【 大道芸あれこれ 】
ミュータン
ミュータンとは等身大の操り人形。
90年代当時、国内で見かける
パフォーマーの殆んどがジャグラー
ばかりだったのでウンザリしていた
矢先、海外で見かけられる
ロービングパフォーマンスに注目。
等身大の操り人形を操りながら会場内を
回遊するロービングパフォーマンスを計画。
当初、計画では東京の八王子車人形を参考に
制作される予定でしたが、
計画中に様々なアイディアが湧いたので、
敢えて等身大の大きな人形になりました。

身長 155センチ
体重 8.7キロ(装着器具なし:ボンベ空の場合)
頭(かしら)は神戸の工房太郎
胴体は僕(バスカータンプ)が製作。
制作にあたり、
※ 秋田市立美術工芸短期大学敷地内にある
工房室、ももさだを利用しました。
※ 現在の秋田美術大学・
現在、ももさだ工房室は大学生専用の利用に
なり、一般者の利用ができなくなりました。
ちなみに制作費は
試作品を含むと約60万近くになりました・・・。

等身大の操り人形ミュータンは実に芸達者。
主な実例として、
① アコーディオンを抱えて演奏できる。
② バルーンアートができる。
③ 3輪キックボードに乗って会場内を移動できる。

口の奥に空気を吹き出すノズルがあります。
胴体は日本の古典芸能の文楽の人形を参考に
胴串と角フレーム、太い工業用塩化ビニールパイプを
用いたモノコックボディー。
エアゾールのカートリッチ缶が2本装着されており、
ロング缶2本で約30~40本は余裕で
膨らませることができます。

人形胴体の肋骨下部分にスイッチがあり、
260タイプの風船をわずか数秒で
膨らませることができます。

物凄く、素早くバルーンアートを作っていますが、
作っている本人は黒子の頭巾で顔が見えないうえに、
実は人形を後ろから抱えているため、
手元が全く見えていないのです。
そのため、指先の感覚やイメージだけで
バルーンアートを作っています。
まるで二人羽織りの様に・・・。しょぼん
おかげで、プードルやサーベル、お花や
うさぎなんかは目をつぶってでも作れます。
黒子の裏側では鬼の形相で
バルーンアートを作っています。


ちなみに口から吹き出す空気を利用して
シャボン玉を吹いて飛ばすことも可能です。
等身大(155センチ)の人形とあって、
操る時は次の様な手順で装着します。
① 黒子の衣装を着ます。

② 人形を装着する器具を黒子の衣装のまま、
方から装着して、人形の腕の脇の部分を
通して抱えるように装着します。
③ 足の部分(靴)を履きます。

④ 手の部分。
人形の手首の部分に幅広のゴムバンドがあり、
手を通した後・・・、

装着後の掌と指。
4本の指はワイヤーが入っているので動きます。
親指は省略されていてありません。
当初の掌は板を彫刻刀で彫っただけのそっけない物で、
「まるで卓球のラケット」と揶揄されていました。
実際、冗談で試したら、
見事打ち返すことができました。にひひ
装着器具やエアゾール缶2本を装着すると、
重量は10キロ程になり、
さらに10キロのアコーディオンまで装備します。
操作、演じるにあたり、
足をガニ股のまま、腰を半腰状態のまま動きます。
そうすることで、人形に足が真っ直ぐになって、
容姿が綺麗に見えます。

ゴジラの着ぐるみに入って演じていた
スーツアクターさん(中島&薩摩)の
インタビュー記事を参考に演じています。
やっている本人は視界不良だけではなく、
腰や膝に負担がかかって大変なんですよ~!
C 1996年から4年間エントリーしていた
大道芸ワールドカップ ㏌ 静岡ですが、
当時、出演者の大半がジャグリング系の
パフォーマーが主流だったので、
何か変わったことをパフォーマンスとして
行いと思って海外の大道芸フェスティバルで
見かけられた会場移動型のパフォーマンスに
注目し、操り人形で会場を移動しながら
行えるパフォーマンスのアイデアをもとに
開発されたのが、この等身大の操り人形を
扱ったロービングパフォーマンス。
パフォーマンス以外でも
バルーンアートの実演販売時に、
自分のブースにマスコット的に
椅子に鎮座して注目の的に!
約24年間の使用後、
役目を終えて現在はリタイア。

