虹橋・別名琴橋
兼六園は高台にありながら、辰巳用水を引き込み、曲水や池、滝に注がれ、意匠を凝らした橋が架かり、周辺の風景ともよく馴染み四季を通して楽しませてくれます。



 

↑ 虹橋・別名琴橋 取水口 ↓

 

 

虹橋が架けられた時期は分りませんが、天保末から弘化年間(1844~1848)に描かれたと推定される「竹沢并蓮池御庭御囲之図」には、水樋上門の竹沢御庭側に、それらしい橋が架かっています。



 

↑ 瀬落とし ↓

瀬落とし
「徽軫灯籠」が琴柱を、手前の「虹橋」が琴の胴を、そしてさらに手前の「瀬落とし」と呼ぶ小さな堰(せき)が琴の絃を表し、3つがセットとなって琴を表しています。


水の発する音にもこだわっている兼六園。瀬落としが奏でる軽やかな水の音にも、ぜひ耳を傾けてみてください。

 

 

 

水の発する音にもこだわっている兼六園。瀬落としが奏でる軽やかな水の音にも、ぜひ耳を傾けてみてください。

瀬落としのそばの園路にある敷石のようなものは実は石の管で、中には直径18センチの孔がくりぬかれています。

 

 

また、竹沢御殿が、ほぼ解体されてはいるが蓮池庭と竹沢御庭の境に塀が残る安政3年(1856)に描かれた「竹沢御屋敷総絵図」にも虹橋らしき橋が描かれています。




さらに文久年間(1861~1863)に描かれたという、13代藩主前田斉泰公が造営した兼六園の様子を伝える“兼六園、法眼佐々木泉玄筆”といわれる「兼六園絵巻」には徽軫燈籠の後に虹橋が描かれています。

 

赤戸室石の一枚岩の橋
虹橋は、徽軫灯籠(ことじとうろう)の前にある赤戸室石で作られた橋です。



 

↑ 虹橋(別名琴橋) ↓

 

 

園内でもっとも有名な橋のひとつで、英語のガイドでは、「Rainbow Bridge(レインボーブリッジ)」と紹介されています。




虹橋は、二枚の石を重ねたように見えますが、一枚の石を削って造られています。


 

↑ 徽軫灯籠 ↓

 

 

徽軫灯籠(ことじとうろう)
兼六園のシンボルとしてよく知られ、観光写真でも度々登場する2本脚の灯籠。水面を照らすための雪見灯籠が変化したものです。


 

形が楽器の琴の糸を支え、音を調整する琴柱(ことじ)に似ているため、その名が付いたと言われています。


 

二股の脚は元々同じ長さでしたが、何かの原因で折れてしまい、石の上に片脚を乗せてバランスを保っています。

手前に架かる虹橋と傍らのモミジの古木との三位一体となった風景はとても絵になり、多くの観光客がここで記念撮影を行っています。


 

徽軫灯籠は全体の高さが2.67m。
片方の脚は水中にあり191㎝。
短い方は石の上に乗っており、脚自体は80㎝。

兼六園絵巻には両方とも同じ長さで描かれており、明治維新前後に片方の脚が短くなったのではないかという説もあるそうです。


 

徽軫灯籠が壊れた当時、県は財政難で直すことができず、やむを得ず片脚を石の上に置いていたと言われています。

しかし、それがかえって珍しい灯籠だと話題を呼び、全国的に有名になったそうです。

実は徽軫灯籠は6回も倒されている(2代目です)。



 

↑ 琴の胴の上に立てて弦を支え、音をを調節する琴柱(ことじ) ↓

 

明治維新の頃には脚が短くなっていたのではないかといわれている徽軫灯籠ですが、昭和になってから今まで計6回倒されているそうです。

昔は無料開放で深夜も通り抜けが出来たから倒されたと言われています。


 

初代のものは昭和44年に京都の西村金造が直し、昭和52年には灯籠が激しく壊されたので、同じく西村氏が2代目(今現在の)の徽軫灯籠を作りました。

初代の灯籠は宝珠・笠・火袋・中台から脚まですべての部分が壊れたそうです。
こちらの初代は現在、菰に包まれ管理事務所に保管されています。