笹の葉包み蓬団子
蓬(よもぎ)の葉を生地に練り込んだ団子で、独特の香りと淡い緑色が特徴の和菓子・行事食です。


 

米粉や小麦粉に茹でて刻んだ蓬を混ぜて丸め、ゆでたり蒸したりして作り、あんこを添えたり、きな粉や砂糖をまぶして食べます。


 

蓬を入れる理由
蓬は独特の香りがあって、昔から邪気払いと健康によい野草とされてきました。

 

春先の若葉を摘んで団子や餅にすると、香りがよく、色も鮮やかな緑になり、季節の行事食として親しまれています。

端午のころの厄除けや、農村の行事食として蓬団子が作られてきた地域もあります。


笹の葉で包むのは
笹の抗菌・防腐作用で保存性を高めつつ、香りを移して風味を良くし、さらに邪気払いなどの縁起を担ぐためとされています。

 

戦国期の携行食や端午の節句の縁起物として発達したとも言われ、実用性と信仰が結びついた知恵です。

 

笹の葉には抗菌・防腐作用があるとされ、常温でも日持ちがよくなる。

蒸すことで笹の爽やかな香りが団子に移り、よもぎの香りと合わさって風味が増す。

直接手で触れずに扱えるため、衛生的で持ち運びもしやすい。

 

蓬団子の基本的な特徴
蓬を練り込んだ生地の団子
生地は米粉・上新粉・白玉粉・小麦粉など
色は淡い〜濃い緑色で、蓬の香りが強い
甘いあんこやきな粉と合わせて食べることが多い



姫栄螺(ひめさざえ)
一般に小ぶりのサザエ(栄螺)を指す呼び名で、身が柔らかく上品な味わいが特徴とされ、料理では壺焼きやブイヤベースなどで用いられることが多いとされています。


 

殻ごと焼く「つぼ焼き」、殻から身を外して刺身にする、下茹でして和え物や煮物にする食べ方が基本です。


 

いずれも身と肝を取り出して塩もみし、砂やぬめりを落としてから加熱または生食します。


 

栄螺の代表的な食べ方
殻ごと焼く「つぼ焼き」なら
醤油・酒・みりん・砂糖を合わせた甘辛だれで。


 

殻から外して刺身なら
醤油や三杯酢、酢味噌などで味付けして食べるのが一般的です。

肝は甘辛煮やぬた和え、白和えなどにすると食べやすくなります。



 

下茹でして和え物・煮物・炊き込みご飯
バター焼きやパスタなど洋風アレンジ。


 

網代産真鯛と桜葉寿司
熱海市網代(あじろ)周辺の漁場で水揚げされる真鯛です。


 

相模湾の深場が岸近くまで入り込む好漁場を背景に、定置網や一本釣りなどで獲られる鮮度の高い真鯛を指す地域ブランド的な呼び名です。


 

桜葉寿司
桜の葉を使うため「桜葉寿司」と呼ばれます。酢飯と具材を包んだ押し寿司の一種です。見た目も春らしく、行楽や祝いの席に向きます。


 

桜や柿、朴などの葉で包む郷土寿司は、日本各地にありますが、いずれも共通して日持ちをよくするためという意味があります。

 

桜の葉は塩漬けにすると、クマリンという成分由来の独特の甘い香りが強くなります。



桜餅や桜葉餅と同じで、この香りとほんのりした塩味が、酢飯や魚の旨味と合わさって、春らしい風味を作ってくれます。

桜の香りをまとわせた保存性の高い郷土寿司とされることが多い。


 

柿の葉寿司や朴葉寿司と同様に、葉の殺菌作用と香りを活かした「葉で包む寿司」の一系統となります。