ん?!Σ(゚д゚)
暇を持て余してたら、ざわめきの中の日本語を耳を拾った。
観光客の超少ないスーダン。今まで1人も観光客を見てなかったけど、なんと日本人のツアー客がいる!!
見た目は50歳~60歳くらい。
何を好き好んでスーダンに高いツアー代金払ってやってきているのか!!
好き好んでスーダンに来ている私が言うのもアレだけど、相当変わった人たち!!
話してみたらどうも皆さん僻地好きで、エチオピアやらリビアやらハードボイルドな国に惹かれてしまう血筋のご様子。
50、60になってアフリカ行きたいだなんて思わないだろうし、行きたいって気持ちがわく若いうちに行きたい!!と思ってた私にはちょっと衝撃でした。
いくつになっても好きなものは好きなのかもしれません。
そして気持ちさえあれば生涯現役ってことよね。
気持ちと、お金と健康と時間かな。
それにしてもスーダンにツアーがあったなんてね。。。!
ニーズ全然なさそう!
アフリカやチベット、南米など僻地を得意とするユーラシア旅行社や西遊ではスーダンもツアーを用意してるんだそうです。
ただユーラシアは最低催行人数が集まらなくて、今年はこの11月のツアーが一本目なんだって。
や、やっぱりニーズない!笑。
でも応援してます、そういう僻地攻め旅行会社。
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5時を過ぎた頃から騒がしくなってきました。
円を中からぐいぐい広げ、歌声もマイクを通して会場に響くようになりました。ミキサーまで用意しています。
鼓笛隊のような大太鼓を首から下げた人が奥からずんずん行進してきます。
アッラー!アッラー!と言いながら、行進してきます。
鼓笛隊の声に呼応して、周囲を取り囲む人もアッラーアッラー!と声をあげ、その場で幅跳びの助走のように体を揺らします。
円はどんどん押し広げられ、取り囲んでいたいた人も円中に入り、抱き合ったり、拳を掲げたり、まわったり、思い思いの形で神に近づいているみたいです。
太鼓の音も声もなりやむことはありません。
中には、放心状態の人まで。。。。!と思ったら、どうやら何か障害を持っている人みたい。
手を足のように器用に使って円内を歩く人や、ダウン症と思われる顔つきの人もいます。
宗教によっては、障害者は忌み子として扱われることがあるけど、ムスリムは違うんだね。
みんな楽しそうに声をあげて体を揺らしているので、神に祈りを捧げるという、花火大会のような盆踊りのような活気を感じました。
これまで知ってたイスラム教とは何か違う。
リズムがアフリカらしい。
土地が違えば宗教の形も変わってゆくってことなんどろうな。
ムスリムではない私には、この一体感に溶け込むことはどうにもできなくて、目の前の出来事を咀嚼しきれずに、だけど見ていたくて円のできるだけ前の方にいました。
すると
円の中から怒りながら男の人がでてきて、手に持っていた棒を横にしてぐいぐいと円の外に私たち(何人かそばに女の人がいました)押し出します。
何人かの男の人がその怒り人に引っ張られて、私たちの前に立ちはだかりました。
怒り人は去り、立ちはだかった男たちはこちらに目をくれることもなくそのまま踊り続けます。
あまりの剣幕に私は呆然。
あぁそうか。
「女は下がってろ」
ってことだ。
見てみれば、円の中にるのは全員男性、とり囲む円の一番内側は全員男性。
女の人はひとかたまりになって、奥の方から、アッラー!と声をだしてる。
そうだ、これはムスリムの儀式なんだ。
女にだけ、肌を隠し髪を隠すことを強要するムスリム。
祈る場所を男女で分けて、女性のスペースは狭く作るムスリム。
祈りの儀式でも中心に女は入れないムスリム。
イスラム教は、男尊女卑と呼べるくらいに男女の取り扱いが違う。
今までムスリムの国を多く訪れたけど、人の優しさに触れるばかりで男女差別を身を持って感じたことはそんなになかった。
スーダンはこれまでもムスリムの国に比べて、敬虔なムスリムの国だから無理もない。
はじめてだ。
なんて気分の悪いものなんだろう。
ここは彼らの国だから、ムスリムにはムスリムのルールがあるから、彼らのルールによそ者も私は従う必要がある。
でも、彼らは、どうしてだめなのか「女だから」以外に説明できるんだろうか。
あんなにも怒るほどのことだと、説明できるんだろうか。
少なくとも、これは女人禁制の儀式ではない。
旅始まってから好感を抱き続けてきたイスラム教に、疑問が湧いた。
気分も悪いし、よく見えないし、円から離れて、少し高いところに登ってみた。
想像以上の人だかりだ。
くるくる回る人、
拳を上げる人、
歩き回る人、
抱き合う人、
ゆさゆさと体を揺らす人、
ひとかたまりになって声をあげる女たち。
これがアフリカのムスリムなんだなぁ。
咀嚼しきれない。
ジキルダンスに、どんな感想を持てばいいのかな。
祈ることと踊ることと神に近づくことが一つになったムスリムの祭典ジキルダンス。
アフリカンにとって音楽やダンスがどれだけ大きいか。
ムスリムにとって、宗教の存在がいかに大きいか。
うーん、やっぱり咀嚼しきれない。
アフリカも、ムスリムも!
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