しぶかわ ぜんじろう【渋川善次郎】

  渋川善次郎は、樺戸集治監に収監されていた盗賊団の頭領である。

しゅうじん【囚人】

  法律によって刑務所に入れられている者。

  受刑者、被疑者、被告人など、刑事施設に収容されている者。

さいきん【最近】

  現在にかなり近い過去のあるとき。少し前から現在までの時期。ちかごろ。

 

かばとしゅうじかん【樺戸集治監】

  樺戸集治監は、国内3か所目の集治監として

  明治14年(1881年)9月3日に開庁。

  設置の目的は、政治犯などの収容と北海道の開拓だった。

  一帯には看守と家族が移り住み、月形村が開村。

  囚人たちによって、原野は切り開かれて田畑となり、

  国道12号の前身である上川道路など数々の道路も作られ、

  開拓の礎を築いた。

  その後、囚人の減少や過酷な労働への批判が強まり、

  大正8年(1919年)に廃監となった。

 

しゅっしょ【出所】刑を終えて刑務所から出ること。

とうぞくだん【盗賊団】

  盗賊団とは、強奪などを行う者たちの集団を指す。

とうしゅ【頭首】かしら。親分(おやぶん)。

てした【手下】配下にあること。その人。部下。

しんらい【信頼】信じてたよること。たよりにできるとして信ずること。

おたる小樽】

  小樽市は石狩湾に面し、札幌市の北西に位置している北海道の港湾都市。

  主にガラス工芸、オルゴール、酒蔵で知られている。

  1897 年に建てられた旧漁業施設である鰊御殿では、

  小樽市の歴史で漁業が果たした重要な役割をたどる展示がある。

  小樽運河沿いにある 1923 年に造られた旧倉庫街は、

  現在ではカフェやショップが並ぶモダンな地区に生まれ変わっている。

 

きんこう【近郊】都市にごく近い郊外。

せんぷく【潜伏】

  人に見つからないように隠れひそんで、出て来ないこと。

  また、病気に感染はしているが、まだ症状が現れていないこと。

じょうほう【情報】

  ある物事の事情についての知らせ。

  それを通して何らかの知識が得られるようなもの。

なかま【仲間】

  心を合わせて何かをいっしょにするという間柄を

  かなりの期間にわたって保っている人。そういう間柄。

ひるま【昼間】日の明るいあいだ。ひる。日中。

ししゃ【使者】命令を受けて使いをする人。

しゅわん【手腕】物事を行う腕前・実力。

ぜひ【是非】

  良い(=是)ことと悪い(=非)こと。道理のありなし。

 (しかたがない)よしあしを判断する。批評する。

 

じょうほう【情報】

  ある物事の事情についての知らせ。

  それを通して何らかの知識が得られるようなもの。

こうしょう【交渉】

  相手と話合いをして、取り決めようとすること。かけあうこと。

  かかわりあいをもつこと。関係。つきあい。

けつれつ【決裂】

  切れ裂けること。特に、会談・交渉で双方の意見が対立し、物別れになること。

 

ふり【不利】

  相手に比して形勢がよくないこと。

  それによって、損失・敗北・失敗を招くものであること。

あたまかず【頭数】人数

せんりょく【戦力】

  戦争が遂行できる力。

  物事を遂行するために必要な働き手(の力)。

かくご【覚悟】

  悪い事態(に多大の努力がいるの)を予測して心の準備をすること。

  迷いを去り道理を悟ること。

しにん【死人】死んだ人

ぼうず【坊主】

  寺の主である僧。更に一般に、僧。

  僧のように頭に毛がないこと。そういうもの。

あばしり【網走】

  網走市は、北海道の北東沿岸に位置し、

  オホーツク海の流氷で知られている。

  天都山にあるオホーツク流氷館は、流氷について学べる博物館。

  網走市とその周辺にある湖は網走国定公園に属し、

  濤沸湖の近くにある小清水原生花園は野草の保護地域。

  北海道立北方民族博物館では、

  先住民アイヌの文化や他の北方民族に関する展示が行われている。

かばと【樺戸】

  樺戸集治監

  北海道樺戸郡

  明治二年(一八六九)八月一五日、

  石狩国中央部に設置された郡で、

 「公文録」に「樺戸」とある。

  北は雨竜郡および天塩国増毛郡・留萌郡、

  南は石狩郡、

  東は石狩川を隔てて空知郡、

  西は厚田郡・浜益郡。石狩川右岸、

  北は尾白利加川、

  南は篠津川までの地域で、

  現在は月形町・浦臼町・新十津川町がある。

  近世はイシカリ十三場所のうち、カバタ場所が成立していた。

  郡名はアイヌ語でカバトとよぶ

  水草コウホネ(河骨)に由来するという

 (「郡名之儀ニ付奉申上候条」松浦家文書)。

  初め周防山口藩の支配下であったが、

  同四年八月開拓使直轄になる(「北海道志」巻一)。

 

まいぞうきん【埋蔵金】

  埋蔵金(まいぞうきん)とは、

  どこかに埋められ行方不明だとされる財宝のこと。

しゅっしょいわい【出所祝い】刑務所などを出ることを祝うこと。

ほうい【包囲】

 (逃げられないように)周囲をとりかこむこと。

 

ふすま【襖】

  襖は、木などでできた骨組みの両面に紙や布を張ったものでそれに縁や引手を付けたもの。

  和室の仕切りに使う建具の一つである。

れんちゅう【連中】同じ(ような)事をする人々。なかま。

ぶそう【武装】戦闘のための装備をすること。また、その装備。

かいじょ【解除】

  禁止・制限などの特別の処置をとりやめて、もとの状態にもどすこと。

せんそう【戦争】

  いくさ。特に国家間で、互いに自国の意志を相手国に強制するために、

  武力を用いて争うこと。

しょうきのさた【正気の沙汰】正常な判断、まともな決定

せんりょう【占領】

  一定の場所を取り押さえて占めること。

  特に、他国の領土を武力で自国の支配下に置くこと。

ゆめものがたり【夢物語】

  夢に見た事を覚めてから物語ること。

  また、夢のようなはかない話。夢物語。

えぞち【蝦夷地】

  近世における蝦夷地とは、

  松前藩の城下町松前を中心とする和人地を除く北海道本島、

  およびサハリン島や千島列島を含む周辺の島々を合わせた地域の総称である。

  大部分はアイヌの居住地であったが、

  他所から移り住む和人も存在した。

  またサハリン島では樺太アイヌ以外にウィルタやニヴフも居住していた。

どくりつ【独立】他にたよらないこと。

おおぜい【大勢】多くの人数

ツララ【氷柱】

  氷柱(つらら)は、建物の軒下や岩場などから棒状に伸びた氷。

  軒下などに水滴が垂れてできる氷の柱をさしている。

カエデ【楓】

  カエデとはムクロジ科カエデ属 の落葉高木の総称。

  名前の由来は、葉の形がカエルの手「蝦手 」に似ていることから、

  呼び方を略してカエデとなった。

  モミジとも呼ばれるが、葉の切れ込みが深いものを「モミジ」、

  葉の切れ込みが浅いものを「カエデ」と呼んでいる。

  赤・黄・緑など様々な色合いを持つ為、

  童謡では色を錦と表現している。

じゅえき【樹液】木の、根から幹を通って葉にまで流れる液。

メープルシロップ【maple syrup】

  メープルシロップ は、サトウカエデなどの樹液を濃縮した甘味料。

  独特の風味があり、ホットケーキやワッフルにかけ、

  菓子の原料として用いられる。

  カエデの仲間の樹木から取れる樹液を濃縮したもの

てんねん【天然】人力が加わっていない自然のままの状態。

こおりがし【氷菓子】

  糖蜜(とうみつ)に香料や果汁を加えて凍らせた食品。

  例、シャーベット・アイス キャンデー。

エゾシカ【蝦夷鹿】

  エゾシカは、日本の北海道に生息するシカの一種。

  シカ科シカ属に分類されるニホンジカの亜種である。

  北海道全域に分布する。日高地方、十勝地方、

  釧路・根室地方、オホーツク地方など

  雪の少ない道東・道北の一部に限定的に生息していたが、

  1990年代以降は空知地方や留萌地方、

  石狩地方など西部地域への分布拡大が進んでいる。

  頭胴長140 - 190 cm、尾長約13 cm、

  体重は雄で90 - 140 kg、雌で70 - 100 kg。

  最も重いもので170 kgから200kgに達する個体もいる。

  ニホンジカの亜種の中では最大級の大きさで、

  小型のヤクシカと比較すると2 - 3倍の重さがある(→ ベルクマンの法則)。

  体重や脂肪組織の体積は秋に最大となり、

  こうした特徴は多雪寒冷環境への適応と考えられる。

  体毛は夏毛が茶色、冬毛が灰褐色で、

  臀部後面は季節問わず白色。