葛飾菖蒲まつりの季節がやってきました
期間は5月27日(月)〜6月16日(日)まで開催しています。



 

会場は堀切菖蒲園、堀切水辺公園、水元公園の3ヶ所で開催。街は提灯や看板などで彩られ、盛り上がりを見せます。

 

菖蒲の見頃は、天候にもよりますが5月下旬から6月下旬頃。

 

堀切菖蒲園内の句碑


花菖蒲かがやく雨の走るなり 中村汀女



 

中村汀女(なかむら ていじょ)1900年(明治33年)4月11日〜1988年(昭和63年)9月20日)は、日本の俳人。

本名、破魔子(はまこ)。星野立子・橋本多佳子・三橋鷹女とともに4Tと呼ばれた、昭和を代表する女流俳人。

高浜虚子に師事。「ホトトギス婦人句会」で活躍。俳誌「風花」を創刊、主宰。女流俳人の第一人者として、ラジオ、テレビなどを通し、俳句を家庭婦人層へ普及させた。句集に『春雪』(1940年)、『紅白梅』(1968年)など。

 



堀切菖蒲園
住所:東京都葛飾区堀切2丁目19−1
開園時間:午前9時〜午後5時まで
5/27〜6/25までは午前8時〜午後6時までの開園期間です。

 


 

入園料:無料
アクセス:京成電鉄「堀切菖蒲園駅」徒歩約10分

 


 

駐車場:なし
近隣の駐車場については下記葛飾区Webサイトをご参照ください。




始まりには二説ある。
室町時代、堀切村の地頭久保寺胤夫が家臣の宮田将監に命じ、陸奥国郡山の安積沼から花菖蒲を取り寄せて栽培を始めた。

 


 

江戸時代、百姓の小高伊左衛門が趣味で各地の花菖蒲を集めて庭で栽培したのが始まり。

江戸時代には「江戸百景」に数えられ、名所案内や紀行文、鈴木春信・歌川広重の浮世絵に登場する。

 

戦前まで、堀切には武蔵園・吉野園・観花園・小高園・堀切園などの菖蒲園があった。

1959年、堀切園を東京都が購入、東京都立堀切菖蒲園として公開。1975年、葛飾区に移管され、現在に至る。



品種名 蛇の目傘
系統 江戸古花
花形 六英


 

江戸時代に品種改良された古い品種です。菖蒲園全体では6月に入ると多くの品種が咲いて見頃になりそうです。


 

江戸末期から明治大正にかけて、葛飾堀切の花菖蒲園で作られていた品種が中心で、豪華さはありませんが江戸っ子気質をよく表わしており、あっさりした粋な風情の品種が多くみられます。

 



関東大震災、太平洋戦争、利根川の洪水などの受難を受け、多くの品種が絶えてしまいましたが、かろうじて200品種弱が現存しています。