船盛
魚介類を檜(ヒノキ)で和船をかたどった器に盛りつけたもの。

福井県の嶺北に位置する「三国(旧雄島村)」では、舟盛り発祥の地と語り継がれている地域もある。



 

舟盛りは、生の魚介を使用する為、北前船が寄港する港町など新鮮な魚を獲ることができる沿岸地域でのみ食べられていたが、北前船の主導権を握っていた近江商人により内陸に広まったとも言われている。


 

主に刺身類を盛り付けたものが一般的だが、現在では、蕎麦や天ぷら等の盛り付けにも使われるほか、居酒屋等では唐揚げなどを盛り付ける場合もある。



和食を代表する料理には様々なものがありますが、舟盛りも和食を代表する料理の一つです。

華やかさを演出
和食の芸術 舟盛りの魅力
舟盛りと言えば、やはり存在感のある華やかな見た目が最大の魅力でしょう。

大きな船の形をした器に様々な種類のお刺身が隙間なく盛り付けられた舟盛りはとても豪華で、大人も子どもも大喜びです。

また、舟盛りで盛り付けるだけでいつも食べている刺身が特別なものへと変わるため、祝儀や慶事など特別な日の食事に舟盛りは最適です。



和食の芸術
和食は味だけでなく、見た目も美しいと世界的に高い評価を得ています。

特に、舟盛りは華やかさを演出しながらも、赤身の魚やイカ、白身、菊、大根、大葉など、色のバランスを考えた盛り付けと繊細な部分も兼ね備えているため、日本が誇る和食の芸術とも言えるでしょう。

 

料理は目で楽しむものでもあるため、盛り付けなどにもこだわっています。



お刺身以外にもおすすめ
舟盛りと聞くと海の幸の盛り合わせをイメージする方は多いと思いますが、お刺身以外のものを盛り付けるのもおすすめです。



 

例えば、天ぷらなどの揚げ物やそばなどを盛り付けるのも良いでしょう。大人数での食事の際などに出せば、その場の雰囲気も盛り上がるはずです。
 

 

↑ 舟盛りの天ぷら蕎麦 ↓

 

そば処 三国
群馬の吉岡町上野田で、30年続く三国丸にのった三国大漁船

 

 

カラオケ用に小上がりのステージもあります。。


 

また、オリジナルの盛り合わせも良いかもしれません。舟の器に美味しい料理を盛り付けて、豪華なテーブルを演出してみてはいかがですか?


 

檜(ヒノキ)
和名ヒノキの語源は、尊く最高のものを表す「日」をとって「日の木」を由来とする説と、古代において木をこすって火を起こすのに用いられたので「火の木」という意味だという説とがある。


 

語源由来辞典は、上代特殊仮名遣において、「ヒノキ」の「ヒ」は甲音である一方、「火」の「ひ」は乙音であることから、「火の木」説は妥当ではなく、「日の木」、あるいは神宮の用材に用いられることから「霊の木」のいずれかが語源と考えられるとしている。


 

ホンヒ、ヒバの俗称もみられるが、植物学的に「ヒバ」はヒノキ科アスナロ属に属するアスナロまたはその変種のヒノキアスナロを指すので、正確にはヒノキとヒバは全く別の植物である。

漢字としては檜、桧、檜木、扁柏などが当てられる。「柏」は、中国ではヒノキ類の針葉樹全体を意味している。ヒノキの花言葉は、「不滅」「不死」とされる。



貫入の盃
貫入とは、焼き上がった陶器を窯から出して、冷ましている過程で生まれるヒビのような模様のことをいいます。

もう少し詳しく説明すると、陶器本体の素地と釉薬の収縮度の違いによって、釉薬がヒビのような状態になって固まる現象です。



 

基本的に釉薬の方が大きく縮むため、釉薬の表面に貫入が入ります。

貫入が入る時は、「ピン、、ピン、、」と風鈴が鳴るような美しい音を出します。


 

物によっては、貫入が1週間以上入り続けることも。釉薬の収縮率や、土の収縮率は種類によって異なります。

同じ窯で焼いた、同じ商品でも貫入の入り方はそれぞれ違います。


 

貫入の入った器は使っていくうちに食べ物や飲み物の色素が染み付いて模様が浮かび上がってきます。

匂いや染みが気になる方は、使用前に米の研ぎ汁を染み込ませる、「目止め」をお試しください。


 

また、汚れがついてしまった場合は漂白剤や重曹などで落とすこともできます。陶器の性質上、完全に汚れが落ちない場合もあります。
 


地魚
その地方の近海でとれた魚。その地域の漁港で水揚げされた魚。


 

浜名湖は、海水と淡水の混ざった汽水湖で、古くから、ウナギ、ノリ、スッポン、カキの養殖が盛んで、700種類にもおよぶ多種多様の生物が生息し、湖としては日本一の漁獲高を誇っています。


 

また、浜名湖や浜松と言えば「ウナギ」を思い浮かぶ人も多いかと思いますが、実は浜名湖と接する遠州灘は、 日本有数の天然トラフグの産地であり、カツオやハモなど食材の豊さ、味はどこにも負けない資源を持つ魅力たっぷりの漁業地なんです。



浜名湖には大小4か所の漁港があり、そのうち舞阪港と新居港は、シラス、カツオ、とらふぐなどの遠州灘の魚介類が豊富に水揚げされる港です。


 

そして、雄踏港と鷲津港では、浜名湖産ブランドである、天然うなぎ、どうまん蟹、あさり、青のり、牡蠣、新子などの魚貝類が水揚げされ、浜松の台所と食文化を支えているのです。