コタン【アイヌ語:kotan】集落。村。村落。

せいりゅう【清流】清らかな水の流れ。

へペレエシノツペ【アイヌ語:hepere- esinotpe】子熊のおもちゃ

へペレ【アイヌ語:hepere】赤ちゃん熊

エシノッぺ【アイヌ語:esinotpe】玩具( おもちゃ )

ラウオマㇷ゚【アイヌ語:】川魚用の罠

エゾハナカジカ【蝦夷花鰍】

  北海道の西南部から東部にかけての太平洋側と

  オホーツク海側の川に住むカジカの仲間。

  国外ではサハリンと沿海州の一部に住んでいる。

  川底や岩のすき間にひそみ、夜になると出てきて水生昆虫や流下昆虫、

  小魚などを食べる。

  北海道での産卵期は4月中旬~5月上旬で、

  雄は浮石の下になわばりをつくって、

  次々に雌を誘い込んで卵を産ませ、孵化するまで守る。

  ハナカジカと形態や生態がよく似るが、

  より大型で尾柄部も細長い。

  ハナカジカよりも下流域の石礫に生息し、

  潮の干満の影響を受ける水域でも見られる。

  ハナカジカより胸鰭の条数がやや多く、

  前鰓蓋骨の最上棘の先端が細くて鋭く、

  体側の暗色横帯の幅が狭いことにより区別できる。

  両側回遊型の生活環を持つ。

  ハナカジカと同所的に生息する場合は、

  本種の方が下流側に見られうまく棲み分けされているようだ。

  感潮域を含む河川の下流域の流れの穏やかな礫底を好む。

  仔魚は孵化後海に流下し、未分化の状態で約3週間浮遊生活を送る。

  形態形成が進み稚魚となって底生生活に移行すると河川を遡上する。

  付着性の水生昆虫、流下昆虫や底生動物のほか小魚も食べる。

  国内では道内にのみ生息し、北海道の魚類相を知る上での重要種。

ないぞう【内臓】

  動物の体腔(たいこう)内にある器官の総称。呼吸器・消化器・泌尿器など。

 

こがたな【小刀】小さな刀

じゅうけん【銃剣】

  銃剣(じゅうけん)は、銃の先端部に装着して、

  槍のような戦い方ができるように工夫された武器のことである。

アマッポ【アイヌ語:amappo】

  アマッポは、かつてアイヌが狩猟に用いていた自動発射式の弓矢である。 

  これを獣道に仕掛け、矢毒を塗った矢を発射させてヒグマやエゾシカを狩った。

 

カワウソ【獺・川獺】

  川や海にすむいたち科の食肉獣。頭はまるく、

  形はイタチに似ているが、ずっと大きく、

  七〇〜八〇センチ。尾が長い。

  指の間には水かきがあってたくみに泳ぎ、

  魚などをとって食う。日本では特別天然記念物。

 

二ホンカワウソ【日本獺】

  ニホンカワウソ(日本川獺、学名:Lutra lutra nippon)は、

  イタチ科カワウソ属の夜 行性大型哺乳動物。 

  足には遊泳と潜水に適した水掻きがあり、

  魚介類を捕食。 

  成獣の胴頭 長は約 70cm、尾長は約 50cm、

  寿命は 20 年位とされる。

 

アカエイ【赤鱏・赤鱝】

  アカエイは、アカエイ科に属するエイ。

  体盤幅60cm。

  日本を含む東アジアの沿岸域に広く分布し、

  分布域では普通に見られる。食用にもなる一方、

  尾には毒の棘がある。

  アカエイ(赤鱏・赤鱝、Hemitrygon akajei)は、

  アカエイ科に属するエイ。体盤幅60cm。

  日本を含む東アジアの沿岸域に広く分布し、

  分布域では普通に見られる。

 

トリカブト【菫】

  トリカブトは、キンポウゲ科トリカブト属の総称である。

  有毒植物の一種として知られる。スミレと同じ「菫」と漢字で表記することもある。

  ニリンソウ、ゲンノショウコ、ヨモギ、モミジガサなどと

  外見が似ているため誤食事故に注意を要する。

 

マカナックル【アイヌ語:人の名前】

  オソマの父、マカナックルの姉の娘がアシㇼパ

 

アシㇼパ【アイヌ語:人の名前】

  父親と因縁のある、

  アイヌの隠し金塊の位置を記したという刺青の脱獄囚の話を杉元から聞き、

  彼に協力する事にした。

  杉元を救って以来、彼からは「アシリパさん」と呼ばれており、

  通称にもなっている。

 「レタㇻ」という白いエゾオオカミを友としている。

  アイヌの伝統的なサバイバル知識と狩猟技術に長けており、

  様々な面で杉元を助けている。

  自身を「新しい時代のアイヌの女」と語るように、

  アイヌの伝統を重んじつつも因習に囚われることはなく

 (実際、フチ(祖母)をはじめとした親世代以上の

  アイヌの女性たちが施している口周りの入れ墨を「古い」と言っている)、

  現実的かつ合理的で柔軟な思考を持ちあわせた少女である。

 

オソマ【アイヌ語:osoma】

  オソマという名前は、

  アイヌ語で「うんこ」や「うんこをする」という意味。

  アイヌでは赤ん坊に病魔が近寄らないように

  あえて汚い幼名を付け魔除けをする風習があり、

  オソマは身体が弱かったため本名もオソマと名付けられ、

  そのおかげで今ではとても元気にコタン(村)で暮らしている。

 

わじん【和人】

 (昔、アイヌや中国人から見て)日本人。

  和人は、アイヌ以外の日本人または大和民族が自分たちを

  アイヌと区別するために用いた自称である。

  和人は、アイヌの側からは「シサム」「シャモ」「シサムウタラ」

  と呼ばれた。類義語は、倭人。

 

てきし【敵視】相手を敵だと見ること。敵と見て憎むこと。

ワッカウシカムイ【アイヌ語:wakka us kamuy】

  水の神。ワッカウㇱカムイ (Waka-ush Kamuy)は

  新鮮な水を司るアイヌのカムイ(女神)である。

せんたく【洗濯】よごれた衣服などを洗ってきれいにすること。

はいせつぶつ【排泄物】排泄された物。一般に大小便をいう。

 

カジカ【鰍】

  カジカは、スズキ目カジカ科に属する魚。

  日本の固有種で、北海道南部以南の日本各地に分布する。

  地方によっては、ハゼ科の魚とともにゴリ、ドンコと呼ばれることもある。

  アイヌ語ではナヌウェンと呼ばれ、「醜い顔」を意味する。

  体色は淡褐色から暗褐色まで、地域変異に富んでいる。

 

ヤマメ【山女魚】

  ヤマメ(学名:Oncorhynchus masou、山女魚、山女)は、

  サケ目サケ科に属する魚であるサクラマスのうち、降海せずに、

  一生を河川で過ごす河川残留型(陸封型)の個体のこと。

  北海道から九州までの川の上流などの冷水域に生息する。

アユ【鮎】

  アユ(鮎、香魚、年魚、銀口魚、Plecoglossus altivelis)は、

  キュウリウオ目に分類される、川や海などを回遊する魚である。

 「清流の女王」とも呼ばれている。

  なお、漢字の「鮎」は、中国ではナマズを指し、

  アユという意味は日本での国訓である。

  アユ科 Plecoglossidae とされたこともあったが、

  Nelsonは、キュウリウオ科の下に単型の

  アユ亜科 Plecoglossinae を置く分類を提唱した。

  ミトコンドリア遺伝子に対する分子系統解析では、

  キュウリウオ科で最も早く分岐した種であることが示されている。

サケ【鮭】

  サケ(鮭、石桂魚、鮏、Oncorhynchus keta)は、

  サケ目サケ科サケ属の魚。狭義には種としてのO. keta の標準和名であるが、

  広義にはサケ類一般を指すことが多い。

  ここでは種としての「サケ」、通称「シロザケ」について解説する。

  生鮮魚介類として流通する場合にはシロサケ、アキサケ、

  アキアジ(アイヌ語の「アキアチップ(秋の魚の意味)」に由来する。)

  などの名称も用いられる。

  このほかの別名としてイヌマス、サーモン、メジカ、トキシラズ、

  岩手県では南部鼻曲り鮭、ブナ(いずれも河川に遡上したものを指す)などがある。

  トキシラズ(時知らず)は産卵期以外の時期に取れる季節外れの鮭の呼称。

  産卵のために栄養が使われておらず、旬のものより美味いとも言われる。

  上記呼称を含めて地方名も多く、

  アキザケとアキアジは北海道や青森県、秋田県、

  トキシラズとナツザケとラシャマスは北海道で使われる。

  なお、一部ではシャケとも称されるが、シャケとサケの関係については諸説ある。

 「サケ」の語源については、漢字では「鮏」の字が使われていたが、

  生臭いという意味があったため、

  明治時代になると「鮭」が使われるようになった。

  中国で「鮭」はフグを指し、サケという意味は日本での国訓である。

  北海道の方言では、

  ふるさとの川に帰って産卵を終えた鮭のことを「ほっちゃれ」と呼ぶ。

マス【鱒】

  マス(鱒、鮅)は、サケ目サケ科に属し日本語名に「マス」がつく魚、

  または日本で一般にサケ類(サケ(通称でシロザケ、いわゆる鮭)、

  ベニザケ、キングサーモンなど)と呼ばれる魚以外のサケ科の魚をまとめた総称。

  マス、トラウト共にサケ類の陸封型の魚、及び降海する前の型の魚を指すことが多い。

  主に、イワナ、ヤマメ、アマゴ、ニジマス、ブラウントラウトなどがマス類、

  トラウト類など呼ばれる。

 

カワウソ【獺】

  カワウソ(獺、川獺)は、

  食肉目イタチ科カワウソ亜科(カワウソあか、Lutrinae)に

  分類される構成種の総称。

  分布 南極大陸、オーストラリア大陸、ニュージーランドを除く、

  世界全域の水辺や海上で生息している。

  形態 最小種はコツメカワウソで体長41 - 64センチメートル、

  尾長25 - 35センチメートル。皮下脂肪の層はほとんどないが、

  下毛が密生することで空気がたまり保温する役割を果たしている。

  四肢は短く、指趾の間に水かきのある種が多い。

  鉤状に発達した爪のある種が多い。

  泳ぎが得意で、水中での生活に適応している。

  また、ラッコ以外のカワウソ亜科は陸上でも自由に行動することができる。

  水かきをもった四肢は短く、胴体は細長い。

  このような体型は水の抵抗が少なく、敏捷な泳ぎを可能にしている。

  体は密生した下毛と固くて長い剛毛に覆われており、

  これらの体毛が水を弾くことにより、水中で体温が奪われることを防いでいる。

  頭の上部は扁平で、耳、目、鼻が同一線上に並んでいるため、

  水に潜りながらこれらの感覚器を水面上に同時に出し、

  周囲の様子を窺うことができる。また、水中では耳孔や鼻孔を閉じることができる。

キツネ【狐】

  キツネ(狐)は、哺乳綱食肉目イヌ科イヌ亜科の一部。

  狭義にはキツネ属のことである。

  広義には、明確な定義はないがイヌ亜科の数属を総称するが、

  これは互いに近縁でない属から構成される多系統である。

  最も狭義にはキツネ属の1種アカギツネのことである。

  古来、日本で「狐」といえば、

  アカギツネの亜種ホンドギツネのことだったが、

  蝦夷地進出後は、北海道の別亜種キタキツネも含むようになった。

 

ヒグマ【羆】

  ヒグマ(羆、緋熊、樋熊、学名:Ursus arctos)は、

  クマ科に属する哺乳類である。

  ホッキョクグマと並びクマ科では最大の体長を誇る。

  また、日本に生息する陸棲哺乳類(草食獣を含む)でも最大の種である。

  学名Ursus arctos(ウルスス・アルクトス)のUrsus はラテン語でクマ、

  arctosはギリシャ語でクマを意味するἄρκτοςをラテン化したものである。

  分布 ヨーロッパからアジアにかけてのユーラシア大陸と北アメリカ大陸に幅広く生息している。

  その生息地は温帯からツンドラ気候の地域(北極海沿岸など)にまで及ぶ。

  現存するクマ属の中では最も広く分布する。

 

まもの【魔物】人を狂わせ害をするような性質をもつ化け物の類。

つきがみ【憑き神】

  憑き神はヘビであったり、

  キツネあるいは海の精であるルルコシンプというものなど、

  その人によってすべて違う憑き神がついているということ。

トゥレンペ【アイヌ語:turenpe】

  個人、あるいは集団の守護神の様な存在。

  アイヌ人は人が誕生した瞬間からトゥレンペが憑依すると考えていた。

  先天的に動物や自然現象の神が守護神として憑依する。

  多い場合は三体憑依し、種類や数の違いが運命を左右する。

  後天的には一時的に助けたり、災いを招いたり、力の強い神が憑依する。 

  守り神 火 水 雷 狼

 

のうりょく【能力】物事をしとげることのできる力。

せいかく【性格】

  先天的な気質と後天的な影響とによる、

  その人の感情・意志などの傾向。

  更に広く、そのもの特有の傾向・性質。

 

うんめい【運命】

  人間の意志にかかわらず、身にめぐって来る吉凶禍福。

  めぐり合わせ。転じて単に、将来。

キナオハウ【アイヌ語:kinaohaw】

  キナオハウ (野菜が入った汁物) 特に決まった野菜を使うわけではないが、 

  大根やニンジン、 ジャガイモなどいろいろ な野菜を使っている。

  イモオハウ (ジャガイモの入った汁物) 

 ◆カムオハウ (熊肉やシカ肉の入った汁物) シカ肉を使うオハウについては、

   ユクルルという人もいる。

のうこう【濃厚】.

  味・色などが濃いこと。こってりとして、あっさりしていないさま。

  対義語:淡白 その可能性・要素などが強く感じられること

でじる【出汁】

  出汁は、煮出汁の略で、動・植物性食品の旨味成分を水に溶出させたもの。

 「出し汁」、「にだし」ともいう

こんさい【根菜】野菜は根菜類、葉茎菜類、果菜類の大きく3つに分類されており、

  根菜とは土の中で成長する根や茎を食べる野菜のこと。

  根菜とは、野菜のうち、土壌中にある部分を食用とするものの総称である。

  根物ともいう。食用部位は必ずしも植物学上の根ではなく、

  根、地下茎、担根体やこれらと他の器官の複合体である場合がある。

 

たんすいさん【淡水産】

  淡水で獲れる魚や貝など。

  淡水(たんすい)とは、塩分をほとんど含まない水のこと。まみず。

 

ストゥ【アイヌ語:sutu】

  制裁棒(せいさいぼう)は、かつてアイヌ民族の社会において、

  刑に用いられた棍棒である。

せっとう【窃盗】他人の金銭・品物をこっそり盗むこと。またその盗人。

さつじん【殺人】人を殺すこと。

らんよう【乱用】むやみやたらに使うこと。

 

つるみちゅうい【鶴見中尉】

  鶴見 篤四郎(つるみ とくしろう)。

  越後の長岡藩(現在の新潟県長岡市)の生まれと語られている。

  最強といわれる日本軍第七師団(別名:北鎮部隊)に所属する陸軍中尉。

  北海道に軍事政権を樹立するため、

  師団内の造反派を率いて叛旗の準備を進めている。

  作中ではアイヌが密かに遺したと言われる大量の金塊を巡り、

  杉元一派や土方一派と対立する存在となる。

 

そうさく【捜索】

  人のゆくえや、隠してある(隠れている)ものを求めてさがすこと。

こんなん【困難】

  しとげるのが(つらく)むずかしいこと。

こんせき【痕跡】

  過去に何事かがあったことが分かるようなあと。あとかた。

 

わだたいい【和田大尉】

  和田光示(わだ こうじ)は、第七師団の軍人である。軍人(階級:大尉)

ほうてんかいぎ【奉天会戦】

  奉天会戦は、1905年2月21日から3月10日にかけて行われた、

  日露戦争における最後の大規模な会戦である。 

  奉天は現在の中華人民共和国遼寧省の瀋陽。

  双方あわせて60万に及ぶ将兵が18日間に亘って満洲の荒野で激闘を繰り広げ、

  世界史上でも希に見る大規模な会戦となった。

 

ほうだん【砲弾】大砲の弾。

くんしょう【勲章】

  勲章は、国や公共のために功労があった方を、国として表彰するもの。

おとこまえ【男前】

  美男子または美男並びにハンサムは、

  主に容姿と印象ともに端正で風采のよい男性を指す言葉である。

  年少者であれば美少年と呼ばれる。

せんゆう【戦友】軍隊で起き臥(ふ)しや戦闘を共にする仲間。

 

まんしゅう【満州】

  満洲は、黒竜江・松花江流域を中心とするユーラシア東北部、

  現在の中国東北地方からロシア沿海地方にかけての地域を指す呼称。

 「満州」と表記されることも多いが、

  語源上「満洲」が正式な漢字表記である。

 

ばいしょうきん【賠償金】

  損害賠償とは、他人に損害を与えた者が被害者に対しその損害を填補し、

  損害がなかったのと同じ状態にすることをいう。

とんでんへい【屯田兵】

  屯田兵とは、兵士を遠隔地へ派遣し、

  平常は農業を営むかたわら軍事訓練を行い、

  いざ戦争が始まったときには軍隊の組織として戦うことを目的とした土着兵のこと。

  屯田兵は、明治時代に北海道の警備と開拓にあたった兵士とその部隊である。

  1874年に制度が設けられ、翌年から実施、1904年に廃止された。