ボーイング787-800
最大離陸重量約219トンで、標準条件・中程度の離陸重量ならおおむね2,000~2,500m級滑走路からのテイクオフが可能な中型双発ジェット旅客機です。
離陸スピードの目安
離陸決心速度
特に多発飛行機において、エンジンが故障したりタイヤが破裂したりするなど、別の問題が発生したとしても離陸を続けなければならない速度のことである。

水平巡航飛行時の速度
マッハ0.85(約910km/h)が標準的な巡航速度とされています。

巡航高度は通常約9,000〜12,000m付近で、この高度帯でM0.85前後で飛行します。

経済性や騒音、運航スケジュールの都合により、実運航では若干遅め(M0.84程度)で飛ぶ場合もあります。

逆に、ダイヤ維持などの理由で一時的にやや速く飛ぶこともありますが、基本設計上の巡航点はM0.85付近です。

エンジンと上昇性能
エンジン
ロールス・ロイス Trent 1000
高バイパス比ターボファンで推力と燃費を両立
離陸後は比較的急な上昇が可能で騒音低減にも寄与。

ボーイング787「ドリームライナー」専用に開発された大型ターボファンエンジンです。
日本では全日本空輸(ANA)が787のローンチカスタマーとしてこのエンジンを採用したことで特に有名です。

高バイパス比による高い推進効率と3次元設計の翼などで圧縮機の効率を改善。
川崎重工や三菱重工など日本企業も圧縮機モジュールなどの共同開発に参加しています。

川崎重工業
担当部位
中圧圧縮機(IPC)モジュール一式
設計から製造、組立までを担当しています。

IHI
担当部位
低圧タービン
高圧圧縮機の一部部品
低圧タービンシャフトなどを担当しています。

三菱重工業(MHIAEL)
担当部位
燃焼器モジュール
低圧タービンブレードなど、燃焼器とタービン後段の重要部位を担当しています。

推力は概ね6~8万ポンド級で、高バイパス比の3軸ターボファン方式を採用し、燃費と静粛性の両立を狙った設計になっています。
サステナビリティ(持続可能性)との関わり
Trent 1000 を搭載した787は、2023年に100%持続可能航空燃料のみでの大西洋横断旅客フライトを成功させるなど、環境負荷低減の取り組みの一翼も担っています。
サステナビリティとは、英語の「sustainability」をカタカナにしたもので、日本語では「持続可能性」という意味です。
簡単に言うと「今も未来もずっと続けていける状態を保つこと」です。




