静岡紀行 四日目 MOA美術館
「黄金の茶室」は史上に著名な太閤の黄金の茶室を復元したもので、豊臣秀吉が天正14年、京都御所に組立式の黄金の座敷を運び、自ら茶を点じて正親町天皇に献じた、その当時の諸記録に基づいた忠実な復元です。


 

黄金の茶室は、豊臣秀吉が造らせた平三畳の随所に黄金が施された茶室である。


 

茶室の概要
壁・天井・柱・障子の腰をすべて金張にし、畳表は猩々皮、縁(へり)は萌黄地金襴小紋、障子には赤の紋紗が張られていたとされる。また使用にあたっては黄金の台子・皆具が置かれたという。


 
 

容易に運搬可能な組み立て式の茶室であり、御所や名護屋城など各所に運び込まれて披露された。また、北野大茶湯でも披露されている。
 


 

千利休の監修と伝えられる。
 
 
 

豪華絢爛な点、権力誇示に使用された点、組立て式である点など、あらゆる点において通常の茶室建築とは一線を画しており、その醜美には賛否両論あるものの、数ある茶室の中でも最も名の知られたものの一つである。

 

 

復元された黄金の茶室。
MOA美術館(復元:建築家・早川正夫)復元第一号



 

茶室は、茶事の主催者(主人、亭主)が客を招き、茶を出してもてなすために造られる施設である。

日本庭園の中に造り、露地を設けるのが一般的であったが、近年ではホテルや公会堂、商業ビルの一角などに造られることもある。



 

また茶道部があるために、キャンパス内の片隅に茶室を構えている大学も多い。
 
茶道の稽古をしたり、茶を楽しむために炉が切ってある和室(畳のある部屋)も一般に茶室と呼ばれる。