(この写真は1年前の11月)
先週は仕事で伊香保温泉。
その時、ある女性スタッフの接客が目に見えて良くなっている事に気がついた。
(そういう部分には基本鈍感なのだが。)
こちとら仕事での宿泊。
接客をしていただく立場にはない場末の出入り業者です。
なのに接客を喜んでいるような自然な笑顔。
そして時々「○○さん」と名前で読んでくれる。
正直ぼくの名前を知っているとは思っていなかった。
ぼくは思った。
きっと
『おもてなしセミナー』
的なものに参加したんだな、と。
宿のご主人にこのことを話すと、意外な言葉が返ってきた。
「料理が良くなったからだと思います。」
このお宿、数年前から料理改革に取組んできたのです。
調理場だけではなく全社員でというのがポイント。
ぼくもこの宿の料理が格段においしくなってることは感じていたけど、
それがなぜスタッフの接客に繋がるのか?
「料理が不味いと、スタッフは料理を配膳してすぐ戻ってきます。お客様から不満を聞かされるのは辛いですから。」
「逆に、美味しいね!って褒められると嬉しくなってお客様ともっともっと話したくなります。」
「お客様との楽しい会話は本人の自信にも繋がるのです。」
まったくその通りだと思った。
そして彼女のあの笑顔がセミナーで教わったうわべの笑顔ではなく、
この現場で生まれたことを知って、なおさら嬉しくなった。
今後はAIの発達で旅館なども省人化し、
コストダウンに成功したお宿が
勝ち残っていくんだろうなとは思っている。
けれど、
この日に感じた「人の力」。
人が人を喜ばせる力に、コンピューターはとうてい及ばない。
世の中の宿が自動化され、省人化されたとき、
こんな「人の力」を大切にする宿は輝くに違いない。
さあ、旅に出よう。宿に出会おう。





