MOA美術館
静岡県熱海市にある私立美術館。1982年(昭和57年)1月11日に開館。

 


 

MOA美術館の入口は2箇所あり、エスカレーター入口が3階入口。

JR熱海駅からバス利用の場合は、バス発着場所の向いにあるエスカレーター入口、車での訪問の場合は、3階駐車場近くの「3階入口」からの入館になります。



 

岡田茂吉の収集品を収蔵展示、運営は公益財団法人岡田茂吉美術文化財団。
前身である熱海美術館は、1957年(昭和32年)1月1日に開館。



 

静岡県熱海市の高台にある美術館。岡田茂吉(おかだもきち、1882年〜 1955年)が創立者で、彼のコレクションを基盤に、国宝3件、重要文化財67件(2019年現在)、重要美術品46件を含む約3500件を所蔵している。



↑ チケット売り場と地形図 ↓


 

その内容は、絵画、書跡、工芸、彫刻等、日本、中国をはじめ東洋美術の各分野にわたり、美術的にも、研究的にも大きな魅力と価値のある作品によって構成されている。

 

 

エスカレーター 
エントランスから美術館本館まで約60mの高低差があり、総延長200mにおよぶ7基のエスカレーターを設置。

 

 

エスカレーターの壁面や天井は照明が刻々と変化し、色彩のグラデーションを楽しむことができる。

 

 

エスカレーターの途中に直径約20mの「円形ホール」があり、催し物などに使用されている。

 

 

設置にあたっては、自然環境をそこなわないようとの配慮からオープンカット方式を採用し、山の斜面を上から掘り下げて通路を設置し、完成後もう一度土を盛って木を植え、元通りの山に復元した。設計施工は鹿島建設。

 

 

メインロビーからは、初島や伊豆大島、房総半島から三浦半島、伊豆半島まで180度の大パノラマを眺望できる。





公益財団法人 岡田茂吉美術文化財団が運営し、美術品の展観をはじめ、いけばな、茶の湯、芸能、児童作品展など幅広い文化活動を展開し、美による情操教育など美術教育にも力をいれている。

 

 

館名は「Mokichi Okada Association」の頭文字を取ったものである。



開館の経緯
創立者岡田茂吉は、「優れた美術品には、人々の魂を浄化し、心に安らぎを与え、幸福に誘う力がある」と考えていた。


 

「美術品は決して独占すべきものではなく、一人でも多くの人に見せ、娯しませ、人間の品性を向上させる事こそ、文化の発展に大いに寄与する」との信念のもと、戦後、東洋美術の優品の蒐集につとめ、海外への流出を防ぎ、1952年(昭和27年)6月15日に神奈川県箱根町強羅に箱根美術館を開館。