船橋屋
江戸は文化二年(1805年)、十一代将軍徳川家斉の頃、創業。
船橋屋初代の出身地である下総国(千葉県北部)船橋は、当時、良質な小麦の産地でした。

初代は亀戸天神が梅や藤の季節に、参拝客で賑わうのを見て上京し、湯で練った小麦澱粉をせいろで蒸し、黒蜜と黄な粉をかけて餅を作り上げました。
それがまたたく間に参拝客の垂涎の的となり、いつしか江戸の名物の一つに数えられる程の評判をとりました。

創業より変わらず、原材料にこだわりを持ち、くず餅の原料となる小麦粉はグルテンと小麦澱粉へと分離させてグルテンを取り除いた小麦澱粉のみを使用している。
厳選した小麦粉の澱粉質は貯蔵槽を使用して乳酸発酵させている。

船橋屋のくず餅の製造工程はおよそ450日。グルテンを取り除き乳酸発酵した小麦澱粉を蒸し上げたくず餅は、ほのかな香りと酸味、しなやかな食感が特徴。
出来立てを自然のまま無添加製法で消費期限はわずか2日間。
↑ 屋外の席を選んだ ↓
無添加自然発酵のため子供や妊婦にも安心して食べられる。刹那の口福のためにかけられたこの時間を、216年経った今も大切にしていると言う。

くず餅の品質を支える重要な要素は、お餅の適度なやわらかさとしなやかな歯ざわりです。

↑ 密豆と豆くず餅 ↓
それを引き出すうえで欠かせないのが、乳酸菌です。船橋屋では、厳選した小麦粉の澱粉質を15ヵ月もの間、乳酸発酵でじっくりと熟成させます。

↑ 平日の午後で空いていました ↓
そうして出来上がった最高品質の小麦澱粉は澄んだ乳白色でヨーグルトのような香りがします。

《乳酸菌》体内の酸化還元を促進することで、消化を助け腸内をきれいに保ちます。
関東版 くず餅は、葛を原料とする関西の葛餅とは違い小麦澱粉を原料としています。

↑ 黒蜜と黄粉を混ぜ合わせくず餅に絡ませる ↓
厳選された大豆を、強めに焙煎し、粗めに挽きます。大豆は栄養の宝庫といわれ、繊維・タンパク質・ビタミン類を多く含む上、特に※3つの成分が注目されています。

※大豆に含まれる3つの成分
《サポニン》体内にできるサビである過酸化脂質の発生を防ぎ、活性酸素を消す働きがあります。
《レシチン》体脂肪を燃やしコレステロールを低下させる働きや、脳の神経伝達をするアセチルコリンをつくる働きがあります。
《イソフラボン》更年期障害の緩和や骨粗そう症の予防機能を持っている事が医学的研究で報告されています。
沖縄産の黒糖をベースに数種類の糖を独自にブレンドした船橋屋秘伝の味です。
黒糖はサトウキビのしぼり汁を煮詰めたもので、カルシウムやカリウムなどのミネラルや、幾つものビタミンを豊富に含んでいます。

蜜豆
和風の甘味、デザートのひとつ。もとは夏の食べ物で俳諧でも夏の季語になっているが、現在では四季を問わず食べられている。
みつまめの原形は江戸時代末期に売られていた糝粉細工の船に赤エンドウマメを入れて蜜をかけた子供向けの菓子であった。

現在の基本形態のみつまめは、ゆでた赤エンドウマメ、さいの目に切った寒天、求肥、白玉だんご、ミカンやモモなどのフルーツ(シロップ漬けされた缶詰を使うことが一般的)などを器に盛って、黒蜜や糖蜜(もしくはシロップ)をかけたものだが、これらの形態は1903年(明治36年)に浅草の「舟和」が売り出したものが最初と言われる。

銀の容器に赤エンドウマメ、賽の目に刻んだ寒天、あんず、切り餅などを入れ蜜をかけたものであった。

舟和はみつまめを当時流行していた「ビヤホール」「ミルクホール」にあやかった「みつ豆ホール」と名付けた西洋風喫茶で売り出し、大人向けの甘味として好評を博した。

1930年(昭和5年)には銀座のお汁粉屋「若松」がみつまめに餡をのせたあんみつを発売した。

様々なみつ豆
あんみつ
蜜豆に餡を盛った和菓子。賽の目(細かい立方体)状に切った寒天に、茹でて冷やした赤エンドウマメ、小豆餡、求肥、干し杏子などをのせ、みつ(黒蜜や白蜜)をかけて食べる。
↑ 求肥・寒天 くず餅 ↓
求肥(ぎゅうひ)
和菓子の材料のひとつで、白玉粉または餅粉に砂糖や水飴を加えて練りあげたものである。牛皮や牛肥とも表記する。
発祥については二説あり、1930年に銀座のしるこ屋「若松」の森半次郎(2代目)が考案したとも、1938年に銀座の蜜豆店「月ヶ瀬」(現・コックドール)の創業に参画した俳人橋本夢道によって考案されたともいわれている。
「若松」では現在も「元祖あんみつ」として提供している。ほかに京都、鎌倉、浅草、上野などのあんみつが有名である。また、大相撲観戦のおみやげである「相撲あんみつ」が知られている。

四季を問わず販売・提供されているが、特に夏の風物詩として知られており、みつまめと共に夏の季語に分類されている。

バリエーション
アイスクリームあんみつ
あんみつには みつまめと同様、様々なバリエーションが存在する。
クリームあんみつ
ホイップした生クリーム、もしくはアイスクリーム(またはソフトクリーム)をのせたもの。
白玉あんみつ
白玉をのせたもの。
フルーツあんみつ
カットした果物(キウイフルーツ、サクランボ、パイナップル、ミカンなど)をのせたもの。

↑ 入口と室内客席 ↓
クリームみつ豆
アイスクリームやソフトクリームを盛りあわせたもの(ホイップクリームの場合もある)
フルーツみつ豆
切り分けた果物を盛り合わせたもの
コーヒーみつ豆
さいの目に切ったコーヒーゼリーを盛り合わせたもの













