《11/26/2015》《203日目》@スーダン カリマ~ハルツーム
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朝7時半ごろ出発したカリマからハルツームへのバスは6時間で到着した。
料金は100ポンド、ネットの情報からは25ポンド値上がりしてたけど、お水とパンとドーナツとウェハースがでて、バスも新品で快適でした。
車窓は延々と砂漠だったよ。
スーダンってほんと砂漠ばっかりなのね。
シャワーなしで2日生き延びたので、今日はちゃんとした宿がよくて、前々から目星をつけてたsahar tourist hotelに直行。
バスターミナルでつかまえたタクシードライバーにホテルを知ってることと支払が60ポンドだって確認してから乗ったのに、遠いから80ポンドだって着いてからごね始めた。
走行中もずっと電話しながらホテルの名前を言ってたから場所を知らなかったみたい。遠回りしてるよって何度か伝えようとしたんだけど、伝わらなかった。
交渉後に値上げするなんて、そんなインド人みたいなことスーダン人がするなんて!
スーダン人の人柄を信じていた分、なんか腹立たしい。
ドライバーの嘘と不手際だし、余計に払う道理はないから60ポンド(そもそも60ポンドも高い)だけ突き出してタクシーを降りた。
実は昨日も、8ポンドで交渉してタクシーに乗ったのに、目的地に着いたら8と10を言い間違えてたから10くれって言われてたんだよね。
この人の場合は英語の数字の暗記があやふやだったことが原因。書いて確認しなかった私にも落ち度があったから10払ったんだけど。
スーダン人はいい人だけど、タクシードライバーはどこの国でも注意が必要だな。
そんなこんなでやってきたサハラツーリストホテルは、事前情報より少し値上がりしててツインルームの1人使用料金は150ポンド!1950円!!!!
高すぎる。。。。。。><
けど、今日は絶対にホットシャワーが浴びたい、WIFIを使って家族に連絡がしたい。
ちょっとためらったけど、快適さを取りました。
明日は監獄宿に移動しよう。
ホットシャワー、幸せでした。
その後洗濯してたら断水して、手の洗剤が流せなくてちょっとかぶれたけどね。
アフリカですから、断水ごときでうろたえてはいけません。ニンニン。
スーダンの日中の日差しはとても厳しい。年間の中では今は過ごしやすい方みたいだけど、暑いもんは暑い。暑さのピークを過ぎてから、明日の宿を探しに街に出ました。
150ポンドに二泊はムリ!
街を歩いてると、
スーダン歩きスマホ、ぜったいダメだわ。。。!
地面はコンクリに砂が乗ってたり、砂けだったり。
その辺の人に宿がないか聞いてまわってると、割と英語のできるおじさんが、夕飯の場所と宿まで案内してくれることになった。
ジェイムスというこのおじさん、日本大使館で働いているらしい。困ったら大使館に電話をするといいよ、と名刺をくれました。
ダウンタウンエリアから歩くこと40分。
ジェイムスがまず案内してくれたのは、レストラン。
最初に入ったお店の一番安い料理が50ポンドだったので、ここは高いね、と言って
ケンタッキーぽい、フライドチキンのお店に入店。
私、スーダンフードが食べたいとリクエストしたはずですが!!!Σ(゚д゚lll)
(しかもこのフライドチキン屋さんは宿から8分程度で行けるショッピングモールの中にもあったことが後日発覚した。歩いた意味なし笑)
食事の後に案内してくれた宿も、ビル1棟に何十部屋もあるようなホテルで、どう見たって高い。
安いかもしれないから、聞いてみよう。とジェイムスはゆったりしてるので、
値段を聞くだけ聞いてみたら、
750ポンドとかなのw
一万円弱!
ジェイムスは安いかもしれないと思ったんだ高かったね(^^)
となんでか爽やかな笑顔!
つまるところジェイムスはレストランも宿も別に当てはなかったみたい。
歩いてやってきたのはハルツーム2というエリア?でビジネスの中心地らしい。そりゃ高い宿しかないよw
スーダン人はいい人なんだけど、結構てきとーです。
アフリカ大陸に責任感などという概念はっきっと存在しない。
人のあたたかさと、何かのクオリティは別物なのだ。
気持ちだけありがとうジェームス!
フライドチキンおいしかった!
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でね、ここからは真面目な話になるんだけど、
話をしてたら、ジェームスは実はスーダン人じゃなかった。
南スーダンからの難民だった。
両親は内戦で死んで、兄弟の生死はわからず、1人で、2年前に南スーダンから逃げてきたんだって。
今は日本大使館で夜のガードマンとして働いてて、難民はいい仕事を見つけることができないし、たぶん結婚もできないってとても落ち込んで話してくれた。
(本当はアメリカやカナダ、ニュージーランドに移住したいらしい。なんかそれはそれで要望が贅沢な気がする)
ちょこっと調べただけのにわか知識なんだけど、南スーダンにはいくつかの民族が暮らしていて、出身部族間が異なる警官同士の発砲事件を皮切りに、部族間の内戦状態になった。
大統領と副大統領も違う部族の出身で、発砲事件がクーデターだとかクーデターを装った陰謀行為だとか、どっちが先に手を出したのかも揉め続けてる。
停戦調停も何度か出してるけど、失敗続き。街は焼けて、リンチやレイプ、武装集団による子どもの強制労働、深刻な食料不足など、南スーダンの状況は深刻を極めてる。
南スーダンはスーダンから独立して年月が浅く、まだまだ若い国。
石油の埋蔵量が多くて、農業に適した土地を多く持っているのに、独立のごたごたや内戦のごたごたで国内のインフラ整備が全く進まない宝の持ち腐れ状態が続いてるようです。
南スーダンとスーダンの国境付近では利権を巡って対立もあるようで、、、、もう南スーダンぐっちゃぐちゃなんですね。。。
ジェームスと何を話したらいいのかわかんなくなっちゃって、休日は何をしてるの?って聞いたら、
家にいるよ、
新聞を読んだりね。
だって。
友達、、、いないのかな。
そういえば、昨日カリマで仲良くなったおっちゃんとちょっとだけ南スーダンの話になったんだけど、それまでにこにこしてたのに急に表情が曇ったんだよね。
南スーダンの人は、スーダン人が嫌いなんだ。とおっちゃんは言っていた。
嫌われてるだけで、そんな曇った表情はしないんじゃないだろうか。
自分たちも嫌ってるって誤魔化してる表情に見えた。
業火を逃れ南スーダン人がスーダンに逃げてきても、居心地の良い場所は見つけずらいのかもしれない。
カリマのおっちゃんと、ジェームス、話を聞いていたら
いい人大国スーダンの、水面下の闇を見たような気がしました。
今日は南スーダンに黙祷をささげてから寝よう。
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