しらいし【白石】⇒しらいよしたけ【白石由竹】

 

しらいよしたけ【白石由竹】

  入れ墨を持つ脱獄囚の一人。「明治の脱獄王」と呼ばれた脱走の天才。

  生まれつき関節が柔らかく、

  自在に脱臼させて狭い隙間を出入りできる特異な体質に加え、

  脱獄に用いる小細工を用意しそれを体内に隠せる器用さ、

  自身の入獄した施設の特徴や死角を見抜く優れた観察眼を

  活かして数々の監獄からの脱獄を成功させている。

じゅう【銃】

  筒状の銃身から弾丸を発射する道具であり、大砲(砲)より小型の物を指す。

にへいてつぞう【二瓶鉄造】

  二瓶鉄造(にへい てつぞう)は北海道の猟師。

   1人で200頭を超すヒグマを狩り、

  山に入ればそこのヒグマが全て姿を消してしまうと言われ、

  毛皮商人たちは畏怖の念を込めて彼を

 「冬眠中の羆も魘される悪夢の熊撃ち」と呼んだ。

  獲物を横取りしようとする盗人たちを殺したため網走監獄に収監され、

  刺青の囚人の1人となった。

 

ぶき【武器】

  戦いに使う道具。

  よろい・かぶと・刀・銃砲・軍馬など。兵器。

たて【盾】

  立てて、敵の矢や槍(やり)から身を守る板状のもの。

 (何かの防ぎに利用する)

ひきょう【卑怯】

  勇気がなく臆病(おくびょう)なこと。

  振舞いが正々堂々としていなくて、いやしいこと。

むかんけい【無関係】

  関係が無いこと。なんのかかわりも無いこと。

 

ひとじち【人質】

  要求を押し通そうとして、

  とらえておく、相手側の人。

  約束を守るしるしとして、相手方に渡される人。

 

むだ【無駄】

  役に立たない(余計な)こと。効果・効用がないこと。

 

たにがき【谷垣】

  帝国陸軍北海道第七師団歩兵第27聯隊に所属している兵士。

  階級は一等卒。

  ある目的の為に家族や故郷、

  そしてマタギとしての生き方も捨て、

  兵士となった過去を持つ。

  秋田県の阿仁出身。

  マタギの生まれで山や野生動物の習性に詳しい。

 

ひめい【悲鳴】

  恐ろしい時、苦しい時、驚いた時などにあげる叫び声。

まるごし【丸腰】

  武士が刀を身に帯びていないこと。

  無刀。更に広く、武器を持っていないこと。

すき【隙】

  互いの間に生ずるあき。

  引き続く物事の間に起こる絶え間。ひま。[隙]

  心身の充実を欠く(かに見える)たるみ。

アシㇼパ

  羆に襲われていた杉元佐一を助けた、アイヌの少女。

  父親と因縁のある、

  アイヌの隠し金塊の位置を記したという刺青の脱獄囚の話を杉元から聞き、

  彼に協力する事にした。

  「レタㇻ」という白いエゾオオカミを友としている。

すぎもと【杉元】

  年齢は20代前半。

  元陸軍軍人で、日露戦争では普通ならば助からないような傷でも持ち直し、

  その鬼神のごとき活躍から不死身の杉元の異名で呼ばれていた。

  戦死した親友・剣持寅次の妻で、

  かつて相思相愛の仲であった剣持梅子の眼病をアメリカで治療するため、

  一攫千金を目指して北海道へ砂金採りに赴く。

  そこでアイヌの埋蔵金の噂を耳にしてからは、

  出会った少女アシㇼパと共に入れ墨の脱獄囚を追うことになる。

ししがき【鹿垣】

  敵の侵入を防ぐため、

  先のとがった竹や枝のある木などを鹿の角の形に立て並べた垣。

アマッポ【アイヌ語】

  アイヌが狩猟に用いていた自動発射式の弓矢である。

  これを獣道に仕掛け、

  矢毒を塗った矢を発射させてヒグマやエゾシカを狩った。

トリカブト【鳥兜・草鳥頭】

  キンポウゲ科トリカブト属の総称である。

  有毒植物の一種。

  スミレと同じ「菫」と漢字で表記することもある。

  ニリンソウ、ゲンノショウコ、ヨモギ、モミジガサなどと

  外見が似ているため誤食事故に注意を要する。

きょうれつ【強烈】

  力・作用が強くて激しいこと。

シビレ感

  感覚が部分的または完全に消失した状態。

 「ジンジン」「チクチク」「ピリピリ」などと表現される

  顔、首、肩、背中、腰、腕、足、手指や手といった身体の一部のほか、

  右半身、左半身など半身で生じることもある。

しゃくねつかん【灼熱感】

  ヒリヒリ、ちくちくし、あるいはやけるようなたような痛みのこと。

ふせいみゃく【不整脈】

  不整脈には、脈が速くなる場合(頻脈)、

  脈が遅くなる場合(徐脈)、

  脈が不規則になる場合がある。

けいれん【痙攣】

  筋肉が急激に不随意(自分の意志とは関係なく)に収縮する発作のこと

こきゅうこんなん【呼吸困難】

  「息切れや息苦しさ」などの、呼吸をするときの不快な感覚のこと

しかけゆみ【仕掛け弓】

  ヒグマやエゾシカなどの獣の通り道にあらかじめ仕掛けておく。

  通りがかっ. た獲物が紐に引っかかると、

  毒が塗られた矢が自動的に発射されて仕留めることができる。

しょち【処置】

  物事を取り計らって、かたをつけること。

ちょうごう【調合】

  薬などをきまった分量通りに盛り合わせること。

しゅうちゃく【執着】

  ある物・事に強くひかれ、

  深く思い込んでどうしても忘れ切れないこと。