先のブログ 続・ランニングを始めてみましょう(PUMA:リベレイトニトロ2レビュー) | 社会教育の羅針盤 (ameblo.jp) でも述べたとおり、筆者はトレーニング用に薄底のランニングシューズを持っています。令和5年まで使用していたデサント製 GENTEN-ST が痛んできたので、プーマ製のリベレイトニトロ2を購入した経緯があります。

 

今回は、600km以上使用した GENTEN-ST のレビューを投稿しようと思います。

 

 

Descente がランニングシューズ市場に再参入するということでちょっとしたニュースになったと筆者は記憶しています。そのときに投入したのが、 EL 、 RC 、 ST の3種類の GENTEN シリーズでした。

 

当時筆者が使用していたシューズは、ナイキ製エアズームペガサス37、ズームフライ3、ホカオネオネ製クリフトン6、カーボンX-SPE といった厚底シューズばかりでした。記録を伸ばすには薄底で地力を鍛えることも必要であると学んだ筆者は、この GENTEN シリーズを購入することにしました。

購入前に他者のレビューを読んだところ、やや長めに作られているということだったので、通常27cmを選ぶ筆者ですが、ワンサイズ落として26.5cmを選びました。店頭で試着した際の感想は、フィットするというよりも足を締め付けると感じたのを記憶しています。所謂、ホールド感が強いといったところでしょうか。しかし筆者は、足を締めつけるくらいが好みなのであまり気にしませんでした。

 

実際に走ってみた感じたのは、接地の感覚がダイレクトに感じるということでした。アスファルト上を走ると、ちょっとした凹凸も感じられるほどです。ミッドフォームがかなり硬く、薄いため、自分の足で地面を蹴る感覚を意識できます。また、中足ドロップと呼ばれるシューズ中央に設けられた段差が推進力を生んでいます。前足部で地面を踏み込むと、地面を蹴る瞬間にしっかりと地面をつかんでいる感覚を得られました。

 

筆者はサッカーもやっているので、サッカーの前に GENTEN-ST でランニングをして、スパイクシューズに近い感覚を養うようにしています。厚底では得られない感覚です。

 

GENTEN-ST のメリットは、接地感覚、ホールド感、シューレースが解けにくいことだと考えます。

 

地面の感覚をダイレクトに感じられるため、自分が足のどの部分で着地し、地面を蹴っているかを感じることができます。また、足を締めつける感覚は筆者の好みで、シューズと足の一体感が高く、足でシューズを持ち上げるという感覚を持つ必要がありません。シューレースはグリップが強く、通常の結び方でも決して解けることがありません。

 

GENTEN-ST のデメリットは、重量、アウトソールの耐久性、履き口の硬さだと考えます。

 

GENTEN-ST の重量は27cmで224gと言われています。筆者は26.5cmを選んだのでもう少し軽いと思われますが、薄底シューズでこの重量はやや重いと言わざるを得ません。しっかり足をホールドするので実際の重量ほど重く感じるわけではないのですが、身体の感覚が敏感な方は気になるかもしれません。次にアウトソールの耐久性ですが、決して脆いということはないと考えます。ただし、薄底のためアウトソールが摩耗するとすぐにミッドソールが剥き出しになってしまいます。約600kmの走行で、このようになってしまいました。

そして一番気になるのが、履き口の硬さです。メッシュやニットといった生地が主流のランニングシューズのなかで、 GENTEN-ST は合成皮革が使われている珍しいシューズです。足首周りをがっちり固めてくれるのですが、長く走っているとアキレス腱に食い込んできます。ランニングに慣れていない場合、長く走るのはおすすめできません。

 

全体的な評価を行うならば、ある程度ランニングに慣れた方が、接地感覚を養ったり、地力を鍛える目的で購入することをおすすめできるシューズだと考えます。もうワンランク上のランナーを目指す方、1足いかがでしょうか。