搭乗改札機
空港出発ロビーの搭乗口に設置し、携帯電話やICカード、二次元バーコードに記録された搭乗情報を読み取り、旅客の通過確認や搭乗者数の把握を行うゲート改札機。



 

QRコード
1994年(平成6年)に日本・愛知県の自動車部品メーカーであるデンソーの開発部門(現在は分社化してデンソーウェーブ)が発明したマトリックス型二次元コードである。

データ読み取りや店頭決済用コードとして世界中で多用されている。

「QR」は Quick Response の頭字語であり、高速読み取りを目的の一つとしている名称である。「QRコード」はデンソーウェーブの登録商標である。


 

マイレージサービス
航空会社が行う顧客へのポイントサービスのことである。


 

主なマイレージサービスは、会員旅客に対して搭乗距離に比例したポイントを付加し、そのポイントに応じた無料航空券、割引航空券、座席グレードアップなどのサービス提供である。 ポイントの単位として「マイル」の語を用いる。


 

また、最近では航空会社と関係なくとも「継続的な顧客への付加サービス」を提供するためのポイント集計システムに対して「マイレージ」という呼称を使用することも増えている。

なお、各国で用いられているサービスの呼称「フリークエントフライヤープログラム」は、日本語としては一般的ではない。

マイレージは国際マイル(=1.609344 km)で測った距離であり、海里(= 1.852 km)による距離ではない。

 

保安検査
検査は2Dから3Dへ、荷物を開けずにスキャン
新たに試験導入が始まったのは、病院のCTと同じ技術を使った大型のスキャナーだ。
その性能は、いま米運輸保安局(TSA)が空港で使っているX線検査装置より、格段によくなる見込みだ。これによって全米各地の空港は、世界各国のレヴェルに足並みをそろえつつある。



 

保安検査員はコンピューター上でヴァーチャルに荷物を解き、それらを3Dで立体的に回転できる。搭乗者は実際に荷物を開ける必要がなくなり、安心して先に進めるようになるのだ。

米国では11月23日の感謝祭までの6日間で、長距離旅行者の数は54パーセント増加する。2017年はフライト時の保安検査がかなり厳しくなると予想されていた。7月にTSAが発表したガイドラインのせいだ。

携帯電話より大きい電子機器はプラスティックのふた付き容器に入れ、上下に何も載せてはいけない。これまでノートパソコンに求められていたのと同じ対応だ。

タブレットや電子ブックリーダーがあるなら、ますます手間がかかる。液体は旅行用サイズの小さな化粧品ボトルに移した後、透明なビニール袋に入れ、さらにそれだけをふた付きのプラスティック容器に入れなければならない。

 


 

荷物を開けてベルトコンヴェアを通し、再び詰め込む一連の作業は、セキュリティーレーンが渋滞する主な原因になっている。とはいえ、これは必要なものでもある。

X線検査装置では2Dの画像しか得られない。俯瞰と、左右どちらかの側面から見た画だ。カバンの中で電子機器が積み重なっていれば、バッテリーか爆弾かを見分けるのは難しい。

CTは「Computed Tomography」の頭文字で、「コンピュータ断層撮影」を意味する。対象物が何であれ、その周囲でぐるりとX線を照射して3D画像を描き出す。その画像をカラー画像に変換することで、より多くの情報を得られる。



 

アメリカン航空が先行導入
マサチューセッツに拠点を置き、病院向けにCTスキャナーを製造するメーカーのアナロジックは、その技術を保安検査用機器に応用した。

「原子の特性と物質の密度を利用してCTスキャンを行い、カバンの断面を取得しています。病院で脳をスキャンして、脳腫瘍を探すようなものです」と、技術を発表する際の責任者であるマーク・ラウストラは言う。

スキャンで生成される画像は陰影があり、詳細まで写し出される。検査員は色やコントラストを変え、特定のものを目立たせることもできる。画面を2本の指でつまむピンチやズームのジェスチャーで操作し、あらゆる角度から見やすい位置を探すこともできる。

「ConneCT(コネクト)」と呼ばれるこの装置は、空港のセキュリティーレーン用に設計されており、白いジェットエンジンに似たデザインを採用している。青く光る装飾まで付いており、宇宙船の医務室に置いていても違和感がないほどだ。

アナロジックは第一世代のCTスキャナーを開発して以来、重量や大きさ、消費電力を低減しようと努めてきた。

空港がスキャナーによる手荷物検査を始めたのは、2001年9月11日の米同時多発テロ事件以降のことだ。当時の装置はとても重く、導入に当たって空港の乗客フロアを補強しなければならないほどだった。



履物検査
靴も検査対象に!履き替えのご準備を。
安全靴、厚底靴、ブーツ、金属などの装飾が多い靴、くるぶしを覆う靴等は検査が必要です。



 

対象となる靴は専用のトレイ入れて検査を受けてください。スリッパへの履き替え準備をしていただくと検査がスムーズです。



2019年、国内線の保安検査でルールが変わりました。
特に、上着やくるぶしを覆う靴を脱ぎX線検査を受けるようになったことで、保安検査場の混雑具合に影響が出始めています。


 

強化された空港の保安体制 この冬は特に混雑する可能性
2019年、国内空港の国内線における保安検査ルールが、大きくふたつ変更されています。


 

ひとつ目は、JALやANA、スカイマーク、AIRDOなど多くの航空会社で全国的に、国内線の保安検査場通過締め切り時刻が、これまでより5分早まって、出発の20分前になったことです。
 

 

そしてもうひとつは、保安検査体制の強化です。
国内線の保安検査場を通過する際、国際線と同様にコート、ジャケットなどの上着は脱ぐようにされました。

ブーツや厚底靴など「くるぶしを覆う靴」も、脱いでX線検査を通過する必要があります。

2020年の「東京オリンピック・パラリンピック」開催を見据え2019年9月、国土交通省によって決められたものです。

 

靴を検査するため備え付けのスリッパに履き替えるように指示されることがあります。羽田ではスリッパを除菌しているようですが、千歳ではしていないそうです。




液体検知装置

ペットボトル等に入っている液体の誘電率を測って、その危険性を見極めるために爆発物・可燃物を検知するものです。

液体検知装置は、検査精度の高いものが要求される空港における保安検査だけでなく、テロ対策の強化が要求される音楽イベント会場やスポーツ競技会場などでの危険物を防止するために効果があります。



 

透光性があるペットボトルなどの容器に反応する近赤外光センサーを採用しており、容器の中の液体の危険性を短い1秒~4秒という時間で判定します。

また、透光性がないスチール缶やアルミ缶などの容器にも対応しており、いろいろな形状・材質の容器を開封しないで検査ができます。軽量・小型であるため持ち運びが容易です。


 

液体検知装置の特長
厳しい国際線で採用されている試験基準を満足しています。

判定するスピードが速く、容器がペットボトルの場合は、容器を本装置のセンサーのところに置くことによってすぐに測り始めます。

安全かどうかおよそ短い約1秒というような時間で判定できます。
いろいろな形状・材質の容器に対応できます。



 

ガラス瓶やペットボトル以外に、スチール缶、アルミ缶、プラスチック管など、いろいろな材質の容器の場合でも対応しており、検査が今まで困難であった材質の容器などの場合でも検査ができるようになりました。


 

軽量・コンパクトで、持ち運びできるのでどこにでも設置できます。
保守サポート体制を全国に展開しているネットワークによって準備しており、優れたメンテナンス性があります。