洋館「玉姫」(たまひめ)
この建物は、二代目の持ち主「根津嘉一郎」により、1931(昭和6)年に着工、1932(昭和7)年に完成しました。

玉姫は、正面中央に暖炉があるヨーロッパのデザインを基本にしていますが、「折上格天上(おりあげごうてんじょう)」など日本の神社仏閣に見られる建築様式が用いられています。

また「喜」の文字をデザインした中国風の彫刻や、シルクロード沿いで見られる唐草模様の彫刻で飾られています。

洋館「玉渓」(ぎょくけい)
玉渓は中世英国の「チューダー様式」に「名栗仕上げ」を取り入れたヨーロッパの山荘風の造りになっています。



 

しかし、暖炉の覆いにはサンスクリット語の飾り、入口の天井には茶室のように竹が用いられるなど、独特の空間となっています。


 

暖炉脇の太い円柱は、古い寺か神社の柱ともいわれており、この柱と暖炉は、日本建築の「床の間」と「床柱」にも見立てることができます。


 

古代の西洋建築は、古代ギリシャと古代ローマの建築スタイルが基盤とされており、古代ギリシャの影響により、円柱や三角形のピリオン(山形の屋根)が重要とされていました。


 

また、古代ローマでは、アーチを平行に押し出した形状(かまぼこ型)を特徴とする天井様式「ヴォールト」の技術が発展したこともあり、多く使用されています。


 

例えば、ローマ市内のマルス広場に建造された神殿である「パンテオン」や、闘技場などはアーチや柱が中心となってデザインされています。


 

5世紀までの西洋建築では鉄筋コンクリートは使用されておらず、主な建築材料としては石、レンガ、木材が使用されました。


 

特に、寺院や劇場などの公共建築物が盛んに建設されており、これらの建築は大規模なスケールと美しさが特徴で、後の西洋建築に大きな影響を与えています。


 

シャンデリア
中世における初期のシャンデリアは教会や修道院で大きなホールを効果的に照らすために用いられた。

それらは一般的に木製の十字架型をしておりいくつもの犬釘が埋め込まれ、それにロウソクが立てられるようになっていた。

これらの全体が天井の留め金やフックからロープで適当な高さに吊り下げられていた。