南原千畳岩海岸
波が豪快に砕け散る! 溶岩がつくり出した島随一の絶景スポット
黒々とした岩場には海から強い風が吹き、波は激しい音をたてて砕け散っている。溶岩がつくり出した海岸の風景は、ダイナミックでもあり不思議でもある。背後にそびえる八丈富士と沖合いの八丈小島も印象的だ。



 

↑ 南原千畳岩海岸休憩所 ↓

 

玄武岩と呼ばれる溶岩石の海岸を散策
岩を間近で見ると、ぽつぽつと小さな穴が開いている。一見もろそうにも思えるが、触るとかなり硬い。

八丈島を代表する景勝地、南原千畳岩(なんばらせんじょういわ)海岸は散策することが可能だ。

決して歩きやすいわけではないので注意が必要だが、火山から噴き出た溶岩によって生み出された場所を歩くことは貴重な体験に違いない。



 

溶岩の石は玄武岩と呼ばれる。歩きながらよく見ると、同じ玄武岩でも場所によって模様が異なっている。


 

穴が少なく平らなところもあれば、波打つようにうねっているところもある。黒々とした海岸は幅100m、長さ500mにわたり続いている。

 

その全景も奇観というべきで見ごたえがあるが、細部に注目しても変化があって興味深い。


そして、岩場の先では波が豪快に打ち砕け、真っ白な水しぶきがあがっている。激しい波音とその光景の迫力には圧倒され、しばらく目が離せないほどだった。


 

前面にそびえる八丈小島
南原千畳岩海岸はそれだけでも印象的な風景だが、さらにアクセントとなっているのが、沖合約7kmにそびえる八丈小島だ。


 

高さは約617m。海から突き出たような険しい島の姿は、凛々しさも感じさせる。



 

かつては人が住んでいたが、1969年(昭和44)に全国初となる集団離島が実施されたという。現在は釣りやダイビングの名所として知る人ぞ知るスポットとなっている。

 

 

海岸を歩き振り向くとそこに悠然とした姿を見せているのは八丈富士。標高約854mで伊豆諸島の最高峰であり、約1万3千年前から火山活動が始まったとされている。


 

南原千畳岩海岸はこの八丈富士の噴火によってつくられた地形だ。

 

 

↑ 遮るものがない南原千畳岩海岸は波飛沫が高く舞い上がる ↓

 

海岸から八丈富士をふり返ると、海岸にもいくつかの層があることがわかる。一度だけではなく、何度も噴火によって溶岩が流れ出し、この海岸の風景は生み出されたのである。

 

 

沖合いには八丈小島が海からそそり立っている姿が見える


 

野口雨情の歌碑
1930年(S.5.)の8月 八丈島の芸能保護に力を注いでいた故茂手木八百一氏に招かれ八丈島を訪れた。

野口雨情はこの島の代表的な民謡である 「太鼓節」 や 「ショメ節」 の歌詞をいくつか残しレコードも作成した。

たった8日間という 短い滞在期間だったにも関わらず八丈島の歴史、人情や風俗、習慣 などを よくふまえて作詞されていることに感心し驚かされます。

島人達ですらあまりにも島民の細やかな心情が詠いこまれているため、昔から この島に歌い継がれてきた歌詞だと錯覚してしまうほどです。 

そしてこれらの「太鼓節」「ショメ節」の歌詞が野口雨情の作だということはあまり知られないまま島民に親しまれ 今もなお愛唱され続けています。

 

南風だよ皆出ておじゃれ 迎え草履の紅はな緒
1988年5月18日 南原の千畳敷に詩碑を建立