つるみちゅうい【鶴見中尉】⇒つるみとくしろう【鶴見篤四郎】

つるみとくしろう【鶴見篤四郎】

  越後の長岡藩(現在の新潟県長岡市)の生まれと語られている。

  日本軍第七師団(別名:北鎮部隊)に所属する陸軍中尉。

  北海道に軍事政権を樹立するため、

  師団内の造反派を率いて叛旗の準備を進めている。

  アイヌが密かに遺したと言われる大量の金塊を巡り、

  杉元一派や土方一派と対立する存在となる。

  日露戦争時には情報将校であったが最前線に駆り出され、

  203高地攻略作戦で淀川中佐の立てた無謀な作戦の陣頭指揮を執らされる。

  最終的には高地の攻略に成功し多大な功績を挙げるも、

  その過程において甚大な死傷者の山を築いてしまう形となった。

  その後の奉天会戦にて額に砲弾の破片を受け、

  頭蓋骨の前頭部および大脳前頭葉の一部を失う重傷を負う。

  以来、欠損した頭蓋骨を補うために琺瑯製の大きな額当てをしており、

  感情が昂ると額の傷口から時々脳漿が漏れ出す。

 

ひじかた【土方】⇒ひじかたとしぞう【土方歳三】

ひじかたとしぞう【土方歳三】

  土方 歳三は、幕末期の幕臣、新選組副長。蝦夷島政府陸軍奉行並。

  諱は義豊(よしとよ)、雅号は豊玉(ほうぎょく)、家紋は左三つ巴。

  新選組時代には、局長・近藤勇の右腕として組織を支え、

  現代では鬼の副長の通称が有名である。

  戊辰戦争では旧幕軍側指揮官の一人として各地を転戦し、

  またいわゆる「蝦夷島政府」では、軍事治安部門の責任者に任ぜられて指揮を執った。

  戊辰戦争の最後の戦場になった箱館五稜郭の防衛戦で戦死。

 

にんぎょ【人魚】

  民間伝承において、人魚は、女性の頭と上半身、魚の尾を持つ水生生物であり、

  ヨーロッパ、アジア、アフリカを含む世界中の多くの文化の民間伝承に登場する。

やおびくに【八百比丘尼】

  八百比丘尼は、日本の伝説上の人物。

  特別なものを食べたことで不老長寿を獲得した比丘尼である。

  福井県小浜市と福島県会津地方でははっぴゃくびくに、

  栃木県栃木市西方町真名子ではおびくに、

  その他の地域ではやおびくにと呼ばれることが多い。

 

おひょう【於瓢】

  山地の落葉広葉樹林に稀に生える落葉高木。

  オヒョウはニレ科ニレ属の落葉性の高木。

  日本列島から東北アジアの山地に分布する。日本の北海道に多い。

  樺太の白浦地方では樹皮をアイヌ語でオピウ(opiw)とも呼び、

  和名「オヒョウ」の名称はこれに由来する。

  アイヌ語ではオヒョウの樹皮と繊維をアッ(at)、

  それが採れる木をアッニ(atni)ともよんでいる。

  樺太の方言ではそれぞれアㇵ(ah)、アㇵニ(ahni)という。

  ただしアイヌ語学者の知里真志保によれば、

  アイヌ語には植物の部分の呼び名はあっても、

  元来は植物そのものの名前はないとされる。

  樹皮が特別にオピウとよばれるのは、

  アイヌにとってこの樹皮が特別役に立つものであったからである。

 

コタン【アイヌ語:kotan】

  村。集落。村落。

アッケㇷ゚【アイヌ語:atkep】

  ニレ科の樹木であるオヒョウの木。

カムイ【アイヌ語:kamuy】

  神。

コソンテ【アイヌ語:kosonte】

  小袖。

クアフㇷ゚カン【アイヌ語:ku=ahupkan】

  もらって。

ナ【アイヌ語:na】

  ~よ 。

アットゥシ【アイヌ語:attus】

  樹木の内 皮繊維を材料として織られる、反物や伝統 衣服のこと。

  アットゥシは、オヒョウ(シナノキが使われることもある)などの木の

  内皮の繊維を織ったアイヌの織物。

  衣服として作られることが多い。

  アツシ、アトゥシ、アットゥシ織、アッシ織、厚司織とも表記される。

  また、経済産業省のプレスリリースでは小書きシを使い、

 「アットゥㇱ」と表記されている。

  アイヌ民族の民族服であるアットゥㇱは、靱皮衣の一種で、

  アイヌ語でオヒョウニレ(att)の木の皮(rusi)という意味である。

  イラクサなどの繊維を用いて布や草皮衣(テタㇻペ=白いもの)を作る樺太アイヌや、

  同じく草皮衣や魚皮衣を着ていた千島アイヌに対し、

  樹皮衣であるアットゥㇱは主に北海道アイヌの間で作られた。

  普段着として着るものには文様をつけないことが多いが、

  晴れ着の場合には襟や袖などの部分に和人が持ち込んだ木綿の布を縫い付け、

  さらにそこへ刺繍かアップリケを施す。

アットゥシアミㇷ゚【アイヌ語:】

  布の着物。

カタㇰ【アイヌ語:kata】

  糸玉。

アットゥシカラペ【アイヌ語】

  機織り機を使って織られた反物のこと

じゅうろうどう【重労働】

  激しく体力・労力を使う労働。

ふくじゅそう【福寿草・献歳菊】

  フクジュソウ(福寿草、、学名:Adonis ramosa)は、キンポウゲ科の多年草。

  フクジュソウ(エダウチフクジュソウ)を指す場合と、

  下記の4種を総称する場合がある。

  別名、ガンジツソウ(元日草)。毒草である。

  日本では

  フクジュソウ(エダウチフクジュソウともいう。Adonis ramosa)、

  ミチノクフクジュソウ(Adonis multiflora)、

  キタミフクジュソウ(Adonis amurensis)、

  シコクフクジュソウ(Adonis shikokuensis)の4種が自生する。

  キタミフクジュソウの種小名である amurensis は「アムール川流域の」という意味である。

 

  フクジュソウ(エダウチフクジュソウ)は自生地が北海道から九州にかけてであり、

  茎が中実であることが特徴である。

 

  キタミフクジュソウは自生地が北海道東部に限られ、多毛であり茎が中実で、

  一株に1輪しか花を付けない点が特徴である。

 

  ミチノクフクジュソウは自生地が東北から九州にかけてであり、

  茎が中空で、萼が花弁の半分程度であることが特徴で、

  他種の萼と花弁の長さは同等程度なので見分けることができる。

  シコクフクジュソウは自生地が四国及び九州の一部に限られ、

  全草無毛であることや、茎が中空であることが特徴である。

チライ・アパッポ【アイヌ語:ciray・apappo】

  イトウの花。福寿草のこと。

チライ【アイヌ語:ciray】

  イトウ。

アパッポ【アイヌ語:apappo】

  花。

イトウ【伊富・伊富魚・伊当・𩹷】

  サケ目サケ科イトウ属に分類される淡水魚。

  別名は糸のように細長い体型を持つ個体が多いことから名付けられたとされる

  イト、イド、チライ、オビラメなど。かつて一部の釣り師により、

  降海型がオビラメで、糸のようにスリムな体型を持つ

  河川型のイトウとは別種である旨の分類がなされたこともあるが、

  本来イトウは容易に降海性を獲得できる能力を有しており、

  この認識は間違いであったと考えられる。

  日本最大級の淡水魚として知られており、

  体長は1mから大きいものでは1.5mに達する。

  記録上最大の個体では、1937年(昭和12年)に

  北海道の十勝川でおよそ2.1mのイトウが捕獲されたことがある。

  また、体長1mに育つまで10年程度の時間が必要である旨、

  イトウ研究者からの発表もなされており、

  サケ科の魚としては長命である半面、成長速度が非常に遅いという特性がある。

  この点がイトウの希少性と相まって、

  個体数の減少に拍車をかけているものと考えられるため、

  早急な保護策の策定が急務であると考えられる。

  和名は「糸魚」の意味で、

  これはサケ類としては全長に比して体高が低く細長い体形であるうえ、

  後述のようにサケとは違い早春に上流に遡上・産卵するため、

  初春から晩春にかけては生殖活動後の痩せ細った個体が多く見られるため、

 「糸のように細い魚」という印象が持たれたことによる。

  婚姻色はしばしば鮮やかな茜色で、大きな魚体を川面に反転する姿が目撃されることから、

  イトウのハネとして釣り師の格好の狙いの的になることがある。

  また、春に遡上するイトウはその魚体の大きさから、

  種川において容易に姿を見つけることができるため、

  特に遡上期における保護策の徹底が重要である。

 

マグロ【鮪】

  さば科の遠洋性回遊魚。

  形はカツオに似るが大きく、体長一〜三メートル。

  背は黒灰色、腹は白色。クロマグロまたはホンマグロとも言い、さしみ用。

 

カジカ【鰍・杜父魚・鮖】

  カジカは、スズキ目カジカ科に属する魚。

  日本の固有種で、北海道南部以南の日本各地に分布する。

ラウォマㇷ゚【アイヌ語:】

  やな。うけ。

イワン・ウオンネチェㇷ゚・カムイ

  イトウの主。

カムイ【アイヌ語:kamuy】

  動物や植物、山や川などの自然の他に、

  人間がつくった道具もカムイ(神)である。 

  カムイは、動物や道具に姿を変えて、

  人間の世界にいると信じている。

 

キロランケニㇱパ【アイヌ語:】

  樺太出身のアイヌ。

  アシㇼパの父・ウイルクと一緒に樺太から北海道に移住してきたため、

  アシㇼパとは家族ぐるみの付き合いである。

  濃いヒゲと樺太アイヌ独特の髪型がトレードマーク

  アシㇼパからは「キロランケニㇱパ」と呼ばれる。

  日露戦争帰りの元工兵であり、火薬の扱いに長けている。

  第七師団に所属していたが、鶴見中尉の部隊ではない。

  好物は魚で、特に川魚を好む。

  網走監獄から脱走した刺青の囚人の事を知っており、

  本人の意思もあって杉元佐一一派に加わる事になるが、

  一方でその言動には不審な点も少なくなく、謎の多い人物でもある。

  既婚者であり、本人の好みであるぽっちゃり系の妻と二人の子供がいる。

  川でイトウを獲っていた所を、同じく魚を獲る為に川へやって来た杉元達と出会う。

  しかしそれは偶然ではなく、

  アシㇼパにのっぺら坊が外の仲間の元に

  刺青の脱獄囚達を向かわせるための仕掛けとして、

  本来ウイルクしか知らないはずの彼女の和名『小蝶辺明日子』を

  囚人達に伝えていたこと、

  つまり「のっぺら坊=ウイルク」

  であることを彼女に明かすためであった。

ニㇱパ【アイヌ語:nispa】

  アイヌ語で裕福な人・ 金持ち・紳士・旦那様・主人・殿など、

  男性の尊称を表す言葉。

タモ網

  柄のついた網。水際の植物の下にいる魚や、

  水中の石の下などにいる魚などを捕獲するのに適している。

テシ【アイヌ語:tes】

  川はばの方向にまっすぐ何本もくいを立て、

  そこにヤナギの枝を編んだものをはりつけたしかけ。