ウサギ【兎・兔】

  ウサギは、耳が大きい。

  音や風の方へ耳の正面が向くよう、耳を動かすことができる。

  毛細血管が透けて見える大きな耳を

  風に当てることで体温調節に役立てる。

 

エゾユキウサギ【蝦夷雪兎】

  北海道の平野部から亜高山帯まで

  広範囲に及ぶ環境下に生息するウサギである。

  ユキウサギは世界中に16亜種あり、

  イギリス、ヨーロッパ、ロシア、

  樺太島(サハリン島)、国後島にかけて分布する。

あしあと【足跡】

  足跡とは、人や動物が土、雪、ドロなどの上を歩いたあとに残る足の形。

けものみち【獣道】

  けもの道、獣道(けものみち)とは、山野において獣(野生動物)が通る道。

  大型の哺乳類が日常的に使用している経路のことである。

  森林内にヒトが作った林道や山道などを、他の動物が利用することも多い。

わな【罠】

  罠は、仕掛けられた側が知らず知らずのうちに

  被害を受けることを目的として、

  仕掛ける側が何らかの手段を密かに講じることを指す。

  もしくは、講じた手段そのものを指す。 

  ここでは、動物を捕獲・拘束・殺害を

  目的とした道具や仕掛けを扱う。

 

さく【柵】木材などを立て並べ、貫(ぬき)を通して造った囲い。

ゆうどう【誘導】人や物を誘って、ある場所・状態に導くこと。

くくりわな【くくり罠】

  鳥獣の通り道などに設置しておいた

  針金やワイヤーロー プなどで作った輪によって、 

  鳥獣の足や体をくくり捕らえるわなのこと

えもの【獲物】狩や漁でとれたもの。また、とろうとしているもの。

こえだ【小枝】木の枝。または、小さな枝。こえだ

ちょうせつ【調節】ぐあいよく整えること。

うめこ【梅子】旧姓は柿崎(かきざき)。

  杉元佐一と剣持寅次の幼馴染。

  寅次の妻。清楚な佇まいながら気丈な性格をしている。

  杉元に想いを寄せており、

  杉元家に結核罹患者が出た際には駆け落ちも辞さぬつもりでいたが、

  杉元の説得で地元に残る。

  その後、自分に惚れていた寅次と結婚し、寅次似の息子を授かる。

  しかし、のちに目を患い視力が著しく低下したうえ、

  寅次が日露戦争で戦死したことで、戦争未亡人となる。

  寅次との約束もあり、杉元が金塊を探す動機となった人物の一人である。

さいち【佐一】杉元佐一

  神奈川県出身、誕生日は3月1日。

  家族を全て結核で亡くし、家も自らの手で焼き払って故郷を捨てた天涯孤独の身である。

  名前の由来は作者・野田サトルの曽祖父「杉本佐一」氏から。

  実際に第七師団歩兵27連隊乗馬隊に所属し、日露戦争に出征したといわれる。

 

けっかく【結核】結核とは、「結核菌」という細菌による慢性感染症です。

  患者のくしゃみや咳の際に体外に排出された結核菌は微細な大きさのため、

  なかなか落下せず空気中を漂っています。 

  この結核菌を肺の奥深くまで吸い込んで、

  小さな病変ができて、

  時には肺の入り口のリンパ節が腫れた段階で感染が成立したことになる。

かじ【火事】建築物や山林などが焼けること。火災。

ぶじ【無事】取り立てて言うほどの変わった事がないこと。

  危険・不幸・大過などが起こらない状態。

  健康でいること。仕事がなく、ひまなこと。

けさ【今朝】今日の朝

とらじ【寅次】故人。第一師団。杉元佐一と剣持梅子の幼馴染で、梅子の夫。

  杉元には何をやっても尽く勝てなかった。

  自身の方が梅子をより幸せに出来ると想いを打ち明けて結婚し子を儲けた。

  その後、視力を失いつつある妻の眼病を治すため

  北海道で砂金を採りアメリカへの渡航を考えていたが、

  日露戦争・奉天会戦で杉元を庇って致命傷を負い、

  杉元に妻子を託し戦死する。

  遺骨は指の骨だけになったが杉元により遺族へ渡された。

まじめ【真面目】まごころをこめること。誠実なこと。

はっしょう【発症】病気の症状が現れること。

カミソリ【剃刀】髪やひげをそるのに使う、刃が薄く鋭利な刃物。

ぼうすい【防水】

  防水(ぼうすい)とは、

  外から水が入り込まないように加工すること。

あぶらがみ【油紙】油紙(あぶらがみ、ゆし)とは、

  紙の表面に薄く油を引いて乾燥させたものである。

  素地となる紙の種類や表面に引かれる油の種類によって

  防水、耐水、防錆の用途で用いられる。

しらいしよしたけ【白石由竹】

  入れ墨を持つ脱獄囚の一人。

 「明治の脱獄王」と呼ばれた脱走の天才。

  生まれつき関節が柔らかく、

  自在に脱臼させて狭い隙間を出入りできる特異な体質に加え、

  脱獄に用いる小細工を用意しそれを体内に隠せる器用さ、

  自身の入獄した施設の特徴や死角を見抜く優れた観察眼を活かして

  数々の監獄からの脱獄を成功させている。

  赤子の時点で寺に捨てられ、そこで育った天涯孤独の身で、

  少年の時から素行不良で幼年監獄に入れられては脱走を繰り返し、

  成人以降も収監先の監獄で看守達から警戒されるほどの札付き。

 

だつごくおう【脱獄王】

  逃げて捕まり、捕まっては逃げるを何度も繰り返した人。

 

  白鳥 由栄(しらとり よしえ)

  1907年〈明治40年〉7月31日 - 1979年〈昭和54年〉2月24日

  日本の元受刑者。

  戦時中の食糧難の時代に収容先の刑務所で次々と脱獄事件を起こし、

  今日では「昭和の脱獄王」の異名で知られる。

  26年間もの服役中に4回の脱獄を決行、累計逃亡年数は3年にも及んだ。

いみょう【異名】本当の名前以外の別名。

ごうとう【強盗】暴行・脅迫して財物を奪うこと。その者。

とうごく【投獄】牢(ろう)・監獄にほうりこむこと。

いくど【幾度】どのくらいの度数。何度。幾回。

だつごく【脱獄】囚人が刑務所・牢獄(ろうごく)からぬけ出して逃げること。

しゅうかん【収監】人を監獄(刑事施設)に収容すること。

ちょうえき【懲役】罪人を刑務所内に拘置し、労役に服させること。

かんせつ【関節】ふたつの骨がしっかりつながっている部分のこと

だっきゅう【脱臼】関節を形成している骨が完全に離れること

とくいたいしつ【特異体質】

  正常な体質の人では反応を示さないはずの食物や薬物などに対し、

  過剰かつ異常な反応を起こす体質のこと

  ここでは、身体が柔らかくしかも関節を脱臼させることを自由にできる体質のこと。

てつごうし【鉄格子】鉄の格子。牢獄(ろうごく)や檻(おり)の異称としても使う。

しさつこう【視察孔】看守が囚人たちの部屋を監視するために使用した覗き穴

ふい【不意】思いがけないこと。だしぬけ。突然。

こうそく【拘束】身体が動かないように縛り付けること。 自由な行動ができないように束縛すること。

ラビットスティック

  アメリカ南西部の砂漠地帯に住む

  プエブロ・インディアン(ホピ族)が使用した投げ棍棒。

  ブーメランに似ているが、一端に握り部があり

  通常の棍棒のように使用する事も可能。

  横縞を基調とした独特の模様が特徴。

とうほく【東北】東北地方

マタギ【又鬼】

  日本の東北地方・北海道から北関東、

  甲信越地方にかけての山間部や山岳地帯で、

  伝統的な方法を用いて集団で狩猟を行う者。

えんばんじょう【円盤状】

  円形で平たい板状のような。

わらだうち【ワラダ打ち】

  ウサギが潜んでいる所にワラダを投げると、

  その空を切る音を鷹の羽ばたきと間違え、恐怖で身動きできなくる。

  臆病で警戒心の強い性質を逆手にとった猟法である。

わらだ

  ワラダは藁を円盤状に編んだ狩猟道具である。 

  飛行中、鷹の飛ぶ音に似た音を出し、兎を驚かせて捕まえる。 

  ワラダは生命を支える大地とワラダを投げる人間、

  そして追われる動物を繋げるような役割を果たしている。

もうきんるい【猛禽類】

  猛禽類は、鋭い爪と嘴を持ち、他の動物を捕食する習性のある鳥類の総称。

  獲物を捕まえるための鋭い爪、掴む力が強い趾、

  鉤型に曲がったくちばしを持つことが

  共通の特徴である。

  タカ目とフクロウ目の鳥の総称。

  鉤かぎ状の鋭いくちばしと鉤爪をもち、

  小動物や他の鳥を捕食する。

はおと【羽音】羽の音

じゅうせい【銃声】

  銃の発射で出た音

二プシ フム【アイヌ語:】木が裂ける音

きゅうげき【急激】

  急にはげしい変化が起こる様子

きおんていか【気温低下】

  気温が低下する。気温が下がる。

じゅもく【樹木】

  木の総称。特に、立ち木。

すいぶん【水分】

  水分(すいぶん)とは、物質や混合物中の構成成分として含まれている水を指す。 

とうけつ【凍結】凍りつくこと。氷結。

みき【幹】枝に対するもと。みき。手足に対する胴。ものごとの主要部分

とうれつ【凍裂】冬季の低温により、 林木の樹幹が縦方向に割れる現象のこと

げんしょう【現象】

  現れた形・すがた。ある物事が形をとって現れること。

  現存する事実。事柄。できごと。

  感覚によってとらえられたもの。

もうれつ【猛烈】

  勢い・作用が激しいこと。程度が激しいこと。

かんき【寒気】

  周りの空気に比べて低温な空気

せっぴ【雪庇】

  雪のかぶった山の尾根、山頂などに、風が一方方向に吹き、

  風下方向にできる雪の塊である。

  また、雪の積もった屋根から

  雪がせり出している状態のことも雪庇と言う。