フキノトウ【蕗の薹】

  フキノトウは、フキ(蕗)の花の蕾のこと。

エゾアカガエル【蝦夷赤蛙】

  エゾアカガエル(蝦夷赤蛙)は、

  両生綱カエル目(無尾目)アカガエル科に分類されるカエルの一種。

  日本(北海道、利尻島、奥尻島、礼文島、国後島、択捉島、色丹島)、

  ロシア(サハリン)に分布する。

  北海道に生息する在来のカエルは、ニホンアマガエルと本種のみ。

 

しゃこたん【積丹】

  小樽の西側に位置する積丹半島にある町。

かいがん【海岸】

  海岸とは、陸と海が接する地帯のこと。

  沿岸、海辺、渚・沚(なぎさ)、汀(みぎわ)、水際などともいう。

したい【死体】

  亡くなった人の体

おの【斧】

  片手、もしくは両手持ちの柄の先に厚くて重い刃を

  装着した叩き切るための刃物である。

はもの【刃物】

  刃物とは、刃がついていて物を切断したり切削したりする道具の総称。

  刃という構造を持ち、何かを切断したり切削したりするための道具。

にしんりょう【ニシン漁・鰊漁】

  江戸末期から明治にピークを迎えたニシン漁

  島牧のあたりから岩内、積丹、余市、小樽、石狩、

  増毛、留萌、苫前あたりまで盛んだった。

  小樽近辺も江戸末期からニシンをはじめとする漁業でにぎわっていた。

  小樽周辺のニシン漁は、幕末~明治初年までは年産4万石平均(※1万石は7500トン)

  明治20年代には、少し落ちたものの、漁場の開拓、

  増網と漁法・漁具の改良で水揚げ高も、乱高下を繰り返しながら、

  明治30(1897)年には、最高の水揚げを記録した。

  明治30年といえば、近代的な装備を備えたトロール船がまだなく、

  ヤン衆がソーラン節を歌いながら、人力と乏しい漁具・装備で水揚げをしていた。

  当時、ニシンは3月末から5月にかけて沿岸の浅いところに大群で押し寄せ、

  メスが産卵し、オスが放精することで海が白く濁る

 「群来(くき)」が見られ、活気にわいていました。

  当時三大網元といわれた祝津の白鳥家の漁場では、

  明治17年の漁獲は6487石。同18年は6515石。同19年が6211石で、

  計算すると毎年1億円以上の利益があった。

  ニシンは、春告魚とも呼ばれるように、春先大量に群来て、

  その2、3カ月の量が〈一起し千両〉といわれ、

  漁師は鰊漁だけで一年間生活できた。

  まさに蝦夷地の春は鰊漁からはじまったのである。

  当時網元の番屋には、各地から漁場の労働者であるヤン衆が集まり、

  100人以上が寝泊まりしていた。

  煮炊きの匂いがあふれ、威勢のいい掛け声や歌が番屋に響いていたそうだ。

  小樽市内に現存するいくつかの網元の番屋からはニシン漁の繁栄ぶりがうかがえる。

 

でかせぎ【出稼ぎ】

  出稼ぎは、一定期間、自分の本来の居住地を離れて働き、

  就労期間が終了した後は元の居住地に帰ること。

ろうどうしゃ【労働者】

  他人のために, 労務を提供、 賃金などの報酬を受けている者。

へんみかずお【辺見和雄】

  刺青を持つ脱獄囚の一人。

  物腰が柔らかく口調も丁寧。

  小柄で少し子供っぽい容姿。

  実際には囚人達の中でも極めて凶悪な殺人鬼であり、

  日本各地を放浪しながらこれまでにも百人以上を殺害している。

 

ほうろう【放浪】

  あてもなくさまよい歩くこと。さすらい。

さつじんき【殺人鬼】

  平気で殺人をすることのできる人間を、鬼にたとえていう語。

めんどう【面倒】

  手数がかかって不快なこと。

  煩雑でわずらわしいこと。世話。厄介(やっかい)。

 

にへいてつぞう【二瓶鉄造】

  凄腕の猟師で、埋蔵金のありかを示す刺青をもつ脱獄囚のひとり。

きょうき【凶器】

  人を殺傷するのに使う器具。刃物・ピストル等。

ひきょう【卑怯】

  勇気がなく臆病(おくびょう)なこと。

  また、振舞いが正々堂々としていなくて、いやしいこと。

うしやま【牛山】

  牛山辰馬 うしやまたつうま

  入れ墨を持つ脱獄囚の一人。三河国出身。

  柔道家の大男。

ひじかたとしぞう【土方歳三】

  土方 歳三は、幕末期の幕臣、新選組副長。

  蝦夷島政府陸軍奉行並。

  新選組時代には、局長・近藤勇の右腕として組織を支え、

  鬼の副長の通称が有名。

  

ゆだん【油断】

  たかをくくって、気をゆるすこと。不注意。

ようかい【妖怪】

  人知では不思議と考えられるような現象。特に、ばけもの。

 

しらいし【白石】

  白石由竹(しらいし よしたけ)は、

  網走監獄に収監されていた刺青の囚人の1人である。

 「脱獄王」の異名を持つ天才脱獄犯であり、

  金塊の分け前を貰う条件で杉元一行の仲間となった。

すぎもと【杉元】

  元陸軍軍人で、日露戦争では普通ならば助からないような傷でも持ち直し、

  鬼神のごとき活躍から不死身の杉元の異名で呼ばれていた。

  戦死した親友・剣持寅次の妻で、

  かつて相思相愛の仲であった剣持梅子の眼病をアメリカで治療するため、

  一攫千金を目指して北海道へ砂金採りに赴く。

  そこでアイヌの埋蔵金の噂を耳にしてからは、

  現地で出会った少女アシㇼパと共に入れ墨の脱獄囚を追うことになる。

にしん【ニシン・鰊】

  ニシンは、海水魚。別名、春告魚。魚体は細長く、

  体長は30-35cmほど。背側は青黒色、腹側は銀白色。

  日本付近では春、産卵のために北海道沿岸に現れる。

くき【群来】

  春、産卵のために、鰊(にしん)などの大群が海岸におしよせること。

にほんかい【日本海】

  北海道を囲むの海の一つ。

  北海道の西側の海。中国、朝鮮、ロシア側。

  北海道の海は、太平洋、日本海、オホーツク海の三つである。

モッコ【畚】

  船着き場などで使う逆三角形型の背負い箱。

 

やんしゅう【ヤン衆】

  ニシン漁のために雇われて働く人たち。

きせつろうどうしゃ【季節労働者】

  季節的業務に期間を定めて雇用される者又は季節的に入離職する者

 

にしんばんや【ニシン番屋・鰊番屋】

  右側手前の板の間が漁夫たまり。

  通路を挟んでコの字型に囲う様に畳敷きのネダイが廻る。

おじ【叔父】母の兄のこと。

  叔父。伯父は父の兄。

くじら【クジラ・鯨】

  鯨は、最大の哺乳類。