レストラン
レストランでの食事の提供の特徴は、客ごとに個別のテーブルを用意したこと、客が体調に応じてメニューから料理を選択できるようにしたこと、それぞれの料理の価格を明記したことなどが挙げられる。

レストランは国際標準産業分類(ISIC)ではサービス業としてホテルと同じ区分になっている。

また、日本標準産業分類では「小分類7611-食堂、レストラン(専門料理店を除く)」に分類されており「主として主食となる各種の料理品をその場所で飲食させる事業所」と定義されている。

ヨーロッパ、地中海沿岸
テルモポリウム
古代ギリシャ・ローマ世界にはテルモポリウム、すなわち「温かい食物を提供する場所」という名で呼ばれていた飲食店があった。

ヘルクラネウムの遺跡には甕や大鍋をはめ込んだ石造りのカウンターを備えた飲食店が残されている。

ポンペイ(紀元前5世紀頃 - 紀元後の79年)の遺跡にもカウンターを備えた飲食店が残り、瓶などの容器に残された成分の分析により、豚肉、魚、牛肉、エスカルゴの料理が提供されていたことが判っており、カウンター前面の絵がメニューだとすると鶏肉料理も提供していた可能性がある。

西洋では古代から、宿屋が料理を提供していた。
宿屋は旅行者向けの施設であり、一般に地域住民が食事をすることはほとんどなかった。

ザルツブルクのシュティフツケラー・ザンクト・ペーターは、カール大帝の時代、803年の創業であり「現存するレストランとしては世界最古だ」と主張している。

中世イスラム世界のレストラン
中世のイスラーム世界は、地中海沿岸の広域に広がっていたわけだが、イスラーム世界には「全ての種類の料理を注文できるレストラン」があった。
これらのレストランについて、ムカッダスィー(Al-Muqaddasi)が10世紀後半に言及した。

中世イスラム世界のスペインのレストランでは、3つのコースの食事が供された。これは9世紀にシルヤブ(Ziryab)により早期に導入されたものであり食事はスープ、メインコース、およびデザートの3つの独立したコースとすることが主張された。
18世紀
レストラン(フランス語で「回復させる」を意味する動詞 restaurer の現在分詞 restaurant が語源)という言葉は16世紀に現れ「回復する食事」を意味し、特に栄養に富み強く風味付けされたスープであったが、この語が最初に食事店に使われたのは1765年頃にブーランジェが創業したパリのエスタミネであった。

ギルドの規則から煮込み料理は出せない代わりに、鶏や卵を使った料理やレストランを食べさせた。その後、似たような店が多数出現し、そうした店はレストラトゥールと呼ばれた。



