行きたい旅 北海道網走監獄へ

 

めいじさんじゅうしちねん【明治37年】

  1904年2月、日露戦争開戦の年。

 にちろせんそう【日露戦争】日本とロシアの戦争のこと。

 ろしあ【ロシア・露西亜】日本の北側、ヨーロッパの東側の国。

 かいせん【開戦】戦いの始り。

にいまるさんこうち【二〇三高地】

  203高地は、中国東北部の遼東半島南端の旅順

 (現在の大連市旅順口区)にある丘陵

  日露戦争の旅順攻囲戦では最大の激戦地となった。

  地名はこの地の標高203mに由来する。

ろすけ【露スケ・露助】

   ロシア人またはロシアのことをさげすんでいう呼び名。

   18世紀、蝦夷に来航したロシア人のことを「赤人」や「赤蝦夷」と

   呼んでいた。

  「露助」もロシア語の形容詞である

  「ルースキーに由来し、ロシア語圏で「ロシアの」を

   意味する言葉が日本語化されたもの。

   元は特に差別的な言葉ではなかった。

とつげき【突撃】

  主に歩兵が行う戦術で、敵の陣地などに突入し、

  敵を撃破しつつ占領する戦術をいう。

  騎兵が行う場合も多い。

  馬の巨大な馬体を生かして敵を蹴散らす。

すぎもとさいち【杉元佐一】

  帰還兵。日露戦争から帰ってきて北海道で砂金を採っている。

  熊に襲われるが、アイヌの少女「アシㇼパ」に助けられる。

さきん【砂金】

  砂のような金の粒のこと

いっかくせんきん【一攫千金】

  一度に労せずして多額の利益を得ること。 

 「一攫」は、一つかみ。 「千金」は、大金の意味。

きんかい【金塊】

  金のかたまり。

ぶこうばつぐん【武功抜群】武功がはなはだしいこと。

 ぶこう【武功】勝利への功績・貢献のこと。

きんしくんしょう【金鵄勲章】

  勝利への功績が抜きん出た軍人にのみ叙与された軍人勲章で

  終身年金付という栄誉ある勲章。

 

アイヌ【アイヌ語: Aynu】

   北は樺太から北東の千島列島・カムチャツカ(勘察加)半島、

   北海道を経て、南は本州北部にまたがる地域に居住していた民族。

   現在は日本国内に大部分が居住している。

 

あばしりかんごく【網走監獄】

   網走刑務所のこと。

   明治維新後の日本は、内乱による国事犯や政治犯が続出したため、

   監獄は過剰拘禁となっていた。

   同時に、「富国強兵」を掲げて西洋列強と肩を並べるためや

   ロシア帝国による脅威を防ぐためには蝦夷地(北海道)の開拓が重要であった。

 

   1881年(明治14年)に「監獄則」改正を行って徒刑、流刑、

   懲役刑12年以上の者を

   拘禁する集治監を北海道に設置し、囚人を労働力として使役させて

   北海道の防衛と開拓を進める政策をとった。

     

   1890年(明治23年)、中央道路の開削工事を行うため、

   釧路集治監から網走に囚徒を大移動させて開設。

   発足時の囚人数は1,392人でその3割以上が無期懲役であり、

   ほかの囚人も刑期12年以上の重罪人であった。

まいぞうきん【埋蔵金】

   どこかに埋められ行方不明だとされる財宝のこと。

 

とんでんへい【屯田兵】

   明治時代に北海道の警備と開拓にあたった兵士とその部隊。

   1874年(明治7年)に制度が設けられ、翌年から実施、

   1904年(明治37年)に廃止された。

どまんじゅう【土饅頭】

   土を饅頭のように小高くまるく盛り上げた墓。

アイヌ【アイヌ語:aynu】《アイヌ語で人の意》

   北海道を中心に日本列島北部、樺太(からふと)(サハリン)

   千島(クリル)列島などに居住する民族。

   伝統的に狩猟・漁労・採集を主とする自然と一体の生活様式をもち、

   吟誦形式の叙事詩ユーカラが伝わる。

 

しゅうじんいれずみ【囚人刺青】

  囚人に彫った刺青のこと

ひぐま【羆・緋熊・樋熊】

    ヒグマは、クマ科に属する哺乳類である。

    ホッキョクグマと並びクマ科では最大の体長を誇る。

  日本に生息する陸棲哺乳類(草食獣を含む)でも最大の種である。

 

いとぐち【糸口】

  きっかけ。手がかり。

 

ぶらきすとんせん【ブラキストン線】

   津軽海峡を通る(哺乳類、鳥類の)動物相の分布境界線である。

 つがるかいきょう【津軽海峡】

   北海道と本州の海のさかい。